旧旧裏雑記 旧裏雑記 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月
 5月 1日深夜
「どんどん心が荒んでいくのが自分でわかる」
 ボクが…ボクが…お兄ちゃんを。
「悠…私は…悠を…汚した」
 どうやって?
「どうやってって……」
 ボクは知らないよ?
「悠ぅぅぅ…お前…明るいな!」
 えへっ、お兄ちゃんが暗すぎるだけ。だって…だってさ、お兄ちゃん…元に戻ったでしょ、今ので。
「疲れない?私を相手してて?」
 ちょっと疲れるけど…でも、だからって…ボクが好きなのは「いつも通りのお兄ちゃん」じゃない…「お兄ちゃん」が好きなの!…どんな時でも、どんな状態でも…お兄ちゃんはお兄ちゃん…そーいうトコも含めて…ボクが好きになったのはお兄ちゃんなんだよ?
「何が何だかわからんけど、すっごい嬉しい事言われてるってのはわかった」
 でも…何したの、ボクに?
「いや、何ていうか…」
 何を?
「言っていいの?」
 聞いてみたい。
「うむぅ…暗い悠…悠が私を殺して…」
 ……汚すっていうか…。
「悠はそんな事しないんだ!」
 うん、しないよ、絶対に!
「うん…何か心が癒されてく」
 良かったぁ…ボク、お兄ちゃんに…恩返ししないとって…。
「恩返し?」
 そっ、祐里に捨てられた時に…ボクがやったのはお兄ちゃんの真似。あの時、お兄ちゃんはわざと明るい態度で…。
「あ、あぁ…でも、恩返しって…何度返してもらったかわかんないよ…私は…」
 ん?じゃあ、もし負い目に感じてるなら…これからもボクを好きでいてね。ボクは何度でもお兄ちゃんの力になってあげる。
「でも…」
 でもじゃなぁい!
「いや…だから」
 恩返しって言葉使ったのがまずかったかなぁ…ボクもまだ未熟♪
「そりゃ未熟やろーな。まだ生まれて…」
 自分で気が付いて欲しかったんだけど……そうだなぁ…どう言うといいかな?………これかな?お兄ちゃんってさミレルなんだよね。
「あ、最近気が付いたアレか」
 そう、お兄ちゃんは他人の…それがボクからのものでも優しさを怖がってる。…ボクからするとすっごい悲しいんだよ、これ。
「…そうか…私は悠でさえ信頼…してなかったんだ…悠に甘えてたのか?」
 それ!そうやって「自分だけが」みたいに思いこむのがダメなんだよ。…あっ、そんな事言いたかったんじゃなかった…恩返しって言葉使ったのは…優しくされるのを怖がってるお兄ちゃんに負担かけたくなかったからなんだけど…ねぇ、お兄ちゃん?恋人っていうのは対等の関係なのかな?
「へっ?対等…なんじゃないか?」
 ふみぃ…言葉間違えたかも…そっか、対等…だよね。そうじゃなくて…利害関係…貸し借り…そんな関係なのかな?お兄ちゃんは…何度も返されて今度は自分が返さないとみたいな事言ってたけど…恋人ってそんな悲しい関係なのかな?…お兄ちゃんの気持ちわかるよ…わかるけど…お兄ちゃんはさ…ボクの事を受け入れてくれた時、あの時…ボクからの恩返しなんて期待してた?
「………」
 期待してなかったよね?
「うん…」
 お兄ちゃんは自分ではボクに優しくしておいて…ボクから優しくされると…それに応えないといけないと思っちゃう。そんなのずるいよ!ボクに対して負い目を感じるなんて…そんなの自分勝手だよ…。
「悠…ごめん…」
 …謝るなんてずるいよ、全然わかってないよ。
「で、でも…いや、そうなのかもしれないけど…目の前で泣かれたら…謝るしか」
 うぅ…泣いてないもん。涙が出ただけで…。

 5月 1日
 朝だよぉ。
「くっ…7:30か…」
 大丈夫?何か辛そうだけど…無理しちゃだめだよ?
「大丈夫…ただ…異様に眠いだけ…だから……それより悠は…大丈夫なのか?この時間に家にいて」
 GWだから休みなの♪
「ウソつくな、こら…早く行けよ」
 …今日は1日家にいよっか?お兄ちゃん休んだ方がいいよ、絶対。
「そういうわけにはいかんだろ…ただ眠いってだけで」
 眠いだけには見えないよぉ…見てるだけで何か凄い不安だもん!
「…気づいたら5:00だったんだ…」
 …また記憶が欠けてるの?
「わからん。まあ、それは帰ってきてからにしよう。早くしないと遅刻だ…あと10分しかない」
 ボクはもう遅刻決定だ♪
「……このバカ娘が…瞬間移動の魔法なんてねーし。くそっ、あの人が羨ましいな」
 でもあれ…目に見える範囲までしか瞬間移動出来なかったと思うけど…?
「使えねー能力」

 あ、おかえりぃ。どうだった?大丈夫だった?
「眠かったぁぁぁ…で、悠は遅刻?」
 遅刻遅刻!お兄ちゃん責任とってよね。
「せ、責任っすかぁ?…というと…結婚!?」
 それは違うと思うな。
「私は早く悠と結婚したい」
 ……そ、それはともかく…記憶障害の…。
「逃げたな…」
 だって、まだ結婚とか…考えたくないよ。
「OKしてくてたのに…」
 OKはしたけど…と、とにかく今はお兄ちゃんの記憶の話だよ!
「先に話してたのは結婚の話だ」
 ボクは話してない。
「それを言うなら私は記憶の事は話してない…」
 話して…欲しいな…。
「反則…くそっ…何となく感じたのはね、感覚が分裂してるっぽいって事かな」
 感覚が分裂…?
「たとえば目の前にリンゴがあったとして、見た瞬間にリンゴと知覚するだろ?」
 うん…まさか…リンゴを見てリンゴだと知覚しないの?
「いや、するよ。というかしてたらしい…で、意識回復というか記憶が復活してるその瞬間に、またリンゴだって知覚してる。意味わからないだろうから図に書こう」
 うん…
「まず、この横軸が時間な?」
 うんうん。
「で、0〜2の間、この間、私はリンゴを見つづけているとしよう。でも、今の私には0〜1の時間を過ごした記憶がない。あるのは1〜2の時間だ…でも1になった直後に…ん?あれ今まで何を?っていう感覚がある」
 えと、ここだね?
「そう、その辺り…で、問題なのはその直前…つまりこの1になった瞬間の位置…私の記憶はここからで…この1になった瞬間にリンゴを知覚してるんだよ。あ、リンゴだって感じで。実際にはあ、リンゴだ!とか思わないで、漠然とリンゴが目の前にあるなって意識するだけなんだけど」
 そうだね…リンゴを見る度に「リンゴだ!」とか思う人いないよね。
「いたら怖いな…でだ…リンゴだって意識する事自体は問題ないわけだけど…実際には1の直前のこの位置でももう既にリンゴだっていうのは知覚してるわけだ…というか0の時点で知覚してるわけだよ、どう考えても…で、その1以前から知覚してた感覚と1になった瞬間の感覚が重なるんだよ…重なる間隔…これは意識出来るの。あ、何か重なったって感じで」
 どういう感じなのか全然わかんないなぁ…
「まあ、そうだろうけど…リンゴと知覚した瞬間に…何で今更、それを?って感じかな?違和感っていうか…さっきからずっとリンゴだってわかってたじゃないかみたいな。で、リンゴのビジョンが重なるみたいな…わかりにくい?」
 わかりにくいな、やっぱり。でも、何となくわかった…ような気はするよ。
「疲れてんのかなぁ?」
 うーん…お兄ちゃん!
「ん?………ありがと、悠…ところでな…」
 何?
「倒れる」
 え?…うわっ…。ホ、ホントに倒れた…ってそうじゃない…お兄ちゃん…お兄ちゃん!?
「だいじょぶ…意識はある…それほどには心配する必要無し」
 それほどにはって…
「あ、あははははははは」
 ふえぇぇ、ホントに…ホントに大丈夫?
「だいじょぶ…いやね、割とおいしいかなってらいらみららいら」
 ふえーん…お兄ちゃんがおかしくなった……あっ、おかしいのは前からか…じゃあ、いつも通りなんだ…。
「割とムカつくけど、そーいう事。ただ単に体が言うことをきかないのだ…まあ、気持ちいいからいいけどね。妹によりかかって体を休める。兄として、これは…」
 そうなんだ…よりかかってるっていうより、たおれかかってるって感じだけど…しばらくこうしてる?
「そうしてもらえると嬉しい」
 …でも、顔動かしちゃダメだよ。
「顔?」
 き、気づいてないなら別に…
「そっか、そーいうことか…考えるまでもなく、そりゃそーだな…顔…動かしたくても動かねーわ…実に残念!」
 それを聞いて安心したな。
「あったかくて…それでやわらかい…妹っていいな」
 …妹だからじゃないけど……もう、寝ちゃった!?………早く元気になってね…。

 5月 2日
 おにーちゃんっ。
 …お・に・い・ちゃ・ん!
「ん?んん?し、7:30?……違うじゃん…何でこの時間に悠が先に起きてる!どんな奇跡だ…いや、先に起きてたとして…一緒に寝ようとするのが悠じゃなかったのか…」
 起きてすぐに失礼な事言うんだね…。
「いや、喜びの照れ隠し」
 ウソだ…それはウソだ…絶対にさっきの本気だった……。
「…嬉しいのはホントだから、それでも…お礼におはようのキス」
 わーい…
「で、何?何が目的?」
 ま、また失礼な事を…これからは毎日起こしてあげよっかなって…こーいうのも悪くないなぁって思って。
「こんなの悠じゃない」
 どこまでも失礼なお兄ちゃんだな!
「いや、喜びの照れ隠し」
 ウソだ…それもウソだ。
「でも、すぐに飽きるよ、多分。よく言うだろ、結婚する前とかした直後は毎日、玄関で送り迎えしてたのにっていう」
 ボクは違うよ。
「別に飽きても仕方ないと思うし、途中でやめるのは当然だと思ってる。だから言っておくけど…悠が自分でイヤになったらいつでもやめろよ?」
 うんうん、相変わらず優しくされるのが怖いんだね♪
「今のがそうとれるか?どーいう思考回路してんだ?」
 こーいう。

「んで、昨日聞こうと思ってたんだけど…高校の事全然話さないよね?」
 話すような特別な事ないからね。
「………高校は…つまらない?面白くない?」
 そんな事…
「………」
 見抜かれてるっか……うん、つまんない…全然つまんないよ…ずっと中学生でいれたらよかったのに…。
「それで部活動も決めないで毎日早く帰ってきてると…変わってないんだな…なぁ、中学校はいつから楽しくなった?何で楽しかった?」
 お兄ちゃんに言われなくたってわかってるよ!言われたくないよ、そんな事!!
「悠に怒られちゃった…いや、別に、ね…高校がイヤならやめてもいいんだ…義務教育でもないし…無理に友達作れとか言う気もないし…」
 …理解あるフリ?
「あうぅ」
 何で高校はやめるな!とか言ってくれないの?強制してくれた方が遥かにマシだよ…。
「ん?じゃあ…………ちょい待て…………んー…………高校はやめるな」
 わかった、そうする。…と、とりあえず雰囲気悪いから…これでこの話はやめよ、ねっ♪
「うん、まあ…悠もわからんなぁ…昨日あんなに…」
 お兄ちゃんがどう思ってるかわかんないけど…ボクは子供だよ♪
「子供ねぇ?」
 …ホントはボクに対して言いたい事いっぱいあるんだよね?それも全部…ボクのことを思っての…でも、今は聞きたくない。恋人同士でもプライバシーってものがあるのだよ。
「変なしゃべり方…まっ、今つまらなくても…図書室へGoだ!」
 オッケー♪それ忘れてた…図書室っていいよねっ!
「おお、わかるか、同志よ!」
 わかるぞ、同志よ!!

