Hideaway-逃亡者-

作詞・作曲:宇徳敬子 / 編曲:寺島良一

-Review-

Hideaway-逃亡者-はマイナー・キーのメロディに
前向きなメッセージを込めた曲。

宇徳さんにしてはネガティブな世界の詞になっています。

Power Pop ナンバー。タイトルは“逃亡者”という意味です。

ある想いが自分自身の中で"マイナス"と出た時・・・
挫折と自己嫌悪にかられ現実から"Hideaway(逃亡者)"になる
という時の気持ちが詞に表れた曲。
"マイナス"な詞だけれど・・・、
この曲を聴くことによって勇気づけられるそんな楽曲に仕上がっています。

-Message-

人間関係でもそうですけど、
ハッキリと言うことによって消されるというか、次に行ける。
凛々しさって、
自分のプラスもマイナスも受け止めて認識して表現できることだと思うんです。
自分と向き合えるから相手とも向き合えるようになる。
そういう強さを持っていたいと思っています。

ちょっとシリアスな曲ですが、"凛 凛 凛""惨 惨 惨"っていう
普段あまり使わない言葉でサビのリズムを強調してみました。

曲のエンディングの"Hideaway"とフェイクするところは
ただ逃げるだけじゃない何か吹っ切った感じを表していて、
映画「テルマ&ルイーズ」のラスト・シーンと
オーバーラップした気分で歌いました。

もちろん人間は前向きであるべきだと思うんですけど、
マイナスの部分を受けとめることも必要だと思うんです。
そうすることで潔くなれるというか・・・。

この曲を歌ってみたら、思いのほか力が湧いてきたんです。
やっぱり、マイナスの部分を吐き出すことも大事なんだなって・・・この曲に教えられました。

-Impressions-

「生きてることが嫌になる時がある」ことなんてしょっちゅう(笑)
いつも誰かのせいにしてるかもしれないし、誰もかれも敵に見えるし(笑)、
自分以外の人はみんな自由に見えたりします。
誰にでも見つづけてる夢ってありますよね?もちろん俺にもあります。
だけど、今の俺の状況からするとそれを叶えるのは少し難しいかもしれません。
時々、もうどうなったっていいや!って思ってしまうこともあります。
現実から逃げ出せたら・・・・・・
ドラ**んが本当にいたら(笑)・・・・・・と毎日思ってたりもします。
でもそれじゃいけないですよね。ドラ**んなんているわけないのだから。
そんな現実を嘆いてるより、今自分が何をすべきなのか、
何からすればいいのか考えよう。Change my mind !
そんな気持ちにさせてくれる曲だと思います。
「見つづけた夢 もろくも崩れて」なんてことにならないように!
・・・・・・語りすぎた。


「リン・リン・リン」「ジン・ジン・ジン」「Hideawayフッフー」が素晴らしい。



この曲はネガティブな歌詞ではあるけど、聴いていると、そうは感じないし、
逆に自分自身を見直せるとてもポジティブな曲なんじゃないかと思う。
弱い自分じゃダメですね。
それとこの曲ではなんといっても、
サビの「凛凛凛」「惨惨惨」の言葉の響きとそのリズムがとても印象に残り、
曲を聴き終わったあとでも、つい口ずさんでしまう。
これらの言葉も宇徳さんに出会わなければサビなどには使われなかったことでしょう。
言葉の“宇徳マジック”とでもいうのだろうか???
怪しげな?間奏もこの曲のひとつの魅力なのかな?曲のリズムとしては、
アルバムのタイトルでもある満月に至る直前の躍動感を
見事に表現しているように感じた。
誰が聴いても絶対気に入るに違いない曲だと思う。

-Memo-

この曲のプロモーションビデオに登場する駅はLAにある"ユニオンステーション"
「満月〜rhythm〜」のジャケット写真もこのユニオンステーションで撮影されたものです。
宇徳さん曰く「映画の撮影で使われそう・・・」だとか。
LAに行った時はトランクの上に座って・・・写真を撮りましょう(笑)

Hideaway
[意味]《略式語》隠れ場所
※この曲では"逃亡者"という意味で用いられています。


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