風のように自由〜free as the wind〜

作詞・作曲:宇徳敬子 / 編曲:UK Project

-Review-
宇徳さんの持ち味である温もりを感じさせるヴォー カルと、
穏やかな中にも秘めた強さのある詞が、
フォーキーなテイストのサウンドにのせて展開されるナンバーです。

11th singleとして発売された「風のように自由〜free as the wind〜」は、
作詞・作曲はもちろん宇徳本人が担当。
「中華一番!」のエンディング・テーマとしてオンエアされていました。

シンプルなサウンドでフォーキーなサウンドが、
安心感や懐かしさを与えてくれるこの曲。
誰もが感じるジレンマが表現されている
「風のように自由〜free as the wind〜」のキーワードは"自由"。
それぞれが独自の感性で受けとめることが出来るこのテーマは、
聴いていて耳と胸に残響を落としてくれる。



ギターとドラムが基本の極力シンプルな仕上がり。
宇徳さんの温かいボーカルが浮きだつアレンジになっている。
フォーキーで軽やかなサウンドは、今までに無かったタイプなのではないでしょうか?
詞のテーマとなっている「自由」は・・・
"自分の中の無限の可能性を引き出すには、
風のように自由に自己を解放すること・・・"
そんな彼女の自由観を風に託して表現しているんだそうです。

11th singleとしてもリリースされたこの曲は、
温かみのあるナチュラルなナンバーです。
親和力を備えた良質のメロディ・ライン。
それを包み込んでいるフォーキーなバンド・サウンドはいたってシンプル。
一つ一つこだわって作りあげただけに、シッカリとした手応えを感じさせてくれる。

巡り逢いは必然・・・。

-Message-

「つゆの快適な過ごし方は?」
「私のこの新曲"風のように自由"を聴いて頂ければ・・・(笑)」

「同じ時代」って結構いろんな意味ですけど、
世代が違うっていうのもありますけど音楽のことでもなんでも話す時って
世代を超えて語り合えることも出来るし、
こうやって共有する時間があるってすごいことですよね。

同じ時代にめぐり逢えることって、素敵ですよね。
相手がどんな人であれ、自分の考え方ひとつで
ポジティヴに変えていける・・・。
ある意味、"無"になることから本当の自由は始まる気がします。
生きていく中でいろんなことを吸収して、
小さいことを気にして縛られていく心を解放して、
自然の中にかえしていこうっていう、
そんなめぐりめぐっていくようなことを思っているときに出来た曲なんです。

どんな隙間にも入っていくことの出来る風のように、
自分自身を自由に解放することが出来たら、
何でも出来るんじゃないかっていう思いが込められています。

私にとって言葉とメロディは切り離せないもの。
どちらも作品を作るときの出発点で、同時に走り出すことが多い。

エゴを全部捨てて、自分の心を無にしてみる。
そこから自由な表現が始まるんだと思うんです。

一つ一つの楽器の音色を気にして・・・
アレンジも色んなパターンを試したんですよ。
他にも入れてみたい音もいろいろあったんだけど、
結果的にはあまりごちゃごちゃ入れずに、
ひとつひとつの音の素材を生かそうというところにたどり着きました。

Bメロぐらいになって、ドラムが入ってくるんだけど、
イントロからカットしようっていうのは
本当に最終段階になって決めたことだったんですよ。
思い切ってそれをやってみて良かった。
ボーカルが際立つというか、また違ったコントラストが浮かび上がってきましたから・・・。

人間、頑張りすぎると我が出ちゃう気もするんですよね。
だったら、もっと甘えてしまおうというか、自分自身に素直になってみよう、と。
本当に素直になれる瞬間こそが、自由になれる瞬間じゃないかなって思うんですね。

同じ時代の中で巡り合って、
同じ時代を生きていることの意味みたいなものを表現したかった・・・。

自分が自由でいられるかどうかっていうのを決めているのは自分自身なんですよね。


-Impressions-

「同じ時代にめぐり逢えたの」っていうフレーズにドキッとしてしまいました。
“同じ時代にめぐり逢えること”・・・それだけでも素敵ですね。

「あなたへの気持ちは宇宙のパワー」・・・凄いですね。
こんな風に思ってくれる人はいないの?(こんなんばっか)
自分も風のように自由に、自然体で生きていきたいです。
・・・なんか宇徳さんの曲からいろいろ学ばせてもらってますね(笑)
宇徳さんと同じ時代に生まれて、
宇徳さんの曲にめぐり逢うことができて本当に良かったです。

「風のように自由」という言葉には、なぜか?宇徳さんらしさを感じてしまう。
その言葉に込められた思いは、この曲を何度も聴いて分かってくる。
サビの「同じ時代にめぐり会えたの〜」や
「そんな二人に死ぬまでになれるかな〜」などにはとても感動的な響きを感じた。
また、ふつうコーラスは単なる「味付け」的な存在にすぎないが
「free as the wind」というコーラスは自然に耳に入りとても心地よい。
「宇宙のパワー」や「無限のパワー」という言葉は
あまり歌詞には使われないと思うが、
これらはまさに宇徳さんならではであると思う。
しかし、この曲で一番気になるのは間奏の「英語」である。
あまりに美しい発音になんと言っているのか分からないのです…(笑)。
そして、アルバムバージョンでは曲の最後にインストゥルメンタルのメロディーが流れるが、
このメロディーの美しさを再確認できた。
宇徳さんの曲をオルゴール曲にしたCDが欲しくなってしまった…。

-Memo-

「風のように自由〜free as the wind〜」のタイアップは「中華一番!」でしたが、
テレビでは、宇徳さんの話にもあるようにドラムがカットされる前のversionが流れていました。
(後に、CDに収録されているversionになりますが・・・)

これから中学に進む子供にはきっと"青い炎は赤い炎よりずっと温度が高い"が役に立つことでしょう。

「満月〜rhythm〜」には「風のように自由〜free as the wind〜(Album Version)」として収録されています。
決定的な違いは・・・最後にテレビの「私を聴いてください」verのCMで使われていた、
切なげなインストゥルメンタルが流れているところではないでしょうか???
宇徳さんの歌い方も力強くてカッコイイですが・・・この切なげな雰囲気もピッタリな曲です。


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