 5月 3日
 目…どしたの?
「起きたらこうなってた」
 痛くない!?
「痛くはない…昨日は左目が異様に痛かったから…それの続き?」
 続き?
「多分、目が疲れてるんだと思う…あん、よゐこ?」
 …アレ、絶対インチキだよ、2位なんて!
「何の話をしてるかな」
 だって…何かおかしいし。
「まあ、悠にも好き嫌いあるって事か。それより椎名へきるって何で?何で彼女から花が届くの?どーいう関係?」
 うーん………あ、あのさ!朝の……ズームイン朝…。
「ズーム…イン!ってアレとへきるに何の?」
 へきる?椎名へきる?
「…いやいい、聞いてなかったな…」
 聞いてなかった。ズームイン朝の…プロ野球情報っていっつも思うんだけど…新庄ホーだとか意味わかんないのに費やす時間あるならパ・リーグの…」
「日本人は人種差別激しい種族だからなぁ……」
 お兄ちゃんもボクの話聞いてない…。
「聞いてる聞いてる」
 …全然つながってないけど…話が。
「人種なの…日本人の血っていうのが好きなわけ。だから…はっきりいってもはや日本には全然関係なくても…日本人が海外で活躍してると嬉しいんだよ…逆に言うと日本国籍を持った…れっきとした日本人でも、日本民族じゃない場合は…所詮「外人」…日本で活躍してもあんまりね…だから…」
 ふーん…別にそれはそれでいいけど…そーいうのが好きなら。問題は新庄よりもパ・リーグの情報をね。
「だーかーらー、…何でアメリカに渡った日本人の事が気になるかな、そんなに?活躍すると嬉しい?そんなにコンプレックス持ってんの、アメリカ人に?」
 別に気になってもいいから…
「話が噛み合ってねぇぇぇ!大体、パ・リーグがどうした?」
 ボクね、千葉ロッテのファンなの♪
「一発でバレるウソつくな」
 そんなにあっさりとバレちゃうなんて、ショック!
「人種差別…か…」

 5月 3日その2
「相変わらず、ウソくせぇぇぇ」
 笑えるからいいんじゃないかな?
「心霊ストーカー…た、確かに笑える…立○さん…凄いよ、デタラメもあそこまで行くと尊敬出来る」
 やっぱり心霊的常識無視してる?
「そんなもんはどうでもいいんだけど…心霊常識なんてホントにそれが正しいかどうかわかんないし…もしかしたら○原さんが本物で今までの常識が間違ってるのかもしれない…ただ…矛盾した事を言ってるのが、ね」
 バカらしいからやめよっか、見るの。
「だね…うわっ、荒んでるな…これが中高生の実態?殺意持つのは当然で死にたいと思うのも当然…まずいな…私の雑記も悪影響及ぼすタイプじゃねーか…しかもアンケート回答者見る限り…」
 中高生はやたらと多いね。
「人生絶望するにはまだ早いだろ…でも、人間という種の終末はやっぱり近いね…どうしたものかな…私が『救いたい』なんて言うのは偽善でしかない…」
 死にたければ死ねばいいんじゃない?
「まぁ、そりゃそうだがな…世界そのものが荒んでるんだ…何だろ…やっぱり何か…何かしたいって思う…思わないか、悠は?」
 何かな?放っておけばいいんじゃないかなって。
「うっ…息子の死が理解出来ない…か…だから自殺しちゃうんだよ…いくら辛くても死ぬなんて、とか言ってる人には何もわかりはしない…救いがどうとかじゃないんだよ!!くっ…理解あるフリか…なるほどね、これが昨日の悠の言った事か…人間は…人間は……」
 …無理。
「何が?」
 神じゃないボク達に何が出来ると思う?人間1人1人…1人1人が自分達で自分達の幸せを考える…。
「…悠…冷たい事を言ってるみたいだけど、何か…うん、本当に言いたい事はわかってきた」
 ありがと。
「でも…この世界全体を包む絶望感ってのは一体何だ?未来は暗いみたいな」
 考えてもしょうがないよ…今、ボク達は幸せで…それで…
「悠ってやっぱりわかんないな。ホントに子供?」
 うん。

 5月 4日
 ウェブダイバー…先週さ…魚が空飛んでたよね?
「それが?」
 魚っていうのは…空を飛べるの?
「飛び魚が一応…ジャンプなら」
 って事は飛べないわけだ…エイはともかくとして魚は…音波で操られても飛ぶわけないんだよね、やっぱり!
「うん…でも、エイって魚じゃないのか?…魚じゃないか…いや、どっちでもいいけど…エイも空は飛ばんだろ、ふつー」
 えぇぇぇ…だって、デプスチャージは飛んでたよ!空飛ぶ能力ない動物が飛べるなんてヘンじゃない?
「メタルス化されてるからじゃないのかなぁ?」
 …機械なら飛べるんだ…。
「そーいうわけでもないと思うけど…そもそも音波で全種類の海洋生物を狂わせるなんて可能なのか?海洋生物っていうひとくくりで」
 可能だよ♪
「何故、悠が答える!」
 お兄ちゃんが聞いたから。それとも今の独り言?
「…い、いや…そう言われるとアレだが…でも…何で、可能だなんてそんないい加減な…」
 今のアニメは子供にウソは出来る限り教えないように…だから、現実的っぽい事でウソは…。
「どー考えてもウソだろ!魚は空飛ばないだろ!!」
 グラディオンだっけ?緊急以外の出動はあるのかな?いっつも緊急って言ってるけど。
「無視するなよ」
 何か手抜きだよね…CG全然動かないし…変形シーンやたらと長いし。
「っていうか紅天使ダーツ」
 …何の事だか。

 5月 5日
 今日は子供の日だよ?
「何で疑問系?」
 ボクは…子供♪
「だから?」
 プレゼントは?
「…そーいう日か、子供の日っていうのは?」
 じゃあ、どーいう日?
「そもそも…見た目はともかく…高校生だろ?高校生に子供の日は…」
 じゃさ…何で学校休みなの?
「何でって言われてもなぁ……秋葉原出撃!」
 プレゼント買ってくれるんだね♪
「何がいい?」
 何でもいいよ♪……………っていうと本気で下らないもの買いそうだし…うーん…。
「…下らないとは失礼だな。まあ、今月は割と余裕あるから」
 じゃあ、指輪♪
「ふざけるな、この小娘!」
 ふえーん。
「指輪ばっかどーすんだよ!」
 コレクション。
「高価なコレクションはやめて…お願い♪」
 大体ね…ボクにねだられたからって…何の理由も無しにプレゼントだなんてお兄ちゃんはダメダメだよ!
「……く、腐れてる…悠…お前…かなり腐れてる」
 愛をお金で買おうだなんて!
「……そーいやさ…来月の21日って何の日か知ってる?」
 知ってるよ♪
「ふむぅ…まあ、プレゼントしてやるっつうんだから貰っとけ、子供!」
 うん!ありがと。
「最初からそうやって素直に…」
 お兄ちゃんももっと素直にね♪小娘だの子供だの…ホントはボクの事…どうしようもない程に好きで、そんな事言いたくないはずなのに…もうっ、照れやさん。
「…誰だ、お前は!しかも、好きだとか愛だとか関係ないな、呼び方に…その時の気分だから…って、そーいやどの呼ばれ方が好きなんだ?」
 特にないよ…悠って名前で呼んでくれるのが……一番かな?悠ちゃんっていうのはちょっとやめて欲しい。
「もう、照れやさん♪」
 …真似ばっかり…うん、悠ちゃんっていうのも好きだよ…でも、それは特別なの…。
「何だかよくわからん。んで、何にする?花?」
 秋葉原で花?
「んじゃ、魚?」
 ……魚はいらない。
「FD100枚なんてのはどーだろーか?」
 い・ら・な・い!!
「そもそもどーしてこー秋葉原ばっか…」
 行動範囲狭すぎぃ。
「どっか行きたいとこある?」
 ギリシア。
「無理!」
 即答しなくても…。
「無理なもんは無理や」
 ホントのトコはお兄ちゃんが一緒にいてくれればどこでもいいよ…。いい妹でしょ?安上がりで?
「ギリシアかぁ…」
 えっへっへぇ、ひっかっかった…こうやって健気なトコ見せられちゃうと「兄」としてはやっぱり…妹の願い叶えてあげたくなるよねっ!
「…今のでなくなった」
 ヒドい。

 5月 6日
 あれ?
「ふふふ」
 やっぱり好きなんだね♪
「まあね」
 邪魔しちゃ悪いから…。
「近くにいてくれると嬉しいんだけど…」
 …じゃあ、いてあげる♪……でも、雑記は?
「どーしよっか?」
 昨日ね…かなーり前の雑記見つけたんだ…没の…お兄ちゃんが壊れてた頃の…。
「思い出したくないねぇ、それは」
 でも、公開しちゃうよ?
「ん…まあ、いいか…今日は雑記はちょっと」

「元々さ…かなり限界来てただろ?そこで何を思ったか人間失格読んだだろ?壊れそうなんだよ、何かが」
 また沈んでるの?
「沈んでるじゃないんだ…逃げていいかどうかなんだ…逃げるのは卑怯なのかな?」
 逃げるのもまた勇気…で、何から逃げるの?
「何からかな…何か疲れたんだ」
 大人になるということでも読んで気を紛らわせなよ?
「そうだね…ふーん、予想通りだよ…著者も小さい時にいじめられて…自己を否定されて…何で子供の頃の事をひきづらないといけないか!そんなの理屈で考えたってしょうがない…焼き付いちゃってるんだ、人間不信が。私が今まで人間不信を克服する努力をしなかったとでも思ってるか?したよ!でもそうそう治るもんじゃないんだ、こんなもん。どんだけでも人を信じられなくなる事は起きるもんだ。イヤなあだ名をつけられたけど…それをお気に入りのあだ名だと思いこむ、か。そうだよ、誰が変なあだ名つけられて喜ぶんだよ!本ばっかり読んで物知りだと言われた…か…読んでて自分に重なりすぎてイヤな事ばっかり思い出しちゃったよ。ドッジボールでひたすら避けるか…体験あるよ。しかも、イヤな思い出つきでね。ひたすらボールを避けるだけ…卑怯だな…だけど好きで卑怯な事をやってるわけじゃない…それなのにあの星野は卑怯者呼ばわりしたんだ…ボールもとらずに逃げ回っているだけってね」
 星野?
「私の小学1,2年生当時の担任教師だ。子供の心を全くわかってない最悪のな…子供には子供の世界があるんだ…担任教師だからって口出ししていい事じゃない。ましてや人格を否定するような真似をね…って、この著者も同じか。教師の一言でこの著者は傷ついたんだ…何でこうも同じなんだ?以前書いたような気はするけど、私はドッジボールがだから大嫌いだ。だから教師は信頼してないんだ、全く。ボール、取りにいったさ、その後ね。でもさ…そういう問題じゃないだろ?この著者は教師を憎んでる自分を否定してる。けど、性格形成期の児童に傷を与えた時点で教師失格なんだよ…まあ、私の場合は他にも色々と恨みあるんだけどな、自分でも暗いと思うけど、どうしようもないじゃん、感情は」
 やめよう…やめようよ、こんなの。
「そうだね、愚痴だね、これじゃ第十雑記だ、やめよう。そもそもこの本は大人になればこんな悩みはなくなるって言ってるわけだしな、プラス思考の」
 大人になればいい事あるよっていう?
「そう、その通りだ。子供の頃にいかに劣等感に包まれていようと大人になればみんな一緒だみたいな。まあ、現実は違うけど、それでもいい考え方だ」
 そっか、大人になるのをイヤがってる人は読んでみればいいのかも。
「ただ、私は子供の頃は劣等感は持ってなかった。それは今感じてるんであって…以前から言ってるように子供時代は私は人より優れてると思ってたから。体育とかはともかく…」
 それがいじめられる原因♪
「だろうね。ただ大元の大元は星野だ!書いたっけ?私に対するいじめのきっかけ?いじめられる以前から自分は優秀だとか思ってたりはしないわ。っていうかバカだったし!」
 あ、それは聞いた。のび太君ほどじゃないけど、すっごいバカだったんだよね!
「そう、自分で信じたくないけど当時の通知票が全てを物語っている。3年生の1学期に交通事故にあって、それから成績が一気に伸びたわけだ。まあ、それはともかくぅ、私は今でもそうだけど、むっちゃ少食でぇ…職場変わる度に変人扱いされたっていうか、それで足りるの?みたいな…」
 っていうか朝食と昼食はとってないよね?未だに?
「そう、これ以上胃が受け付けんのだよ」
 あぁ、ボクの真似ぇ!
「って、そもそもがあしたのジョーのパロディーだろーが。んで、当然、給食は残す♪そうすると…まあ、確かに栄養バランスとか考えての事だろうし、全部食べろっていうのもわからんでもないが…人それぞれ許容量というものがあってな。ムリに食わせるんじゃない!っていうか食わなかったけど…」
 問題児だ…
「問題児ですね。でもだからってさらし者はないだろぉ、さらし者はよぉ」
 あ、あぁぁ、思い出した、それ聞いた!
「確か第十雑記だから現在は公開してない!」
 そう、それだ!
「アトピーでね、肌がそりゃもう悲惨で…でもそれは遺伝的なもので給食食わないからじゃない。何でそれで教台の上に立たされてさらし者にされなきゃならないわけ?教師が絶対にやっちゃいけない事だよ。誰か1人の生徒を犠牲にしてモノを教えるってのは、あの星野は給食を残すとこうなる!ってやりたかっただけみたいだけど、それで引っぱり出された子供の心まで考えたのか?そしてそれが原因でいじめが始まった事に責任を感じてたか?」
 ん?逃げるって事に対しても書かれてるよ。
「逃げる事もまた正しいか。ただどこまで逃げていいかだな。最低でも現実逃避はやばいだろ?結構してるけど…私は」
 学校教育ねぇ…どうすればいいのかなぁ?
「いじめはなくなりはしない。だから質のいい教師を養成するしかないんだよね…でも、いじめの本質を理解してる人は少ないから…いじめをなくす!だとかはりきって…いじめ問題は人間である以上どうしても起こる。どうしても起こるものだから対処しても無駄!って言ってるんじゃなくて…もちろんいじめが起きないようにも注意するけど…それだけじゃダメなんだよぉぉ。あぁ、ちなみに何でいじめがなくならないかなんて、以前にも書いたしバカらしいからもう書かないです」
 この人は凄いね。やられたら泣いて逃げて後で反撃すればいいって。
「うーん…根本的な解決にはなってないけど、新しい考え方だ。私は我慢出来ずにすぐに反撃かましてたがな。中学生の時までは」
 っていうか…物理的攻撃受けて黙ってられる人は相当凄いよ。
「憧れるよね?高校では実践してみたけど…何かね、ただの負け犬に感じるんだわ、やられても反撃しないのって。全然格好良くない。周りの人はあいつ弱いな!とか見てたんだろーなぁ。反撃しないから…物理的には…口でしか言ってなかったから。そもそもがあんまりもめ事は起こしてないけど高校では…2,3回かな?」
 それって少ないの?
「少ないだろ?人間どうしたって色々と厄介事起こしちゃうし巻き込まれるもんだ。中学校では3桁ぐらいの厄介事に…特に中学1年の頃かなぁ」
 格好いいのと負け犬の差って何だろう?
「とりあえず…元々喧嘩が強いわけじゃないから、私は、運動苦手なんだから。弱くもなかったけどね…喧嘩なら…ルールないからさ…いきなり鳩尾蹴って、髪の毛引っ張って…止めに凶器攻撃♪」
 …おにーちゃんがそれやってる姿は想像出来ない…
「中学生の頃までですよぉ、そんな事やってたのはぁ。」
 またお兄ちゃんの小学生、中学生当時のビジョンがわからなくなった。
「今まで語ったのを総合すれば割とわかると思うけどなぁ。んで、この本は…冷静に冷静にって言ってるね、それが大人だって」
 うーん…大人って冷静かなぁ?
「そうじゃない!正しい大人は冷静だって」
 なるほど…
「この内容ってのは、悩んでる小学生や中学生には希望を与えるんだけど…小学生中学生が、これ読むかっつうと…」
 読まないね。
「この著者はいい大人だよ。で、実にいい本を書いたと思う、でも読ませたい世代に読んでもらえなきゃ意味がない。68歳でこれ書けるってのは凄いね」
 老人の言う事は聞いてみるもんだね。
「老人扱いはひどいような気もするけど、年輩者ってのはバカには出来ないかな、やっぱり。と言ってもやっぱり60以上かな?」
 おにーちゃんの中学生像!暗黒オーラを発してて、人を見下してて、それでいてもめ事ばっかり…いや、それでいてじゃないか、当然のようになのかな?
「そうかなぁ?私は自分からもめ事起こしたつもりないけどなぁ?周りのバカがつっかかってくるから…」
 で、何で今それ書くの?
「疲れたから…形式をバカにしてはいけないって書かれてるね、この本。私、思いっきりバカにしてるわ…形だけの挨拶だとかバカらしいだとか。まあ、それが出来るかどうか…それが大人かどうか…わかってますよぉ、それぐらい」
 大人かどうかかなぁ?子供だって形式は…
「いやさぁ、礼儀は大事だよ、礼儀は。まぁ、いい本を読んだわ…正しい大人になれるとも思えないけど…考え方の道標にはなった」
 とりあえず、考えるべき事は…エミリオだよね!!
「そう、この本のあとがきにも書かれてる通り、自分だけが不幸だと思うなってやつだな」
 どうしてもその思考にはまりやすいけど。
「他人の不幸程度なんかわからんからね。私の不幸がわかるか!わかるわけないです」
 そう、わかるわけないけど、察する事は出来る。
「本当に不幸な人はこんなトコで自分の不幸体験書いてないだろうし」
 だね、さて内容削るよ。不幸自慢にしか見えないから。
「はい、削って…いや、削らなくていい!」
 何で?
「何となく…別に同情して欲しいわけでもないし、これで同情する奴もいないだろうけど…どういうトコからいじめは始まるのかっていう…ホントにきっかけは下らないんだ。その下らないきっかけを作らなければ理論的にはいじめはなくなるわけだろ?」
 なくならないって言ったじゃん、自分で!
「それに不幸自慢しようと思えば…誰でも出来るし、私ももっと書ける♪今回のは星野が気に入らないって話題だから。ただね、1度だけその星野に誉められた事はある。それはすっごい嬉しかったって記憶もある。人間ってのはそれだけ単純なんだよ…小学1年生にとって教師に誉められるってのはそれだけ大きい事だ」
 誉められたのは?
「確か理科の授業だったかな?超劣等生の私だったけど…何ていうかな、天然のバカだったから劣等感なんて持ってなかったし…真面目ではあったのよ。だからみんなが騒いでる中、1人真面目にね…」
 天然のバカだったらいじめも苦にしないんじゃないのぉ?
「なめるなぁぁぁ!天然だろうと辛いもんはイヤだ!でもね、誉められた直後にまた怒られたんですよねぇ?嫌われてたのかな?当時の私に、あの先生が他の児童にどう接していたかまで見る余裕なかったから子供が嫌いで、みんなにああだったのかどうか覚えてない」
 でさぁ、3年生以降の担任は?
「3年の担任はいい人だった…でも1学期でいきなりいなくなっちゃって…後を継いだ先生もいい人だったって記憶はある」
 それは良かったねぇ。
「高校まで含めてで一番いい担任だったのは高校1年時代の斉藤先生だけどね。あの人はいい先生だったよ、ホントに。フルネームはまずいから出せないけど」
 最悪だったのが星野先生なんだね?
「そうなのぉ。ちなみに小5,6の時の小林先生。彼もいい先生だったね。すぐにビンタするんだけど」
 体罰は問題だよねぇ。
「そう、問題だね、でも子供の心をよくわかってる先生だった。アニメの話題とかもしてたし…何ていうのかな、可愛いからこそビンタするっていう。すっげー痛いんだけど…愛があるっていうの?まあ、愛があろうがなかろうがやっちゃいけないんだけど、ビンタされた事で恨んでる人って多分いないと思う」

