満ち潮の満月

作詞・作曲:宇徳敬子 / 編曲:池田大輔

-Review-

癒す心をテーマに今世紀最大?のドラマティックTune

今までの宇徳敬子さんの切ない恋愛観をスローなテンポで
歌いあげる曲から一転!!アップテンポな曲になっています。

記念すべき10枚目のシングルだった「満ち潮の満月」
初めから劇的なストリングスで始まるこの曲。
バラードというイメージの宇徳さんにしては意外(?)な曲です。

まるでクラシックの演奏会に紛れ込んだかのような
壮大なストリングス幕を開けたかと思うと、
次に疾走感を持ちつつも哀愁を帯びたピアノと波の音の共演が
聴く者の鼓動を早めます。
神秘的なチカラが生まれると言われる、
満ち潮と満月の刻に“人を想う心”をダブらせた歌詞が、
このドラマティックな曲展開とマッチしてさらに深みのある曲になっています。

壮大なストリングス、疾走感溢れるリズム、
劇的な展開の構成などで新境地を開いています。

満潮時の満月の夜は出生率が最も高いと言われるように、
神秘的で壮大なエネルギーを秘めた宇宙。
「満ち潮の満月」は、そんな宇宙のエネルギーの高揚感に思いを込めた曲だ。

「満ち潮の満月」の歌詞は全て日本語で統一されているが、
今回はたまたま日本語の方がピッタリきたそうで、
あえて英語を避けたわけではない。
メロディーに詞をはめ込んでいくうちに、
なんとなく英語を入れ損ねた感じだそうです。

「満ち潮の満月」はストリングス・アレンジが壮大な力強いナンバー。
それだけに宇徳さんのヴォーカルも今まで以上に力強くなっています。

-Message-

悩みもいいこともピークに来ている時が"満ち潮の満月"だと思うんですね。
そういう意味でも、やっぱりこの曲はアルバムの軸になっている気がします。

アルバムタイトルもここから取っていますし・・・
メロディとコード進行をトゥーマッチ気味に作っているところがあるんですけど、
ややこしいコード感で不思議なところにもっていくのが好きだったりするんです(笑)
どこか究極の不思議感みたいな感覚の曲なんです。

月の満ち欠けは人に影響を及ぼし、
悩みもいいこともピークに達する時が"満ち潮の満月"。
そういう状況をドラマティックなアレンジで表現してみました。



-Impressions-
イントロがものすごく印象的ですね。
詞もすごく良いです。

今までのシングルの曲調とは一転してハードな曲調ですね。
イントロ等のストリングスにはビックリしました。
そういえば潮の満ち干って月の引力が関係してるんですよね。
特に満月の時(新月の時も)は大潮になるそう。月のパワーは凄いですね!

「ふたりのために未来のために」と同じく、イントロが印象的だった。
バイオリンの美しい音色にも聴き入ってしまうが、
なんと言っても躍動感あふれる激しいリズムは、心臓を高鳴らせる。
何回も聴いて思ったが、
これはまるで満月の神秘的な力を表しているようだった。
この曲も宇徳さんにしては?かなりアップテンポな曲で、
初めて聴いたときには少し驚いた。また、とても力強い宇徳さんを感じてしまった(笑)。
「後悔することにしがみついていては駄目だと〜」というフレーズはとても印象に残る。
いつまでもくよくよしていてはいけないんですね。
それにしても「満月」を題材にしてこれほど感動的なドラマを曲にしてしまう宇徳さんは素晴らしい。

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