標準パソコン用語事典(秀和システム)という本を買ってみた。
「仮にも情報処理関連の業務についてる人間が…」
 いや、結構面白いんだ、これが。3DOの説明に“家庭用に浸透するには至らなかった”とかあったりして。
「3DO?あれってパソコンだったの?」
 いや、あれはインタラクティブマルチプレイヤーだな。つまりパソコン以外も扱ってんだよ。ファイナルファンタジーとか…
「ゲームまで…」
 一番笑えたのがギャルゲー、他のジャンルの場合だと、例としての参考写真の上にゲームタイトルが書かれてんだけど、ギャルゲーの場合は“ギャルゲーの例”という悪意に満ちた言葉で、写真は、PS版ときめきメモリアルのパッケージ!画面写真さえ掲載してくれない。微笑んでる藤崎詩織がすっごく空しい。同じページに教育用ソフトの解説もしてるし。
「何の事典なんだか」
 他にも
 “オタク” ゲームやアニメに没頭して社会性を失った人々
 “コスプレ”ゲームやアニメのキャラを真似る事。
 “ガンダム”機動戦士ガンダムシリーズに登場する巨大ロボット。
「ちょ、ちょっと待ったぁ。もう1度聞きたいんだけど、何の事典だって?」
 多分、パソコン…
「ガンダムって、何?」
 機動戦士ガンダムシリーズに登場する巨大ロボット……
「……………」
 …………教育型コンピュータを搭載してるって事で、どうでしょうか?
「もし他に“えみりゅん”りゅんりゅん言う謎の生物とかいうのがあったら怒るよ」
 ああ、それはないない。他には
 “秋葉原”世界的に有名なパソコン街、とか
「世界的に有名なオタクの街でしょ」
 “セガサターン”マニアックなソフトが揃っているのが特徴
 “コンパイル”広島県に本社を置くソフトハウス。急激な事業展開に追いつかず、和議申請
「違う、何かが違う…特にコンパイルの説明は何か根本的なところで間違ってる」
 私もそう思うが、コンパイルの説明は、このソフトハウスのものしかなくて、翻訳とかそういう事は書かれてないんだよ。ちなみにソフトハウスで用語集に登場するのは他には光栄だけ。用語を集めた人と調べた人が違うのではなかろーか?
「…他には」
 “プリンセスメーカー”娘育成シミュレーションゲーム
 “クソゲー”印象だけは強いので、ゲーマーの間で負の伝説、神話となる。
 “バカゲー”コンセプトが奇天烈
 “湯川専務”TV−CMで話題を呼んだ、セガ・エンタープライゼス社の社員
「も、もういい。これ以上聞くと頭がどうかしちゃう」
 え〜、まだAIBOとか横井軍平とか、ATARIショックとか…
「アタリショック…そんなマニアックなものまで」
 これによるとソニーは、このアタリショックに学びPSでは粗悪なソフトは追放しているそうだが。
「ソニー自ら、粗悪なソフト作ってるから、しょうがないよ、うん」
 そうだ、“対戦格闘”も、もちろんあるのだが、様々な技を持つキャラを選んで戦わせ…と、ある。様々な技を持たない、スーパービックリマンやFISTは対戦格闘じゃないのか?
「…」
(1999年12月10日新雑記より抜粋)