 5月 7日
 学校か…やだなぁ。
「…5月病かな?」
 その単語は知ってるな…これが5月病?
「新しい環境…1ヶ月経って…そしてGW明け…夏休みまで休日は土日だけ!憂鬱になるんだねぇ」
 …うん…お兄ちゃんは?お兄ちゃんは平気?
「全然平気!」
 さすが!
「いっつも憂鬱だから。やだなぁ、クビ切られないかなぁって」
 ……そ、それでも…まあ、理由はなんか凄いけど…羨ましいな。
「そうかぁ?いっつも今の悠状態なんだよ?」
 いつもならそれで慣れてるんだろうから…。
「慣れないって…慣れたら憂鬱じゃないってば」
 そっか…
「1ヶ月だよな?まだ部活の入部受付中だよな?」
 興味ないからよくわかんないけど、確かまだ…でも部活…別に…。
「別に入れとは言わんけどね、私も幽霊部員に近かったし」
 …何でそんなこと言うの!入れって言ってくれたほうがよっぽど楽だよ(笑)。
「じゃあ、入れ」
 やだ。
「楽しいか?そーいう事やって」
 こんな事でもしてないと憂鬱で、憂鬱で…ずっと家でお兄ちゃんと…。
「私ぁ…仕事だ!」
 冷たい。
「冷たかない!」
 冷たい。
「いいから行け行け…また遅刻するぞ…制服にまで着替えておいて何をうだうだと…」
 ホントに冷たい…。
「出来れば…年齢下げて同級生として一緒に行きたいとこだけど」
 あっ、それいい!それなら学校も楽しいかも♪
「無理だし」
 魔法で可能だよね?
「無理だろ…若返りの魔法?そんなの…ないよ…私のストックに。大体、学校にもぐりこむのか?」
 前にやった経歴詐称で…。
「………………よしっ!決めた!!…学校…やめたいか?正直に言ってみろ」
 …正直に?…正直言うと…やめたい…よ。でも…。
「よし、ちょいと残念だが…自主退学すっか」
 えっ?でも…。
「私が学校教育に重みを置いてないのは知ってるよな」
 でも…。
「でも?」
 わかりました!行きます、学校行きます!!
「へっ?」
 そんな事言われたら行かないわけいかないよぉ。
「そ、そう?………まあ、いっか」
 ………もしかして……本気…だった?
「そりゃね」
 だって、まだ1ヶ月だよ?決めるには早すぎるし…それにお兄ちゃん…行けって…。
「それは悠が命令してもらった方が楽だっつうから…総合的に考えて、やっぱり高校は行っておいたほうがいいなって思ったからああ言ったわけだけど、本人イヤなら行ったって意味ないどころか害にしかならないからね。1ヶ月で決めるのも早いとも思わない…やめるなら早い方がいい…で、どーする?」
 …行く。
「そーですか…じゃあ、楽しくないかもしれないけど…いつか楽しくなるかもしれませんから…頑張ってきてください」
 何でハンパに丁寧口調…。…じゃ、いってきます…
「悠…私は悠の事…愛してるからね♪」
 えへへぇ♪

 5月 8日
 参考で聞くんだけど…
「何の参考?」
 そーいうツッコミ入れちゃイヤ!
「……何?」
 欲しいものってある?
「あるよ、そりゃ」
 教えて教えて…あっ、ボクの愛とかってのはダメだよ。
「じゃあ…悠の体」
 …それ、もっとダメ。
「んじゃ、世界」
 スタンド?
「スタ…ンド…何だね、それは?」
 渋いねぇ。
「いや…スタンドじゃなくてこの世界!というか地球でいいや」
 でも世界あれば世界を支配できるらしいよ、DIO様によれば。
「無理だろ」
 無理だろーね。
「所詮、19世紀生まれの科学を知らないサルだな、ロードローラーを知っていた事だけは…フン、ちょっとだけ誉めてやる」
 モンキーなんだよぉぉ。
「時間停止中にポルナレフの足を動かしたり…フィリップス上院議員を動かしたり…その努力も誉めてやる」
 時間停止中にクモの巣を必死に避けて移動したのも誉めてあげる♪
「恐怖を与えるのもタイヘンだな、おい!」
 絶対…最初は瞬間移動の能力として設定してたんだよね、あれって!
「でないとヘンな個所多すぎ…わざわざヌケサクを棺に入れたり…お茶目さん♪」
 プライド高いからエジプトからは絶対に動かないはずなのに、神父…じゃなくて神学生に会いにいったり…。
「しかも天国へ行く方法を見つけただとかイっちゃってるし、そんな事話す為に…エジプトから出征?」
 カーズって火山で放り出されただけでしょ?どう考えても…衛星軌道乗ってるよね!今でも地球の周り回ってるんじゃないかな?
「やだな、それ…あ、欲しいもの…力!」
 力が欲しいならくれてやろう!
「ARMSはちょっと…人間のままでいたいんですけど…」
 わがままだね。
「…あのさ…欲しいものはいっぱいあるよ…でも、悠がいてくれるだけで幸せだし」
 だから、それは無しだって最初に…。
「オルゴール…かな?」
 オルゴール?…んー…ボクがプレゼントしやすいように言ってる?
「敢えて聞くって事はそーいう事なんだろ?本貰ったから、いらないってわけにもいかんだろ?」
 まっ、いっか…何か違うような気もするけど。
「明らかに違うと思うぞ、私の反応ってのは。普通は気づかないフリするもんだ」
 そうだよね!
「あ、禁じられた遊びね」
 何!?禁じられた遊び?お医者さんごっことか?
「何を言っとるのかね?くだらない知識身につけやがって…禁じられた遊びってのは曲名です!」
 何だ…驚いたなぁ…
「好きなんだよねぇ…」
 何でそんなタイトルなのか説明求む!
「同名の映画の主題歌だったんじゃなかったかな、確か」
 どんな映画なのか、妙に気になる…。
「高校で見たな…モノクロだったけど…」
 映研か何か?
「英検?」
 映画研究部。
「また下らない単語を…情報処理部だって前に言っただろーに。音楽の授業で見たんだよ…つまんなくて途中で寝ちゃったけど」
 寝ちゃダメだよぉ。…内容もわかんないんだ?
「いや、禁じられた遊びは有名だから…動物の墓を作ってね。墓を作るのが楽しくなって…でも…そうそう動物の死骸はないから、自分で殺して…だから禁じられた遊び。世にも奇妙な物語で同名のタイトルでパロディっつうか…今の説明そのまんまの話やってたけどな…」
 ヒ、ヒドイ話だ…お兄ちゃんが好きってのわかるような気がする。
「失礼な事を…つまらなくて寝た言うとるだろが。好きなのはあくまでも歌!…どことなく暗くて不安をかきたてるかのようで、それでいて純粋というか澄んでいるみたいな」
 どんな曲なのか想像もつかないけど…うん、期待してて!
「でも何で突然、プレゼント?」
 ……日頃の感謝を込めて…かな?
「ウソつけ!!」

 5月 9日深夜
「あう、もう3時だ…だぁぁぁぁあぁ…悠の寝顔でも…」
 だ〜れだ!
「目の前にいるキミは誰?」
 悠ちゃんなのだ。
「…驚け!ファンクラブ入会希望者だ」
 寝ぼけてる?
「極めて正気だ…信じられないのも無理ないがな。見てみい」
 あ、あ…ウソッ!
「何でこれで友達作れないかな…割と他人に好かれるタイプみたいなのに」
 放っておいてね。ボクはとぉぉぉっても…何だろ?こういう時はどういう単語が…内向的?
「何のフォローにもなってないな」
 うーん…
「悠って顔がいくつもあるよね…私に見せる明るい姿と…学校で見せてるであろう無口で物静かな優等生…で、本性とも言える重くて暗い…」
 重くて暗いのは本性じゃない…ボクは無理して明るくしてるわけじゃないんだよ!お兄ちゃんといると楽しいから…無理してるわけじゃないもん!
「まっ、誰でも色んな顔は持ってるか…」

