旧旧裏雑記 旧裏雑記 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
 8月 1日
「優勝か。さて…じゃあ何でこんな誰もいないところで決勝戦をしたのか…そもそもこの大会は一体何なのか…」
『それよりも…気は変わってませんか?まだ…人間の味方をしますか?』
「しないね!!」
 え?
『さすがですねぇ』
「私は人間として戦っただけで、人間の味方なんかしてない」
 そーいうことか。
『人間の愚かさ…あなたには説明の必要もないと思います。人間に正義はない…それでも人間であろうとしますか?』
 祐里が何かラスボスみたいな事言ってる。
「だね、マヌケなラスボスみたいだね。じゃあ、倒した後に純粋すぎたんだ…とか何とか言ってあげよう」
『…聞きなさい!純粋でなくていいですから』
 だって、正義がどうとかそんなのどうでもいいし。正義だから闘ったわけじゃなくて、お兄ちゃんが好きだから…いつまでも平和に暮らしてたいから。
「エルフは正義なのか?って問題もあるわな。言っておくけど、こっちには大量の凶悪魔法カードあるからな?」
 そもそも…祐里にそーいうの似合わないし、言葉も上手くない。3流悪役みたい。
『そう、今なら…人間を滅ぼすことも出来る。力がある』
「人間を滅ぼせるか…いいね、愚かしい人間の歴史に終止符打てるわけか。悪くない」
 え、えぇぇぇぇ?
『今度は何を言い出しますか?どんな裏があります?』
「自分で誘っておいて信じてないし。割と本気だよ、さっきの。人間世界は間違いまくってる。愚かなバカどもが地球の実権を握って…実に有害だね。滅ぼす必要はない、滅ぼす必要はないけど、痛い目に遭う必要はある。所詮、人間なんて痛い目にあわなきゃ何もわかんないんだ。何をしたいのかしらんけど…」
『人間は自分より優れた者を畏れ排除する。異端を認めない。そして弱い者が力をつけることも認めようとはしない』
「世界が私達を認めないなら、その世界を変えてやる!」
『その為に邪魔なのは…』
「!」
 こらぁ、お兄ちゃんまで何を!
「あ、いや…でも、人間は」
『悠はどうしますか?』
 ボクは…
「んで、この大会は何なの?今までの長い戦争の意味は?」
『警告…そして…』
「いや、いいわどうでも。何かさ、お前本気だろ?バカか、もしかして?何を狂ってんだ?」
『狂ってる…のは世界の方です』
 それが狂ってるっていうんだよ。おかしーよ、祐里。前はそんなんじゃなかったのに。
「結局さぁ、お前ってばシャアだろ?いつまで悠を追いかけてんだ?色々下らないこと言ってるけど、本心は人間どーこーでなくて悠だろ?この大会ってお前が開催したんだろ?魔王は…どうなったのか知らないけど」
『……』
 なに?よくわかんない。
「まあ、いいや…私は人間は下らない種族だと思ってるし、どーしよーもなく未熟だと思ってる。だからエルフに憧れたし、人間なんていなくなればいいとも思ってた。でもさ、その考え自体が人間的なんだ…そりゃ人間は未熟かもしれないけど、永遠に…」
『永遠ですよ…人間はこの先更に下らなくなります。魂の総量は決まってるという説…あれは近いかもしれませんね。元々、人間は1つの完全なる生命体だった』
 完全?
「黙って聞こう、せっかくだからしゃべらせてやれ」
『ありがとうございます。では、続けます。悠が疑問に思うのはわかります、完全なものなどこの世界に存在しない。そうですね、より完全に近い生命体だったと言い換えましょう。その完全に近い人間は』
 寂しさを感じて自らの分身を作った。何かの神話みたいだね。
『そうですね、2つに分かれた人間の精神は不完全となりました。お互いがお互いを補完し合い…不完全ゆえの幸せがそこにはあったかもしれません。完全なる生命体に幸せはないでしょうしね』
 うん。
『自分にないものを相手に求め…人間特有の感情、愛』
 …エルフにはないの?
『…ない…ですね、揺らぎの多い愛という感情は不完全だからこそ生まれるようです。私は…そういう割り切った考えは出来ませんし、エルフには感情そのものが欠落しているだけだと思ってますけど。我1人で完結するとすれば確かに他人を求める必要はないでしょうね……愛という感情がいつ生まれたかはわかりません。ただその時から人間はより未熟となりました。1つの完全たる生命体だった人間の精神は分割を重ね今でも縮小を続けています。…人間は増えすぎたのですよ』
 だから…滅ぼすの?
