織田 久美

 織田久美の弟・修二が地下街の火事で生死不明とされた事で、彼女の父の会社である東西電鉄を副社長・明智の一派に乗っ取られないために、父の命によりブラックジャック(以下BJ)の手術を受けることになる。
 そして、「修二」となった久美は郊外の学校に転校するが、たちの悪い不良に絡まれるも、火事で死んだはずの修二に助けられる。
 事の真相はこうである。火事が起こった日修二は仲間と共に地下街でタバコをすっていたが、それを見つけられ逃げた時、タバコの火の不始末から火事が起こる。
 死んだと思われていた修二は、彼の腕時計を貸していた彼の仲間であった。
 しかし修二の父はこれを許さず、修二は下宿でこっそりと住むことになる。
 一方明智の派閥も、修二に成りすました久美が実は女ではなかろうか、という疑問を抱く。うまくゆけば社長を追い落とす口実になるからだ。そのために久美の誘拐をもくろむ。
 そして修学旅行のとき。本物の修二に叩きのめされた事に気づかず、久美を慕う不良たちと離れた隙に明智たちは久美を誘拐するが、隙を見て修二は久美と入れ替わる。
 その後、明智たちは社長の家まで脅迫のために修二を運ぼうとするが、そこで修二が目覚める。2人がすり替わっていた事に気づいた明智たちは修二を轢き殺そうとするが、修二は線路まで逃げる。
 その時に電車と衝突。明智たちもろとも修二は事故死してしまう。
 そのニュースを聞いた後、BJは久美にかけられた「自分は男だ」という暗示をとく。BJは性転換手術をしていなかったのであった。
(紹介文書き手:M1号)