 5月 9日
 最近、ずっとDIO様の事考えてる…。
「何…それは、まさか恋!?」
 これが恋…ステキだね!
「泥水で口をすすぐッ!!」
 そんなのはつまらんプライドだぁッて…あのね、DIO様って…ホントにプライド高いの?
「勝利して支配する…とか何とか言ってたし、プライドなんか捨てたんじゃないのか、実は」
 哲学者だよね…何か。
「100年も生きてればな…その大半は寝てただけだけど」
 目的もわかんないんだよね、DIO様…カーズとか吉良とかディアボロとか…わかるけど、DIO様だけは一体何をやりたかったのか…。
「天国行きたかったんだろ…ディオって…ジョジョがライバルだったけど、親友でもあった…唯一の理解者がジョジョだっただろぉ…ディオはジョースターを求めているわけだね…ジョースターに救いを求めていたわけだ…その弱い自分と決別する為に…」
 …そこまで話作る辺り、何となくお兄ちゃんっぽい♪
「でも、DIOは寂しがってるっていうか友人というか理解者を欲しがっていたのは確かだと思うんだよねぇ。時間停止中にポルナレフの脚をね…あんな事する辺りはプライドってのはない…プライドよりもポルナレフっていう味方が欲しかった…一種の狂人だから…DIOを語る事自体…バカらしいけどな」
 DIO様って…もしかしたら本気で救世主だったのかもね。
「肉の芽さえ暴走しなければ花京院もあれで幸せだっただろーし。DIOが嫌ったのは「不安」だろ…その不安な気持ちを取り除こうとしたわけだから…でも、私は肉の芽いらん…暴走したらたまったもんじゃない。あんな怪物になるのはイヤ!」
 多分、普通は死ぬから大丈夫♪
「…そっか、第1部のディオは好きなのに、第3部のDIOは嫌いっていうのは…哀れなんだ、あまりにも…自分の弱さに気付いて、それを克服しようとして…そんで狂っちまってる…」
 第1部の時から狂ってない?
「正気の上で狂ってるっていうべきかな。そういう性格というか…でも、DIOはデフォルトで狂気…あれが普通。その意味では正気なんだろうけど…たとえば、吉良…あれは極めて普通…正気の人間だ…」
 うん、それはわかる。ディアボロは狂気?
「ディアボロも正気だろ…」
 とすると…狂ってるのは…フーゴ!
「…フーゴはどうでもいいから」
 虹村兄かな?
「だね、彼は狂ってる。ちなみに虹村形兆な」
 あんな人の名前なんてどうでもいいの…
「そーいやエンジェルとかそんな能力持ってなかったっけ、悠?」
 ないよ♪
「ないのか」
 疲れたなあ…寝ていい?
「脈絡ないな…別に寝たければ寝ていいし…何故許可を得ようとする…って、寝てるし!」

 5月10日
 見るからに辛そうだね…。
「かなりな」
 今日こそ休んだ方がいいって…ボクが優しく看病して…
「学校サボる口実?」
 ふみぃ…バレちゃった。
「今日は休めないんだよぉ…今日だけは…レビューがあるから」
 レビュー?レビュー…何をレビュー?新商品?
「…どうでもいいや…いや、説明したほうがいいか…今、私が何やってるかぐらいは知っておいて貰うかな…」
 うん!教えて教えて。でも…辛そう…
「辛いんだって…体中の関節がもう激痛?…昔は病気しない体だったんだがなぁ。おかしいな、この魔王様から頂いたこのボディが何故?壊れてきたかな…」
 痛みは…生きてる証拠!痛みを知らない人は他人の痛みもわかんないんだよ…。
「格好よさげだけど、どこぞの誰かの台詞っぽいな、誰のかはわかんないけど」
 ありがちな台詞だからね…。それで、仕事の…。
「あぁ、それか…今やってるのは新規作成じゃなくて既存のプログラムの改造なわけなんだけど…普通、プログラムには設計書が存在するんだわ…基本設計書と詳細設計書とあるんだけど…今、やってるのは詳細設計書の修正作業…お客様の改造要望に合わせて既存の詳細設計書を修正してるわけ…んで、今日のレビューっていうのはその修正した詳細設計書をお客様のとこでね…どこをどう直したかとか発表するわけだ…」
 お客様か…それってもしかして大事?
「大事だね。どんなに綺麗に修正したつもりでも、お客様が「ここの表記が何か気に入らない」「文言がヘン」だとか言ってきたら気に食わなくても…内心「そんなもん、どーでもいーだろーが。意味は通じてるだろーが」とか思っても修正しないといけない。それが商売だからね…」
 プログラマって…プログラミングだけしてるわけじゃなかったんだ…。
「そりゃね…仕事の内容がコンピュータプログラミングっていうだけで…実際には普通…っていうその普通が何を指すかはわかんないけど、普通のサラリーマンと一緒だよ、多分…グループ会議もあるし、まぁ、プログラミングだけしてればいい職場もあるし、その場合はすっごい気楽なんだけど…今回は財務省の…私の最初の仕事は郵政省だったけど…国の機関の仕事だと、どーしても固くなって…責任は「プログラマ」に直接回ってきたりするんだよね…プログラミングだけしてればいいってわけにはいかない」
 ?責任って…元々…。
「上司っていうイヤな存在は…部下が失敗した時に責任をとる為に存在する!」
 な、なるほど…凄い考え方だ…でも、それが通じない世界なんだ?
「まっ、でも気楽な職業だよ…誰にでも出来る。ただ…徹夜が当たり前のトコが多かったり…お客様の用意した設計書が不備だらけで意味わからなかったり、資料が全然足りなかったり…もしかしたらストレスはたまりやすいかもしんない」
 それは多分、どんな職業でも大体は…。
「そうかもねぇ。あぁ…やだな…あの電車の微妙な揺れが吐き気を誘発するんだ…」
 そういえばさ、フォーセリアの設定だと病気って精霊力の異常なんだよね、ウィルスじゃなくて。
「あぁぁ?わからん、そんなような設定だったような気もする」
 そうだとしたら何で伝染するのかな?
「…精霊力が乱れる原因がウィルスなんだろ」
 じゃあ、やっぱりどういう設定でも…突き詰めれば…
「ドラゴンフィーバーとかはウィルスとは関係ないんだろうけど…それはフォーセリアの人達が勝手に炎の精霊力がどうとか思ってるだけでドラゴンの体内に寄生していて人間には害あるウィルスなのかもしれない。愛馬…じゃなくて愛龍か…愛龍が傷を負ったりした時とかに…うあっ、もうこんな時間か…」
 あっ、ボクもう行くけど…その後に倒れたりしちゃだめだよ。
「そこまでヒドくはない…会社にはいけるレベルなんだから、いっその事、昏倒するレベルなら行かなくて済むんだがな」

 5月11日
 最近、変な夢ばっかり見る…。
「カイの旅立ち…」
 バクゥゥゥゥ。
「ふむぅ」
 不死身の人ってどう倒せばいいのかな?
「夢と何か?」
 わかんない…変な夢ってのは覚えてるけど、内容までは覚えてないから。ただ、何か不死身の人…
「ダークグリーン…」
 カイの旅立ちでもダークグリーンでもどうでもいいけど…不死身の人には…勝てる?
「カーズは倒せなかったけど、勝てたよな?要はアクセス不能にしちまえばいいわけだ、対象に対して…不死身だろうと、悠にちょっかい出せなくなれば悠の勝ちだろ?」
 …理論派だね…でも、問題はどうやればいいのか…それで…不死身の人がボクに何の関係があるのか…もしかしたら味方なのかもしれないし…不死身の人がいるってわけじゃないかもしれないし…それにヘンだとしても夢だしね…聞いたのは不死身の人には勝てるのかなってちょっと思ったから。
「好奇心はいい事だ…」
 猫は死ぬし、星も死ぬけどね♪
「もう、そのネタはいいから…惑星好奇心だっけか?…でね、夢っつっても、悠の場合…ピアを取り込んじまっただろ…だから、その影響で魔王の娘としてあの世界に召還されてるかもしんないんだよねぇ。記憶がないってだけで、もしかしたら…人間と戦ってる可能性もあるんだわ…」
 そ、そうだとしたら…ん?ないよ、無い!それだったら祐里から何か…。
「祐里は別にエルフ軍全てを知ってるわけじゃないだろ…悠がいたって気づかない可能性の方が高い…それに、もしかしたら…ヒミと融合してるのかもしれない、寝てる間だけね。ヒミの意識下にあるから起きると記憶が曖昧になってるのかも」
 ふにぃ…考えてもわかんないか…じゃ、参考までに不死身の倒し方教えて♪
「私なら答え知ってると確信してるみたいな言い様だな」
 祐里もお兄ちゃんも…そういう面では頼っていけるって思ってるからね」
「そういう面ってどういう面だよ、一体?…私は賢者じゃないんだから…わかんない事の方が多いぞ。不死身への対処方法なんてわかるわけない………そうだな…ミステルテインは知ってる?」
 聞いた事ある…何だっけ…
「北欧神話に登場する槍なんだけど…ゲームとか漫画とかで結構名前出てくるから悠が知ってるのはそれだろうね」
 うん…北欧神話なんか知らないし。それって…究極の武器か何か?
「いや、グングニルとかミョルニルの方が強いと思うぞ…」
 だからこそ…不死身への対処になるわけだ…何か特殊な…。
「ミステルテインってのはオージンの息子バルドルを殺害した武器なんだけど…バルドルってのは…」
 不死身…だったわけだ!
「眠りの森の美女だっけか?魔女の呪いで…まあ、どうでもいいか…バルドルってのは…」
 ちょ、ちょっと…途中まで話してやめられると、すっごい気になるよぉ。
「気にするな!…バルドルは悠の言った通り不死身だったんだけど、それを唯一破る事が出来るのがミステルテインだったわけ…それが何でそういう事になったかは面倒なんで説明省くけど」
 …それがそうだったとして、ミステルテインに当たる何かが現実にあるの?
「ないだろうね」
 何の役にも立たない…。
「まあ、待てって…次はギリシア神話…不死身のアキレス…でも、彼にも弱点はあった…アキレス腱っていうね…そんなとこ攻撃されて死ぬってのが謎だけど…これまた何でアキレス腱だけ不死身の例外だったかは説明省く。お次はケルト神話…不死身のバロール…でも、弱点はあった…バロールの魔眼…」
 …何かわかった気がする。不死身の完全体なんか存在しなくて、ビリーよ、奴はどうしているんだ?って事なんだ…。
「悠は頭が良くて嬉しいね」
 頭がいいっていうか…長いこと一緒にいれば何が言いたいかは大体わかるようになってくるって。
「何かしら弱点はあると思うんだよね、やっぱり…完全、完璧な不死身なんてのは…そうそうないと思う」
 でも…問題はやっぱり…何がミステルテインなのか…どうやって見極めるのか。何か…やっぱり全然解決してない…。
「あう…すまん、役に立てなかった」
 役立たずぅ♪
「まっ、弱点が無いなんて事はないはずだから…それだけでも知っておけば絶望はしないだろ」
 弱点を狙えないと絶望ォォォォだねっ。
「ウシウシウシッ」

 5月12日
 ツチノコかぁ…
「いねぇだろ…何でそうなるかな…ほ乳類じゃない、蛇じゃない…じゃあ、ツチノコだ!この世の生物はほ乳類と蛇しかいないんか?」
 イっちゃってるヒトの言う事にいちいち反応してもねぇ…それにツチノコって蛇なんだよね?
「蛇かどうかはわからん…未確認生物なんだから…ちなみにツチノコっていうのはね」
 ああ、いい…いい…別に聞きたくないし…ツチノコの話なんて。
「シクシク」
 その方面、色々知ってるのは認めてあげるけど、女の子はそんなんで喜ばないよ?
「別に喜ばす為に覚えたわけじゃないもん……」
 それより超能力で宝くじって…これ…この超能力プロデューサーさんがまず当ててないと誰も信じないよねぇ?
「そもそも可能だとして、みんなで当てようとしたら、お互いの力がぶつかっちまうだろ?」
 ナンバーズ当てたって言っても…5人が5つずつ書いて、1つ当たっただけ…偶然って言うと思うんだよね…。
「私なら確実に当たるな」
 それは魔法だ!
「魔法も超能力だ!通常の能力を超えた能力…だから超能力なんだろーが」
 この透視能力って…。
「これはね…まあ、いいや…わかるだろ、カラクリ…悠でも」
 まあね。暗闇でやると失敗するんだよねっ!
「正解♪」
 あっ…そうだ…オルゴール…間に合わなかった…。
「間に合わなかったって何?」
 明日、母の日でしょ…だから…。
「私と母の日に何の関係が…」
 子供の日のお返し…。
「…ありがとうな、でも母の日は関係ないと思うぞ」
 じゃあ…いつにすれば。
「いや、それは…おっと、エイリアンっていうのはね」
 …今日は何か…そんなに蘊蓄語りたいの?
「エイリアンの語源っていうのは多分、アーリアン…アーリア人だと思うんだわ」
 …蘊蓄どことか…多分と来たか…そんな思い込みの話なんか…。
「アーリア人…侵略者だろ…だから映画や何かでの異星人っていうと侵略者だから、その意味でエイリアンと名付けて…それが今や宇宙人の意味として使われているのではないかと…」
 面白い仮説だけど…誰か真実知ってるかな?
「さあね」

 5月13日
「眠い…寝る」
 どうぞ…。
「ってわけにもいかんだろーな。雑記…ネタある?」
 特には…無い。
「特に無いって事は…」
 全く無い!
「そう、それでいい。日本語ってやつは全く曖昧で困る…じゃあ、おやすみ」
 結局、寝るのか…。

