約2年ぶりの3rd Album。
アシッド・ジャズからバラードまで、
1曲ごとの作風は驚くほど自由でカラフル。
それでいて全編に漂う涼しげなトーンと彼女のやわらかな歌声が、
聴く者の心をさりげなく安らぎの世界へと運んでくれる。

いつの間にか素敵なポップ系シンガー・ソングライターになっていた
宇徳敬子の通算3枚目となるニューアルバム「満月〜rhythm〜」。
曲作りや歌詞から、とても素敵な感触がすっきりと伝わってきて
"爽やか"とはこのことかという気がしてしまう。
丁寧な音作りもいいし、あざとくならない程度に多彩な曲調もイイ感じ。
自然体の清々しさです。

前作「氷」から約2年ぶりのアルバム「満月〜rhythm〜」。
彼女ならではのシンプルなサウンドはもちろん、ボザノヴァ、アシッド・ジャズ、
民謡調の曲といった全体的にバラエティに富んだ作品。
駆け足を想像させるオルガンのメロディーが印象的な「Change your life」、
どこにいるのか見失いそうになる神秘的なコーラスが印象的な「二人のために未来のために」、
ドラマティックなストリングスが印象的な「満ち潮の満月」といった、
インパクトのあるイントロ印象的な曲がある。
余韻たっぷりに終わっていくLoveは、
もう一度アルバムを最初から聴き直したくなる不思議な魅力を持った楽曲。

約2年ぶりのアルバムとなる今作「満月〜rhythm〜」は、
ファンの期待に応えて余りある出来ばえで、
新鮮な驚きが随所に散りばめられている。
感性の豊かさを物語る幅広い曲調が、
歌声の感触にも奥行きを持たせていて、
ナンバーによっては、本当に彼女の声なのかと耳を疑うほどです。
反面、詞における言葉づかいはとても彼女らしくて、
ミスマッチな面白さが際立つ部分も・・・。
意欲作であると同時に、彼女の代表作にもなりそうな一枚である。

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