PCあれ……雹さん? 
遅かったな、*
もうすぐキャンプファイアーが
始まる時間だぞ。
PCそうですね。
じゃ、一緒に行きましょう。
 
美しいものだな……
今まで炎とは、私にとっては
戦いの象徴でしかなかったのだがな。
PC雹さん…… 
……私は、生徒たちを支配する事で
自らの目的を成就させようとした。
それが、
烏合の組織を動かすために、
もっとも効率的な手段だったからだ。
PCでも、
それはバツたちに否定された……
 
……奴らが口にする
「友情」とやらの力を、
私は理解する事ができなかった。
そんな軟弱な戯れ言に屈した己を、
認めるわけにはいかなかったのだ。
PC雹さん…… 
……だが、最近になって
恭介が何を目指し、
私の下を去っていったのか……
その理由が、
おぼろげながらも判ってきた。
それは……お前と出会ったからだ。
PCお、俺ですか? 
お前は、奴らに似ている。
安易な正義感に身を委ねた、
バツや恭介たちにな。
そんなお前と日々を過ごすうち、
奴らの考え方が
理解できるようになっていった……
PCじゃあ、今なら
みんなと仲良くできるじゃないですか!
 
黙れ!
いくら理解しようと、認める事などできん!
それは我が全てを否定する事になる!
PCでも……支配だけじゃ、
人を束縛する事はできても、
導く事はできませんよ。
雹さんが目指しているのは、そんな社会なんですか?
それなら、そんなモノ俺は認めない!!
 
……人を支配する事なく、
導いていく力、か……
私に、それができるだろうか?
PCもちろんですよ。
あなたは、忌野雹なんですから。
ましてや、
俺は側についているんですよ?
何も不安がる事はありません。
 
フ……まさかこの私が、
誰かの支えを心地よく感じるとはな。
……*、お前の協力があれば、
もはや私は迷うまい。
我が理想、必ず実現してみせよう!!