 5月14日
 あうぅぅ…
「ん?おはよう」
 勝手に起きちゃダメ。
「ん?」
 勝手に起きちゃダメなの、お兄ちゃんは!…ボクが起こすんだから。
「そ、そりゃ…悪かった…」
 …眠い。
「今まで寝てたんだろーに」
 すっごく眠い…紅茶…頂戴。
「眠気覚ましなら、もっと他に…」
 紅茶ぁぁぁ。
「そこらにある缶紅茶でも…」
 ……………苦い……腐ってるんだ…。
「腐ってねぇよ!腐ってるのは悠の味覚だ!」
 …天舞宝輪だよ、オームだよ…六道輪廻だよ…目覚めろ、ボクのエイトセンシズ!
「何を言いたいのかさっぱりわからんな…」
 他の飲み物ある?
「これは?」
 …変な味…やっぱり…味覚壊れてるみたい…。
「薬の副作用かもな…眠いってのは間違い無く副作用だし」
 味覚が壊れるほどの副作用って…
「結構強い薬らしいからなぁ…よくぞここまで悪化させたって感じだったから…悪いのは隠してた悠…とっとと病院行ってれば…」
 だって…………あっ、しつもーん。
「ほい、どうぞ」
 授業中寝ていーですかぁ?
「だめです!(即答)」
 ケチぃ……お兄ちゃんは授業中に寝たことないって言うの!
「無い!(断言)」
 ウソつき…
「キミはホントに…射殺♪」
 順番違う、それ。…とーにーかーくー…お兄ちゃんにはわかんないだろうけど、午後一の商経とか…アレ…罰ゲームか何かだよ…寝るなっていう方が無理!きっと学校側が用意してくれた昼寝の時間なんだと思う。
「クーリングオフがどうとか…」
 何?
「何だ、こんなことも知らんのか。商経じゃないんだ…商法か…でも、普通知ってるだろーに」
 知らないからしょうがないよね?
「あのな…お金が落ちていたら、悠はどうする?」
 拾って届ける…小学生の道徳?
「小学校行ってないくせに…」
 好きで行ってないわけじゃない。
「落とし主が現れました!さて、悠はどうする?」
 良かったね♪って感じかな?
「あう…権利の主張はしないの?」
 権利っていうと…謝礼か何か?別にそんなの欲しくて…。その権利の主張がクーリングオフ?
「いや、全然関係ない。クーリングオフゆうのは購入した商品が7日以内なら返品可能っていう…商品だけでなくて契約の解除とか。ただし使用しちゃった商品の返品は当然クーリングオフの対象外」
 さっきの落ちてたお金どうこうは一体何の前フリだったのか…ボクの足りない頭だと…。
「何となく聞きたかっただけ。ちなみに拾い主は拾った価値に対して2割まで請求する権利を持ってる…ここまでは法で保護されてるから、落とし主は請求されてもイヤだとは言えない。言うのは勝手だけど法の下ではそに発言は一切意味をなさない。ちなみに法で保護されてるのが2割っていうだけで、5割請求しても全然OKで、お互いにそれで納得するならそれでよし」
 …ふーん……宝クジっていうのはどうなってるのかな?仗助って何か自分達のモノにしちゃったけど、スタンドを悪用して。
「ありゃ、犯罪だ」
 やっぱり…何かサイテーだよね、仗助って…パーマン知らないし。
「ジョジョアンケートでもやってみよっか。歴代主人公で一番人気ないのは…仗助だと思うんだよなぁ。ジョセフの血をかなり濃くついでて頭は回るんだけど、やる事がヘボすぎる…パーマン知らないし」
 それで…あの宝クジはどうすれば良かったのかな?
「そりゃ、警察に…普通は警察の手で換金されて落とし主が現れるまで待つんだろうけど、宝くじの場合、現れるわけないから拾い主に全額だね…半年後か?でも、あの宝くじの場合、持ち主の電話番号書かれてたから…」
 ろくなもんじゃないね…。ジョースターの血って…何か…その誇り高き血統…っていうのがもう…ジョリーンは刑務所にいるし…。

 5月15日
「もう、5月も半分かぁ、はうぅ」
 5月病?
「いや、6月病」
 梅雨か…雨は好きだけど、湿気はイヤだよねぇ。
「そうじゃない、梅雨は割と嫌いじゃない。台風の方が好きだけど」
 雷が鳴ったりすると心弾むよねっ。
「そうだねぇ」
 時々、怖いけど…雷。1人でいると普段怖くないものも怖く感じるっていうのは…何なのかな?
「雷におびえる悠ねぇ。あんまし想像出来ないな」
 どうせボクは雷見て喜んでる可愛くない女の子です!
「何も怒らなくても…想像出来ないって言っただけで…雷見て喜んでるのも可愛いと思うけどな」
 ホントに?
「ホントに」
 そっか…それで6月病って?…6月には祝日がないから…ぐうたら感謝の日でも作りたいって?
「あれは、えらく徹底した休日だよな。海の日にみんな海に行くか?勤労感謝の日にみんなで必死に勤労するか?なんで、ぐうたら感謝の日だけみんなで守るんだ?というか…まあ、子供向けの漫画だからいいか」
 働いてる人がいないとまずい場所ってあるっていいたいんだよね?
「24時間体制でね」
 病院とか困るよねぇ。患者さん…その日に何かあっても「ぐうたら感謝の日」ですからだめです。運がなかったですねって感じ?
「イヤな休日」
 それで6月病って?
「それか…発病したのは18歳の頃でね…それから毎年なんだ…特に症状がヒドかったのが19歳の時で…わかってるんだ意味は無いって、それ自体には意味はないって。生きていく上でそれには意味はないって、毎日毎日の事、その積み重ねを1年分まとめて計上するだけの事…でもやっぱりイヤなんだ」
 なるほど…でも…止めたんじゃなかったっけ、年齢?
「!おぉ、そーか、止めたんだっけ」
 だからもう、憂鬱になる必要ないって。
「そーかそーか、ならいいや」

 5月16日
 金曜日「フライデー」の由来は北欧神話の女神フレイヤである、○か×か!
「○」
 自信はあるぅ?
「高校生クイズ選手権…悠、出てみない?今年からYES、NOではなく○×になったらしいぞ」
 何が違うんだか…というより3人いないとダメだし、無理。
「ARMS…何かガウルみたいだな」
 何かその組み合わせ懐かしい。祐里が言ってたっけ…ARMSにしろガウルにせよベターマンにせよエヴァにせよ…人類の進化の果ては、あんな化け物でしかあり得ないのかって。
「最強ARMSハンプティダンプティとベストマンどっちが強いかな?」
 …ジャバウォック持ち出すのはやめたんだね、さすがに。
「アレは強すぎるから……でも、まさかハンプティダンプティがホントに最強ARMSってのがなぁ…赤の女王かと思ってたよ、私は…アリスの心を救えるのは…猫かな?」
 それより、すっかりもう存在自体忘れられかけてる白兎の武士クンは一体…?
「あの激強のおっさんに倒されてからずっと寝てるんだっけ?可哀想に…他の主要キャラは見せ場とか貰ってるのに、特に隼人なんか…」
 武士クンの見せ場っていうと…オペレーションスナークハントのあの時だけ!?
「可哀想に…ティリングハースト先生よりも影薄いよ…」
 高槻巌よりも影薄いよ。
「あの人は存在感ありすぎっていうか強すぎ…スプリガンの朧とどっちが強い?ってレベルだもん、あの人…ちなみにスナークハントの元ネタなんだけど…」
 知ってる、祐里に聞いたから。スナーク狩りでしょ?
「まあ、まんまだけどな。マイナーだから、スナーク狩りは…気づかない人多かっただろうねぇ…あれもルイス=キャロルからの引用だって…私も読んだ事はないし」
 …スナークって何?
「知らん…ルイス=キャロルが生み出した正体不明な」
 ふと思いました…ファンタジー系RPG何かでよくある「伝説の武器」って…何でそんなに何百年も使えるんですか!
「伝説の武器だから」
 だってだってぇ、刃だったら刃こぼれするだろうし…いつまでも切れ味いい武器なんて…ゴルンノヴァみたいなサイコソードならともかくとして…。
「常識では図れない強さだから伝説の武器になるんではないでしょうか?」
 ドラゴンクエストで思いました。定価の3/4で買いとってくれるなんて、良心的通り越して頭悪いんじゃないかって…商人失格!
「全世界共通の商法でも施行されてんだろ」
 新品も中古も同じ値段で売るわけぇ?
「アリーナ姫の着用したモノならプレミアつくと思いますっ」
 それは例外!!
「ドラゴンクエストの世界…世界共通の金貨らしい。金貨だぞ、金貨!ドラゴンクエスト3における黄金の爪の市場取引価格は15000Gだ…大きさから考えて、1G金貨は溶かして金にしてしまえば、数倍に価値は跳ね上がるぞ」
 …金の価値じゃなくて考古学的価値だと思うけど…
「甘い!あの武器はゴールドマンも持っているんだ!って事は…何だ?」
 どっちにしても希少品…プレミアついてるんだって、あれには。
「むぅ、金は価値が低いのか…」
 有り余ってるんじゃないかな?

 5月17日
 また、変な夢見ちゃった。
「鏡の世界にでも入ってまったか?」
 何もかもが間違った世界?
「ハンプティダンプティ落っこちて割れた」
 意味わかんない事言ってないで、聞いてほしいんだけど…。
「地下道にいたんだ…そこは懐かしかった…とても」
 …夢?
「そう…僕は子供だった」
 …僕はやめて、僕は…いつも通り…私で…何か怖いし。
「…何で怖いんだよぉ…まあいいか…暗闇で1人歩いていた…見えたんだ、光が…地上へと上がる階段が」
 その倒置法まじえた変な話し方もちょっとやめてほしいかなぁ…。
「うにぃ…し、仕方ない。普通にいくか…別に暗闇に1人でいる事を寂しがってもいなかったし、恐怖もしてなかった。光を見て…光へ、地上へ喜んで…階段を上ろうとしたわけでもない…ただ『あっ、地上に出れるんだ…昇るかな』みたいな」
 ホントに見たの、その夢?何かを暗示してるみたいな、えらーく抽象的な夢だけど…。
「そーいう話し方を最初にしちゃったからそう感じるだけだろ?暗闇を1人で歩くだの、光だの…これだけで現実の私に対する暗示みたいに感じちゃう。でも、実際は地下道を1人で歩いていて地上への階段を見つけたっていうそれだけ」
 …人を自分の話に引き込むための話法か。
「そんな感じかな?でね、階段を上ろうとしたんだけど、そこで懐かしい匂いがして…何の匂いとは言えないんだけど…でも、その匂いってのは子供の頃の夢の匂い」
 夢の匂い?
「さっき地下道に対して懐かしいって言っただろ…それって小学生から中学生頃によく見ていた夢なんだよね…まあ、その地下道のモデルはあるんだけど、現実に…でも、その現実の地下道とは作りが違う。違うけど、あの地下道なんだろうなってのは理解できる、そんな感じ…んで、今回見た夢は、その小中学生時代に見た夢と同じなわけ、だから夢の中でだけ意識していた匂いもまた懐かしい」
 どんな匂いかは説明出来ない…んだよね、やっぱり。
「実際に匂いなんか無いはずだからね、夢なんだから。夢を見させている脳が、こういう匂いなんだと意識させているだけ…現実には存在しない匂いっていうのが最も的確だと思う。んで、匂いの後に決まって現れる顔もわからないヒト達…何でかわかんないけど、子供の頃から、そのヒト達は医者だと認識してたし、今回も医者だと思った、当然。っていうか…夢の中で私は当時と変わらない子供だったんだけど、意識は今の私なんだよ…夢だとは認識してなかったけど…それはおかしな事じゃないよな?なんで子供なんだろう?とかは思わないんだよ…何でこんなトコにいるんだろう?とかも思わない…夢はあらゆる理不尽を自然と受け入れる事が出来ちゃうから。んで、子供の私は…地下道を認識したその時に、あ…懐かしい…って、それで匂いを感じた時も、あ、やっぱりこの匂いだ…って、それで、という事はあのヒト達が現れるんだなって…でも、それでも夢だとは知覚してない。その夢の中では子供の頃に見た夢は現実での出来事で…説明できなくなってきたけど、何か」
 …ん?大体言ってる事わかるよ、ボクは。話続けて…。
「いや、ここで終わり。記憶にないだけなのか、夢がそこで終わったのか…悪夢じゃあないと思うんだけど、気分は良くない夢なんだよねぇ…」
 それを悪夢って言うんだと思うんだけど…。
「それもそうか、でも別に何か怖い思いをしてるわけでなし…どこにイヤな部分あるのかさっぱりわからん」
 多分、夢の続きあるんだよ、それ…今回の場合は本当にそこで夢が途切れたのかもしれないけど、子供の頃には、その続きを見ていて…それが悪夢だった…その記憶が…その夢そのものを不快に感じさせてる…んじゃないかなぁ?もしかしたら今回もその続きは見てるんだけど、記憶にないだけかもしれないし…。
「ほぉ、なかなか的確だね…でも専門家じゃない悠ちゃんに分析してもらっても」
 ふみぃ……ボ、ボクが見た夢は……何だっけ?
「変な夢」
 それはわかってる…さっきまで覚えてたのに…。
「まっ、いきなり忘れるって事は印象が薄かったって事だろーね」
 そうだろうけど、忘れちゃったってのが何か悔しいなぁ。

 5月18日
 お兄ちゃん!あれ?……どこ?
 あっ、あのさ…頭痛いんだけど………あれ、聞いてる?頭痛い…んだけど……
「…本格的に壊れたか?…猫に…」
 あっ、本物だ…違うって…今、高校で流行ってるクワサン=オリビーごっこだよぉ♪
「ウソつくな、ウソを…ごっこ?高校生が?しかもクワサン?悠の中にいる陽未出て来い!って感じ?」
 どっちかっていうと逆だけどね。
「いやぁ、わからんぞぉ。今はもしかしたら…変な夢を連発してみるのは精神に陽未が巣食ってるからかもしれないし」
 おねえさま、ひどい…。抗議しよっか?
「別にそうと決まったわけでもないし、っていうか、まずそんな事ないだろーし」
 ギャブレーは正しいと思う?ちょっと壊れちゃったからって愛せなくなるなんて、それってホントに愛していたんだと思う?
「割と正しいような気はするけど、人間としては間違ってるような気がするね。精神崩壊した人は愛せないよ…どんなに好きな人であっても…何ていうか、悠が精神崩壊させたとして、私は正気に戻るように努力する、それは精神崩壊してる悠は愛せないから…この言い方だと何か冷たい男に見られそうだけど、そうじゃなくてね…愛はあるけど、それは精神崩壊させてる対象にじゃない」
 もし、回復が望めないとして、どーする?
「絶対に回復しないんだったら、そんなの生きてるって言わないから…殺して自分も死ぬのがいいかもしれない。けど、誰が保証できる?絶対に回復しないって…ほんのわずかな可能性にかけて付き添うんじゃないかな、やっぱり」
 …へぇ…らしいね…お兄ちゃんらしい…ホントに…その答えは。
「しかし、思うにやっぱり精神状態まともじゃなかったんじゃないだろうか、あの頃の富野御大…」
 クリエイターっていうのは常人より狂気が強いとかお兄ちゃんが言ったんじゃなかったっけ?
「言った覚えはない。んな変な事言うのは祐里だろ。でも、確かにまともな精神で創造を続けるのは無理だな…それは認める…でも、その中でも明らかにどっかおかしいって人いるわけで…芸術が爆発してた人とか…常人の感性とは違いすぎる」
 ルナティックか。
「日本語でわかりやすくいえば…」
 言っちゃダメだって。
「キチガイ!漢字で気違い!」
 漢字でって言われても…ボクには…雑記で文字化されて初めてわかるって事?
「何で月を意味するルナがキチガイの単語として使われてるかっていうとね…」
 最近、語り出したよね、何か。でも、ルナティックの語源くらいわかってるから、別に。
「いや。語源はあくまでもルナであってね…日本語の使い方を…」
 意味も知ってるから。
「ちなみにルナっていうのは…ローマ神話での…」
 セレネでしょ?それは最近聞いたよ?ギリシア神話とローマ神話の対比っていって。
「あぁぁぁぁ、何も語る事がないぃぃ」
 残念でしたぁ!

 5月19日
 頭が痛い…痛いからお休み。
「どうする船橋!」
 汗一平クンを市長にして、風さやかちゃんを副市長にする。
「ふ…副市長!?どーするんだよぉ、船橋鑑定団が攻めてきたぞぉ」
 ま、まさか、そうか我々は思い違いをしていたんだ!
「ま、またノストラダムス…こんな事まで…って」
 火星人はどれくらいになったかな?
「っていうか船橋鑑定団…まさかボクボク団の…」
 どうする船橋…あぁぁぁ、頭が、頭が…うぅ…ネ、ネカサタクマ…。
「薬飲んで、寝ような」
 はぁい。

 5月20日
「雑記…どうする?」
 ネタないならしょうがないか…。
「もう、何ていうか…餓狼クロニクルはとりあえず何とかするとして…」
 久しぶりのセリフ言っていい?
「久しぶり?…んー」
 わかんないんだ、えっへへぇ。
「むぅぅ…あ、あれだ、お兄ちゃんの妹で良かったなっていう」
 何でこのタイミングでそれ言わないといけないんだか…でも、それはいっつも思ってるよ。
「むぅ…」
 やめとこ…言うの。別にお兄ちゃんの事じゃないよ、言おうとしてたのは。
「まあ、その内、ネタも思い浮かぶでしょ」
 リアルロボット戦線の話があるよ?
「あれさ…バトルロボット列伝とは別モノだったんだな。ブランチだとかその辺りの設定同じだけど」
 リアルロボット戦線とか言ってるけど…全部、富野監督の…。
「プルツーいないし」
 トカマクいるし。
「すげぇ…トカマク専用ダンバインなんてロボット大戦じゃ、この先も見る事無いぞ、多分」
 白いディザードもね。
「ダーナ・オシーもかな?」
 ただ、それよりも…ディドー=カルトハ…。
「プルツーいないし」
 トカマクいるし。
「プルツーいないしぃぃ。プルツーに愛を注げ、もっと!」
 でも、登場したらしたで悲劇的な役回りしかないけどね。洗脳されたり、死んだり、プルと殺し合いしたり…。
「リアルロボット戦線か…プレイしてる時間が…無いッ!」
 餓狼クロニクルやめれば…。
「何かヘンじゃないか?」
 それ!ボクがさっき言おうと思ってたのそれ。何か間違ってると思って…。
「ロォォォレンスゥゥ…ブラッドテンプル強いね…レッドミラージュだし」
 ミラージュナイト専用MHだっけ?
「さあねぇ…思うにだな…第4次…ブラッドテンプルよりかオリジナルオージェ使った方が…バイオリレーションあるし…何もアマンダラのまま闘わなくても…折角美形なのに…」
 でも、あれ…ゲストの技術…流用されて…もはやHMじゃなくなってるし…ブラッドテンプルにギガブラスターがあるなんて聞いた事ないんだけど…。
「オリジナルオージェってのは…2代目KOGの事なのか?」
 詳しい人に聞いてみれば?
「…アトロポスが搭乗してんのかぁ?…エルガイムにはクローソーが搭乗してんだよな、確か…」
 設定ではね…。
「寝てるんじゃ意味ないか…」
 計都羅喉剣・暗・殺・剣 じゃなかった 暗・剣・殺!
「T−LINKフルコンタクトストライクシールド発射!!」
 ちょっとはストレス解消になったかな?
「何でもいいから叫ぶのはいい事だ」
 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…
「スーパーイナズマキックは却下」
 えぇぇぇぇ!だって、お姉さま…絶対にノッてくれないよ、こんなの…。
「私だってそこまでは付き合いたくない。よくってよ♪とか気持ち悪ぃだろ、男がやったら」
 お姉さま…お兄ちゃんがイジめる。
「……お前、相当に疲れてるんだな…久々じゃないか?ここまでぶち壊れてるの…いつだ、最後にその状態になったのは?」
 学校がいけないんだよ!でも、これでストレス解消したから、これで1週間は持つと思う…。
「これから毎週日曜日はこれですか!」
 付き合ってね♪

 5月21日
「やっぱり、ジョーの史上最強のローキックって間違ってるよ…っとぉ、それより遅刻しなかった?」
 30分の遅刻。
「しょうがないなぁ…私なんか遅刻した事、ないぞ」
 電車が遅れたん…
「だからしょうがないでしょ!」
 あうあう…そ、そーいうこと。
「電車の遅れを見積もっていっつも30分程早く家を出れば、そうそう遅刻しないとは思わんか、ん?」
 ……この戦…不利だわ!どうしたものかしら?
「誰の真似だ、それは?」
 遅刻したことないなんて、あからさまなウソですが、切り崩す材料がないのです…司令官!私は…
「い、いや、だから、何だ、それは?何の影響だ!?」
 オリジナルにょ。
「オリジナルか…」
 とにかくね、お兄ちゃんが「遅刻した事なんてないんだぁ」って言い張ったら…お兄ちゃんの過去を知る手段のないボクには…戦況は極めて不利だと出てるわけ。
「私の過去を知る人物は既に全て葬った、くくく」
 な、何ぃ…
「病院とかで遅刻ってのはあったけどね、骨折した時に」
 骨って痛覚あるの?
「あるんだろうなぁ、激痛だぞ、骨折は。そーいうことだから遅刻厳禁!」
 棄却します。それでローキックがどうしたって?もう、あの技は放っておいた方がいいと思うんだけど、ジャンプするのはおかしいとか、そんなの言ってたら…蹴り足出しっぱなしの飛び蹴りとかもヘンだし。そんな事したって、それって蹴りじゃなくて、ただの体当たり…
「そうなんだけどね、それ以前の問題として…空手のローキック…まあ、下段回し蹴りかな?あれは、修羅の門で見せてくれたように、上から下に蹴るのが基本だろ…でも、ムエタイのローキックは地面をするかのように水平か…そうでないなら、ちょっと上にすくいあげるかのように蹴ってるだろ…史上最強のローキック…ゲームとは言え、史上最強のって言葉が入ってるだけにどうしても反発したくなる。これが餓狼だったらそうじゃなかったかもしれないけど、反発心強いKOFオリジナル技なだけに余計にね」
 格闘ゲームはやっぱりリアルじゃないんだね。
「全然ね。だってさぁ、肘打ちとか、どう考えても本来は無茶苦茶ダメージでかい技だろ。でも格ゲーではリーチが短くて威力も低いけど、出が早くて隙の小さい技と化してる。バーチャ4はどうするんかな?私は肘打ちは格闘ゲーム流の解釈でいいと思ってるけど、ダメージでかくされてもイヤだし」
 修羅の門って割とリアルだったと思うんだけど…あれ、割とお気に入り♪ビバ、グラシエーロ柔術って感じかな?
「1度倒したらKOするまでマウントパンチ…まともな神経した開発者ならやらんな。まあ、リアルではあるが」
 マウントパンチってそんなに強いのかな?
「実践してみるか?…い、いや、だめか。非常に危ない構図になるわ…キン肉マンII世でテリ−はマウントポジションになっても何もしなかったけど、それじゃ意味ねーだろ…絶対的有利な体勢って事は子供でもわかると思うんだが…それがわからんからテリーは弱いのだ」
 超人レスリングだと、体に何あるか…わかんないし。サンシャインに仕掛けたら呪いのローラーのえじき♪
「そもそも、無理だろ、あんなデカい奴に…馬乗りになる事自体…出来たとして…砂だし!あいつ…逃げちゃうよ」
 砂は音に弱い!
「バーチャファイターって空手家いないのな」
 今更気づいたの?
「格闘スタイル別キャラ一覧作ってみたいねぇ…新体操だとかアメフトだとか、それは格闘技じゃねぇだろって人も多いけど」
 割とテコンドー多いんじゃないかな?
「中にはカラリパヤットとか、凄いのいるけど」
 カラリ?インドの?いたっけ?
「いるんだよねぇ、これが…親子でね…」

 5月21日その2
「最近、怪しい番組多いな」
 そうなの?
「今の時代求められてるのはMMRであり、キバヤシさんのか!?」
 特命リサーチがそれっぽいからいいと思うんだ。
「それはそれとして、やたらと心霊現象系の多いけど、それぞれの番組で霊能者名乗る人に適当言わせてるよな」
 適当じゃなくて霊視した結果を語ってるんだよ。
「それを悠は信じてるのか、さすが純粋だね…言いかえれば…私には言えないな」
 …信じてる人なんかそうそういないと思う、それをわかった上で敢えて一応、霊能者さんの名誉の為にボクは…。
「詐欺師に名誉ねぇ…まあ、名誉毀損とか訴えられたらたまったもんじゃないしな」
 …十分、訴えられる可能性あると思うんだ、今の発言だけで。
「霊関係はさ、真実わかんないから言いたい放題だろ、この光は実は戦国時代の落ち武者でで、だとか遠足を楽しみにしてたけど、その前日に死んだ子供でだとか…だからさぁ、霊能者を集めて…心霊写真を用意して、クイズ大会」
 クイズねぇ、霊関係は真実わかんないんわけだから、出題者も答えわかんないし。
「それでも、結果がバラバラになったら…誰か正解者いたとして、そのほとんどはインチキ霊能者って事になる。それを見れば、もし霊能者を信じている人がいるとして、信じなくなるよ。正解者がいるかどうかもわかんないって事で、その場にいる全員…インチキ霊能者の称号が与えられて…もし、それを商売にしていたりした場合…それは被害者が訴え出れば詐欺罪として成立するのではないかと…法律知らなくて、適当言ってるんで詐欺罪どうこうは聞き流していいけど、とりあえず信用は一切失うだろ。やっていいと思うんだよ、これは。霊なんていうわけのわかんないものを逆手にとって何やら悩んでる人や苦しんでる人を騙すような人達なんて…」
 でも、インチキだったとしても本人がそれで救われたと思えばそれでいいんじゃないかな?
「救われたって思ったならね。脅威現象だの怪奇現象だのの番組で…検証の為に専門家をっていって、怪奇現象専門家だの霊能者だの出してくるけど、検証っていうのはそうじゃないだろ…この場合、出してくるのは科学者であり、心霊写真だったらプロのカメラマンだ」
 それやっちゃうと、ほとんどバレちゃうから。特に心霊写真なんて…。撮影ミス、現像ミス…故意に作ったイタズラ写真…盛り上がらないよね、それだと。

 5月22日
 しつもーん!
「はい、悠ちゃん」
 魔法って何がどうなってるんでしょうか?
「元まほーのすぺしゃりすとが何言い出すかな?」
 あはははっ、大体わかってるんだけど、何でそんな事出来るのかなって。魔王様の力を借りて行ってるっていうのはわかるけど、それは魔王様の能力じゃないんだよね?
「そう、力を借りてるだけ…悠が炎の魔法を使えるとして、魔王様も使えるとは限らない。まぁ、使えるけどね、その程度の魔法、魔王様は」
 でも、個人個人の魔力っていうのもあるでしょ?
「そう、それが魔法を起こす力。それが効果にも多大な影響を及ぼす。じゃあ、魔王様から借りてる力は何かというと…まず、魔法っていうのは、この世の法則にのっとったものなのか、それとも法則外のものなのか…わかるか?」
 法則外…だよね。突然、空中に氷現われたり、小学生でも知ってるはずな質量保存則だけで十分に法則外!まさか、空気中の水分を凍らせたなんて事はないだろうし…。
「正解♪カミュとか氷河はあくまでも法則にのっとって、分子の運動を遅く遅くする事で冷気を生み出してるんだけど、私達の使う魔法は、そんな分子がどうとか関係ない。唐突な能力って言うべきか…さて、ここでまた質問…無から有が生じる事は有りうるか?魔法は例外として」
 うーん……有り得ない?
「不正解!有り得るんだよ、有り得るから魔法が存在し得る」
 魔法は法則の例外なんでしょ?
「絶対法則というか、この法則の上で魔法は存在し得る。その法則って言うのは、この世の法則は変更可能である。ただし、その例外として本法則が存在するとでもいうかな。法則を変更できるっていう法則は変更不可能」
 ??????
「そんな不思議そうな顔されても…」
 無から有が生じるっていうのは法則?何がどう話がつながってるのか全然わかんないよぉ。
「つまりね、法則はどこから生まれたのかっていう問題なんだ。法則っていうのは絶対的な存在で、形あるモノと思っていい。法則は「有る」んだ」
 ????
「わかりにくいか…もっとわかりやすく言うと…この世界そのものが、無から生まれてるんだよ。この世界に前身はない…敢えてあげるなら虚無の世界、時間も空間も…概念というものすら存在しない。何も存在しないはずの無に揺らぎが生じた。反物質ってあるだろ…無に対する有はまさにそれ…揺らぎが生じて大爆発したわけ。この世界に「無」が生じることは有り得ない…生じた時点でそれは「無」じゃないから…でも、もし生まれる事があったら、この世界の終わりってわけだ。もしかしたら、有の世界に無が…無の世界に有が…っていう爆発を繰り返してるのかもしれないけど、そんなことはどうでもいい。問題は無から有が生じるっていうどうしようもない矛盾からこの世界が始まってることで、法則もこの瞬間に生まれてる。それは神のきまぐれっていうか「こうである必要」はない。法則に意味はない…無から法則が生じたなら、私達に法則を作れないって事はない、質量保存則の場合は質量は常に一定であると…世界が生まれた時に神がそう決めただけの事、そういうルールっていうだけ…なら、質量は常に一定である必要はないっていう法則を適用しちゃえば…世界全土に恒久的に張り巡らせるのは神の力でもないと無理だろうけど、ほんの一瞬、一定区域内でのみ、自分の作り出した法則を適用させる、それが魔法だと思って。ちょっと違うんだけど…んで、魔王様から借りてる力っていうのは、この法則をねじ曲げるというか作り出すこの力なんだよね。これは私達の力じゃ無理だから」
 魔法は万能…やろうと思えば出来ない事はない?
「とはならないね、神様の力を借りて行えるならともかく、魔王様の力を借りて行うレベルだと、既存の法則を書き換える程度の事しか出来ないから。…言ってみれば、ただし、本法則はA時間のB地点においては効果を発しないだとか…まあ、こんな物理的なもんじゃないんだけど…法則なんて言葉使ってるけど実際はもっと曖昧な…無から有が生じるっていうとんでもない例外から始まってるだけに常にこの世界は揺らいでて、その揺らぎに干渉するっつうか、私の頭ではこれ以上、説明できない。魔力っていうのは…そーだな、法則を作る力だとでもいうか、魔王様の力を媒介して…法則を作るっていうか書きかえる能力は魔法様のものだけど、書き換えてるのは私達の魔力、そうでないと魔王様疲れきっちゃうし…面倒なんで、単純にこれからやりたいことを書きこむっていう捉え方に短縮しちゃって例をあげると…炎を起こす場合は…魔力が強ければ「強い炎を起こす」と書きこむ事が可能みたいな…」
 ……新しい魔法を開発するっていうのは、新しい法則を考える事なわけだ…。
「そう、だから難しい。法則を作るっていうんじゃなくて、法則を塗り替える…例外を認める…もし、瞬間移動の魔法が欲しいと思ったとして、その魔法を実現する為にはどの法則をっていう事になるから、おっそろしく複雑なわけ…誰かが1度作っちゃえば。あとはその公式にのっとって同じ事すればいいだけなんだけど…魔法の改造っていうのは、だから当然ながら可能なんだけど、その魔法の仕組みを全部知った上でやらないとちょっと怖い。…んでね、いわゆる呪文…あれは法則を「言葉」として圧縮したものなのだよ。魔法の法則を熟知してれば呪文なんか無しで発動出来るし…」
 あ、あぁぁぁ、お兄ちゃんが何で何の前触れもなく魔法発動できるか、ずっと謎だったんだけど…
「私も謎だよ…「えい」だの「このぉ」だので魔法発動してる悠が…そんなんで発動するわけないんだから、言葉以外で圧縮した専用の発動体を持ってるか、それとも熟知していて…私と同じように呪文無しで発動出来るのか…」
 …多分、それ…前から不思議だったんだ…何で前に使えた魔法が使えなくなったのかとか…何か前と感覚違うのは何でなのかとか…………。前のボクの体ってお姉様の魂の分身でしょ?お姉様の魂そのものに魔法って圧縮されてたんじゃないかな?
「でも、陽実は魔法使えないし、新しい魔法をどんどん覚えていったろ、悠は?」
 最初から、現存するあらゆる魔法が圧縮されてるんじゃないの?魔王様の娘なら、有り得ない事じゃないよ?
「にしても…悠はさ、どうやって新しい魔法覚えてたんだ?」
 あ、この魔法いいなって思ったら、即練習♪
「練習て…そっか、その練習で大量に存在する魔法にアクセスして、目的のものを見つけて、以降はその魔法に直接アクセスと…だから」
 暴発して変な効果が出ることもあった!あれって全然別な魔法が発動してたわけか…。
「ピアを取りこんだ事で悠は魔法の発動体を再び手に入れたわけだけど…で、おそらくはピアの魂って昔の悠と同一体だから、登録されてる魔法は同じ…なわけだけど、魂が実体だった頃とはアクセス方法が違っていて、昔使えた魔法にアクセスできない、と」
 使おうと思えば、使えないこともないわけか…。
「……じゃあ、何で陽実は魔法使えないんだ?っていうか、あらゆる魔法の発動体?…祐里は言ってたよな、陽実は今、こっちの世界に帰ってきてるって…陽実として活動する為の魂の半分は今、悠の中にある。帰ってきても動くことすら出来ないし目覚める事もない。じゃあ何で帰ってきたんだって、それが疑問だった」
 ボクもずっと不思議だった…何?何が…道具として利用されてるの、まさか?
「なるほど…利用されてるかどうかまではわかんないけど、大体わかってきたぞ。卒業式前のあの祐里からの突然のメールのわけとかも」
 あれを見て…ボクは……
「ピアっていう人格が消えるのがわかっていて…悠の悲しみを知っている祐里が何で…悠の悲劇を繰り返すってわかっていて、悠と融合させたのか…悠には選択の権利はあったけど…あの内容じゃ、祐里の提案に従うしかなかった」
 ……ピアも狙われていた?魔法の発動体として?
「どうかな?だとすると融合した悠が危険なことになるのは目に見えてる、祐里がそんなに考えなしだとは思わんがなぁ…多分…祐里もあらゆる魔法の発動体なはず…彼らの事は忘れよう!」
 何でそうなるわけぇ?4人で一緒に闘おうよ!
「何と?」
 えと…

 5月23日
 おっめでとー♪
「おっめでとー」
 やっと、RBSとRBD終わったね…これも全部ボク1人の力!
「そーだったのか…」
 そーだったのだ、だから大いに感謝するように…。
「ちなみに毎月23日はお兄ちゃんの日なのだ!23はフミと読める!だからお兄ちゃんの日!」
 ニイサンでお兄ちゃんの日なんじゃないの?というか毎月23日はフミの日。
「金田一少女の事件簿ですな」
 ところで…今日もしつもーん。
「はい、どうぞ♪」
 夢世界の戦士さん達の…。
「却下します!」
 まだ質問に…。
「明日答えてあげる」
 知らないんだ?今から調べるんだ?
「まだ質問聞いてないから調べるも何もないのだ…」
 あそこまで聞けばある程度察しつくもんね?そっか、お兄ちゃんはボクに対しては博学の地位を守り通したいわけだ…うん、じゃ、待ってあげる♪
「…異次元の力なんだよ!」
 んん?
「まあいい、今は忙しいから明日詳しく説明してやる」
 詳しく知らないから調べるんだよね、今から?
「………お兄ちゃんの日は妹は兄に絶対服従なんだぞ」
 妹の日はいつ?
「弟の日は多分、10月10日なのではないかと…お兄ちゃんの日と違って1年に1回しかないのだ」
 …相変わらず、ウソ言いたい放題だね…エイプリルフールいらない…この人。

 5月24日
 さぁて…
「…ら、らいしゅうのサザエさんは!?」
 逃げたね。
「…うぅぅ、だってわかんないんだもん。というわけであくまでも予想なんだけどね…」
 異次元の力っていうのは…ホントなの?
「いや、それも予想に過ぎない。パワーソース全くわからんから…というわけで異次元の力という仮定で話すよ?」
 異次元っていうのは…この世界じゃない何かの力って事?
「いや、異次元もこの世界に属してる。次元が違うっていうだけ…」
 …そこら辺の説明はいいや…頭おかしくなりそうだから。
「うむ…んで、我々の使う魔法っていうのは、法則をねじ曲げる事で力を発揮するんだけど、異次元の力は法則に沿った力…なわけ…」
 …何かだんだんと聞きたくなくなってきた…。
「うわははははは…悩むな、悩むな!………いや、待てよ……少年よ大志を抱けともいうし、悩むのはいい事か…」
 …今の言葉のどこに…大志を抱けとは言っても悩みを抱けとは一言も…。
「まっ、あの夢世界が異次元であるのは知ってるだろ…だから、その次元においてもし、その人が生まれていたら有していた能力が発現するってわけ。何で人それぞれ能力が違うのかまではよくわからん…大体からして全部仮定だし」
 仮定の話をいつまでも聞いてても仕方ないな…でも…あの…只野さんだっけ?あのテレポートする人。
「名前までは覚えてない…あの人は…生まれつき持ってたって言ったな…あの人の場合、夢世界ではまた別の能力発現してるかもしれないし…もしかしたら生まれつき異次元干渉能力があったのかもしれない。本来の能力は異次元干渉であって、瞬間移動はあって当然の能力というか…」
 わけわかんないね…瞬間移動が法則に沿ってるの?
「次元を1つ落として、3次元を2次元に見立てて4次元を立体的に表してみよっか…それで…」
 ………いい、頭が混乱するから…とにかく法則はあるわけだね。
「ある」
 じゃ、魔法なら簡単に瞬間移動出来るはずだよね?
「出来るだろうね、私は知らないけど」
 …婚約指輪…アレさ…魔法の発動体って言ってたけど…。
「あれは精神を高めて…魔力を増幅させるような効果があるのだ…言わなかったっけ?まぁ、魔法も登録されてるけど」
 …何か指輪に魔法が込められてるってソードワールドのコモンルーンみたい………真似?
「言うなぁぁぁぁぁぁ!」

 5月25日
 サオトメと言って真っ先に思いつくのは?
「ガンダムセンチネル」
 …クイズ100人に聞きましたで、この問題出たとして、その答えは…無い!
「あるあるあるあるあるある…」
 せめて、D−XHIRDとか…
「それも、絶対に無ぇ」
 絶対なんだ!そーか、絶対って言いきれるんだ!じゃあ、100人に聞いてこよっと。
「少数意見は切り捨て…上位9個までだからな!んで、1人しか答えなかった回答も無しだ」
 ………無駄な事に労力費やすのはやめにするね♪
「それがいいかと思うぞ」
 それで、サオトメなんだけど…。
「上田祐司さんかな?」
 誰も連想ゲームしろとは言ってない…。
「するなとも言ってない。サオトメといって真っ先に思いつくのは、つっただろ…早乙女という名前のキャラとか、その作品名とか一言も言ってない」
 ……お兄ちゃんってさ…友達いないでしょ?
「…ああ、いないさ!っていうか何故、今更それを言う?友達いない悠ちゃんよぉ」
 あっははははははは。
「ははははははははは」
 空しい…乾いてる…笑いが…つまり、ジン=サオトメだね?上田さんって事は。
「好雄クンって事も有り得る」
 あ、あぁぁぁぁ!だから上田さんなんだ…ただ単にひねくれて上田さんって言ったんだと思ってた…あ、あ、そっか…それならお兄ちゃんの言ってる事って…納得できる……あ、あはははは…さっきの友達どーこーは気にしないでね♪
「早乙女研究所でゲッター線でも研究してきなさい、そーいう人は」
 そんなもの研究したくない…パンダのお父さんに格闘教わる方がまだマシ。

 5月26日
「時間的余裕ないと、心の余裕までなくなるのな…あーあ…今日の謎雑記…」
 暴言だね…批判系が復活して…遂に暴言まで復活…。
「ネタなかったし…401kの話をしただけで…」
 バンプレストの話題に…ダメだなぁ…ホントに。
「っていうか、これ書いてる時間も無いし、書き続けると…謎雑記の二の舞…」
 やめとこっか。
「やめときましょ」

 5月27日
 時々、お兄ちゃんって天才だなって思うんだ。
「おう、私は天才だからな!時々しか思わないとは…ダメな妹だ……悠は天才じゃないんだな…ふっ、不幸な事だ…血がつながってるとは思えんな」
 ………い、言わなきゃよかった…大体、血は……。
「つながってないか…うむ、そうだな、だが私は天才だからいいのだ」
 ……天才には違いないね…天才には…。
「何の天才だと言いたいのか…聞きたくないから言わなくていいぞ」
 なんていうか…さ…意味不明な事、時々言ってるから…凡人には理解出来ない以上は…天才なのかなって。
「…………それ…一般には…天才じゃなくて……変人って…宇宙語話す人とか、あれ天才だと思ったか?」
 天才だよぉ、宇宙語だよ、宇宙語!…多分、宇宙共用!それを翻訳出来る友人はもっと凄いよねッ!!
「凄いけど…世の中…イっちゃってる人いっぱいいるよなぁ…バルカンは実在する!だとか…」
 バルカン?バルカン…バルカン…どっかで聞いたような……。あ、ああ…バルカンッ!
「武器の事じゃないぞ?あらゆるボケも不要だ…バルタン星人だのバチカン市国だの」
 そんな下らない事言うつもり最初からないよ…ドモン凄いよね、バルカンも立派な必殺技。バルカンもあれだけ気合い込めて叫んで貰えれば…。
「だから武器じゃねえっての!」
 それじゃ知らない。
「貴様はプラネットマンを知らんのか!」
 ああ…第10番惑星か…。
「一般的には第0番惑星だがな」
 0番って…そんな意味不明な…
「バルカンっていうのは…色々と説あるっていうかホントの事知らないんだけど…どこにあると思う?」
 無いッ
「………………」
 ………………
「………………」
 ………………
「………………」
 ………………
「………………」
 ………………
「………………」
 ………………
「えと」
 無いッ
「いや…」
 無いッ
「あの」
 無いッ
「…」
 無いッ
「シクシク…悠がいじめる」
 ……泣いちゃった。
「あるんだよぉ。プラネットマン見ろ!顔が謎の惑星だろーが…あるんだよ!」
 ……あのさ…バルカンの話題の前にお兄ちゃん何ていったか覚えてる?
「世の中イっちゃってる人多いなって」
 うん…それで…その例としてバルカンが実在する人って言わなかったっけ?
「……実在するんだよぉ、バルカンは…そうさ、イっちゃってるんだ、私は!」
 …ウソを重ねると…鼻からスパゲティ食べるんだっけ?
「う…ごめんなさい…バルカンなんて多分ありません。…」
 最初からそう言えばいいのに…。
「悠が悪いんだ」
 ボクは何も悪い事言ってない。ただ現実的に「バルカンなんて無い」って…。
「…それが悪いんだ。いや、質問が悪かったか…バルカンってのはどこにあるって思われてた惑星だ?」
 えと…プラネットマン…何て言ってたかな?地球の裏側とか言ってたっけ?
「裏側って何だろうな?まあ、そうだな…影になって地球からは決して見えない位置にある惑星…それがバルカンだと思われてる、一般的には」
 ないない…思われてない。全然、一般的じゃない…バルカン自体が一般的じゃない。
「…そーいう事言うなぁ!まあ…普通は…太陽を挟んで地球の正反対位置に…公転速度が地球と全く同じだから絶対に見えない…そーいうわけだ」
 子供並だね…そんな…非常識な。
「まあ、色々とおかしいんだけど…悠が知ってる情報が正しいかどうかなんて…私にしろ悠にしろ…宇宙に関する常識ってのは書物や何かから得た知識だろ?自分で確かめたわけじゃない」
 そう言われると…そうだけどね…でも、それでも…無理あるよね…。
「あるね、でも今はそれが非常識かどうかは…別の問題で…本来バルカンって言われてた惑星は…っていうかバルカンって名付けられる予定だった惑星は水星の内側にあるかもしれない惑星の事だったの」
 …だから第0番惑星か…それってあるかどうかまだわからないんだよね?
「水星の内側なんかわかるわけない…でも…バルカンがあるって言い張ってる人は…あるって思ってるわけだ」
 というか…バルカンって何?何でそんな名前つけるわけ?
「それは何で水星なの?とかそのレベルだろ…バルカンゆうのはな…ローマ神話の…」
 そんな神様いるのか…ローマ神話から来てるなら納得だ…他の惑星もそうだし。
「そっ、バルカンっていうとわかりにくいけど…ウルカヌスって言えばわかるか?」
 …聞いた事ある。確か…ギリシア神話のヘパイストス…。
「その通り!まぁ、どうでもいい事だけどな…星の名前なんて」
 ラーメタルは、ラーメタル?
「そんなもん知らん」
 で…冥王星の外に惑星ないの?
「雷王星とか…」
 …そーゆー話でなくて。
「ラーメタルも同じだろうに」
 月の裏側にはUFOの発着基地あるんだよ!
「ねぇよ!」
 あるんだよ、あるって言ってたもん!
「誰がだ、誰がそんなウソを言った?」
 知らない。どっかのイっちゃってる人。
「…悠…お前は私よりも、そのイっちゃってる人の方を信じるんだ…」
 ごめんね、イッっちゃってる人は面白いから信じた方が楽しいかなって。
「面白いってのは同感だが…そのウチまたヘンな本買ってこよっか」
 五色人とか、そういうのはもういいからね?
「アレほど言ってるのはそうそうないだろうなってのが実に残念」

 5月28日
 ふっふっふ…コンピュータの五大装置って知ってる!?
「入力装置、出力装置、演算装置、制御装置、記憶装置…それがどーした!」
 …あうぅ、知ってたんだ。
「…お兄ちゃんのお仕事は知ってるかな、悠ちゃん?」
 プ、プログラマー。
「はい、よくできました、えらいねぇぇぇ」
 偉くない、全然偉くないッ!
「アレッシーモォォォド!んで、何?…あ、そうだ、悠も初級シスアド受験してみないか?」
 無理だよぉ、ボクには。
「いや、受験資格は何もないから。猫は受験してはいけません、とか何も書いてないから、誰でも受験出来る……」
 …そうじゃなくて…というかわざわざ猫は受験してはとか…
「何をぉ、猫を差別するのか、悠は!」
 …疲れるからやめてぇぇ。
「う…」
 受験は出来るだろうけど、ボクの頭じゃ…合格は…
「出来ると思うぞ。初級シスアド講座始めるんだから、悠もとっておこ、な!」
 ホントに合格出来る?
「出来る出来る!受験勉強あんまし必要ないから…祐里もしてなかったろ?」
 基本が最初からある人と一緒にしないで欲しいなぁ。
「シスアドって何かわからないからだろ?シスアドってのはね…現実…実社会での地位というか職種というか…専門家がコンピュータに詳しいのは当然として…それに仕事を頼む立場の側もある程度の知識がないといけない…つまりユーザ側の知識保有者っていうか…最低限の知識を持ってる人…かな?」
 …意味わかんないんだけど。
「ごめんなさい…まあ、パソコンに特化した…PCをある程度わかってる人ってとこかな。だから、普段からパソコン使ってる人には初級シスアドは全然簡単な問題なわけ…上級シスアドになると、無茶苦茶難しくなるけど」
 …ボクでも出来る?
「……何かさ、サルでもわかるWINDOWSとか、1日でわかるC言語とかそのノリだな…悠は…サル!」
 ひどーい。…でも否定できないかも。
「半端に素人が書いたみたいな手抜きな漫画があって…どうでもいい見た目な男の子が…ボクにも出来るかな?みたいな」
 …あ、あのさ…時間無い…。
「へ?あ、あぁぁぁぁ…シスアド講座…いつになったら…」
 じゃ、また今度ね♪
「ま、まったく進んでない…シスアド講座…出来るのか?」

 5月29日
「初級シ…」
 999の運賃ってどれくらいだと思う?
「999?難しいね…アンドロメダ終着駅まで行くのが目的で運行されてるから、行き先はアンドロメダ終着駅以外無いんだろうな…始発を地球として…無期限定期ってのが基本で切符っていうのは無いと考えていい……今現在の価値にして1000万円ってとこだな」
 やっすーい!だって、1000万円じゃ…そりゃ今と比べるの間違ってるけど、宇宙に出て地球ぐるっと回って…
「わかってるじゃないか…そう、今と比べちゃいけない…ごく普通に通勤に使われてるんだ、銀河鉄道は…通勤に使われるレベルなんだから、星間の移動は新宿から秋葉原へ行く程度…宇宙がどうとかそれは計算する必要はないはず」
 ……だ、だとしても…無期限だよ?
「999は最初の最初から…往復する事すら考えられてない…無期限とは名づけられていても実際には1回限りの片道キップ」
 行って帰って来れるのは車掌さんとメーテルだけ…か。…メーテルが選んだ男の子以外も全員…機械化母星で部品?
「あの星まで残れる人って事はそれだけ精神力とか強い人って事だから、多分…ね。大体、ネジ1本の為に娘を男の子につきっきりで…効率悪いなとか思わんのか?1年でネジ1本だぞ?」
 弥生さん…。
「あんなのは弥生さんじゃない!そーゆーわけで…そもそもが999自体が女王プロメシュームの罠だろ?あんまりにも高値じゃ…部品が届かない。かといって安すぎたら怪しい。というわけで1000万円が妥当かなって。働いて働いて何とか買えるレベルみたいだし、貧乏人でも」
 それにしても安いと思うなぁ…食堂車の使用は自由。しかもほとんど何でも注文オッケー♪専用ウェイトレスまで雇ってて…各停車駅ではかなりの額のその星の通貨を客に渡す…1000万円じゃとてもじゃないけど…」
「やっていけると思うけどなぁ…銀河鉄道は繁盛してると思うんだ。それでバックにプロメシュームがついてて……プロメシュームが銀河鉄道を利用してるっていうわけじゃないよな?メーテルが様づけで特別扱いなんだから…だから…儲けは度外視なんだよ、999だけは…」
 なるほどぉ…1000万円程度なら…もしもの話だけど…999があったとして。
「悠の頼みでもちょっと無理」
 無理か…やっぱり、1000万円は。
「ちょっとね。だって私の分も必要になるだろ?2000万円ってことだ」
 でも999って、客の事をあんまし考えてないよね。…迷惑だったら宇宙に投げ捨てちゃうし…
「お客様じゃあないんだよな…「様」じゃ」
 長旅なのに娯楽施設全然無いし…危険対策されてないし…アンタレスとかエメラルダスとか…何回襲われた事か。
「999自体は治外法権…999に乗りさえすれば、罪に問われない。その権限は凄いが、999自体の安全性に問題ありすぎだな……しょ、初級シスアド忘れてた」
 いつになったら始まるんだか…。
「お前、故意に話ずらさなかったか?999がどうとか」

 5月31日
 最近、雨多くない?
「梅雨なんだろ」
 梅雨って何で梅の雨なのかな?
「何ででろーな」
 紫陽花もよくわかんないけど…
「それは何か聞いた事あるな、何でそんな漢字なのか」
 雨って何でアメっていうんだと思う?
「天の恵みだからじゃないか?」
 何か会話弾まないね。
「梅雨だからじゃないか」
 フーゴは何やってるんだろね?
「一般人を惨殺してたぞ」
 フーゴはそんな事しないと思うな。
「小説版ではやってた」
 …フーゴって不幸。
「パンナコッタだしな」
 アバッキオってフーゴよりもみんなから忘れられてない?
「レオーネだから」  盛り上がらない会話…。
「梅雨だし」
 なんかミスタって下っ端っぽいよね。
「ぽいね」
 下っ端オーラ放ってる。
「真吾かな?」
 涙目のルカって何だったんだと思う?
「雑魚」
 無駄な時間過ごしてる気がするんだけど。
「悠と一緒にいれればそれでいいし」
 …それならもっと、まともに会話してほしいかなって。
「梅雨だから」
 …その真面目に会話する気ありませんって感じの受け答えがダメ。
「学校はどう?」
 …そ、それは…。
「ほら、悠もまともに会話する気ないじゃないか」
 何かね、自分の事をボクっていうの恥ずかしく感じてきたんだけど…。
「恥ずかしい?なんで?」
 何でって言われても…なんとなく…
「まあ、イヤだっていうなら、そんなもん自由だけど…悠だと認識する術なくなるぞ、読者さんの」
 ボ、ボクの認識方法は一人称だけかぁぁぁぁ!
「とくちょーねーし、他に」
 魔法が使えるとか、ショートカットの美少女だとか。
「文字からどうやってそれを見極める?私なんか特徴ありまくりだろ、しゃべり方とか、実に認識しやすい」
 …。
「ゆうのホームページ★訪問者100人に聞きました。田村悠といって真っ先に思い浮かぶものは!」
 100人もいないし…。
「と、とにかく1位は100人中100人が答えた…ボク!」
 というより…100人に聞きましたが何で今、ボク達2人の間でだけ流行ってるのか…マイブームっていうの、これ?
「懐かしい言葉だな。直訳すると私の波」
 …学校ね…
「話す気になったか、どーした?かっこいーセンパイにラブラブか、ん?」
 漫画じゃないんだから…挑戦者現る!!知ってる人いて、実はボクがゆうちゃんだって言ったら驚かれちゃって…
「そりゃ、驚くだろーなぁ」
 ゆうさんって社会人じゃなかったのぉ?みたいな。
「つうか、性別まで違うし。CD渡した2人には正体口止めしておいた?」
 というか、ボクはその2人に逢ってないんだけど。
「2人合わせて、ゆうだかんな」
 じゃあ、掲示板に書きこみしてる、ゆうは誰?って話になるけど。
「あれは私♪」
 何でお兄ちゃんは、ボクの名前使うんですか?
「答え!ネカマだから」
 自分で男だと公言してる人を普通はネカマとは言わない。というか全然、男だし、口調。
「で、学校がどうしたって?」
 それだけ。ちょっと気になったのは、ショックで髪の毛が真っ白になっちゃったとかって小説とか漫画であるけど、それはホントなのかなって。人間っていうのはあまりにも精神にダメージを受けると髪の毛の色変わるのかなぁ?
「苦労が多いと白髪が増えるともいうね」
 最近、お兄ちゃん白髪増えたよね?
「よく気づいたな」
 ちゃんと見てるんだよ、ボクは…お兄ちゃんの事。
「……と、とってつけたように言うが、私も悠の事はちゃんと見てるよ」
 …じゃあ、どこか変わったとこ気づいた?
「…えと…」
 …はぁ…ちょっと落ち込んじゃうかも。もっとちゃんとボクの事見ててくれないと、ステキなセンパイに浮気しちゃうぞ。

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