『あなたのお兄さんの言う通り滅ぼす必要はないと思います、ただ…痛みを知る必要があります。その役目は…』
 それはエゴだよ!
『悠もすっかりアニメオタクですねぇ』
 祐里とお兄ちゃんに鍛えられちゃったから。
『でも、誰かがやらないといけないんです』
 誰かそれを求めた?
『人類の意思です。個々の意思は関係ありません…人間の数が減れば…』
 お兄ちゃんはどうしたの?ずっと、黙ってるけど。
「あ、気にしないで。氷深なんかひとっことも発してないし」
 ふーん…そっか、まとめてるんだね。
『多分、私への反論というか悪口が渦巻いてるんだと思います』
 でもさ、人間は悪くないんじゃないの?個人個人がどうとかじゃなくて、増えると勝手に未熟になってくっていうなら、それは…。
「えぇ、神の失敗作ですね…悠には神話を色々と聞かせたはずです、思い出して下さい」
 …時代を経るごとに未熟になっていく人間。神のいいつけをまもらなかった人間…。そっか、世界各地の神話は……やっぱり事実を基に…。
『そういうことですね』
 エルフは?
『エルフ達は人間よりも真実に近い位置にいます、エルフにも神話は伝わってます…ただそれを信じないだけです』
 人間も神話なんか事実だと思ってないし。
『いえ、エルフは……神の存在そのものを一切信じてません』
 そのエルフの神話を祐里は盲目的に受け容れてるんだ?事実かどうかもわかんないのに?自分の都合のいいように…
『エルフの中でも例外はいます。神話を実体験し神話として残した…魔王という例外が』
「そろそろいいかな?エルフが神を信じなくなったのはエルフ狩り以降だろ?…なぁ、エルフって何だ?神か?…色々と見えてはきたよ、何でエルフの精神が人間より優れてるのかとか、あの長い戦争の意味とか。でも、エルフの存在そのものが見えてこない」
『一世代前の人類…』
 そ、そんなに古い種族なの?
「つまりはエルフも失敗作か、失敗だったからこそ今の人間を作ったんだろうしな」
『いえ、神を信じなくなったから今の人間が生まれたんです。エルフ狩り以前からエルフは神を信じていませんでした』
「エルフ狩りは…人間の妬みだけじゃないのか?神からの命令か?」
 …もうこれ以上は聞きたくない。問題なのはこれからどうするか。
「エルフは…知らず、神の意思に添って…って、まさかありがちパターン?。魔王の正体が神?…う、考えるのよそう。つまり、戦争は精神が未熟な人間を抹殺する為に行われた。そして、この大会は…エルフの目的は…これか!」
『エルフ?そんなものは方便だ!新秩序の頂点にはエルフではない…』
 !!
『僕が立つ』
「氷深!」
 あ…あ…
「悠!?」
『大丈夫、気絶させただけ』
「そっか…で、でも祐里は」
『僕が…殺した』
「ゆうのホームページ★で人死に出すな!命を軽く扱うなんて」
『混乱してるね。落ち着いた方がいいよ』
「何で、こんな…結末なんだよ」
『結末?何も終わってない…これからが始まり…僕を頂点とした新しい世界のね』
「なんなんだよ、一体?重いじゃないか!」
『まだ混乱してるんだ…祐里は狂っていた、だから殺した』
「お前だって狂ってるよ」
『そうだね…でも、わかってたはずだよ。祐里の瞳に写ってるのは1人だけだったって事』
「だからこそ説得してたんだ」
『説得したって無理だよ。人の心はどうしようもない…祐里自身が足掻いてそれでどうしようもなかった。悠のことは忘れようとして、忘れようとして出来なかった。愛なんていう未熟な感情に逆らえなくてそれで狂気に包まれた』
「お前だって、氷深だって…」
『全部わかってるんだ?でも、悪いのは全部…キミじゃないかな?大体、祐里が死んだっていうのに涙もない』
「わけわかんないよ。なんなんだよ、お前は!祐里?親しくなかったんだから涙なくて当然だろ!」
『どうだっていい…祐里の意思は継ぐ。人間も…そしてエルフも僕が支配する』
「祐里の意志?」
『祐里は人間だけじゃない…エルフも滅ぼそうとしてたからね。エルフには恨みがある、そして…天秤を崩し栄えようとした』
「エルフも…滅ぼすつもりだった?」
『全く…この世界全てが僕達兄弟の手の中にあると思うと、クスクス』
「けど、けど…祐里を殺す必要がどこに…」
『狂った人形はいらない…良く見なよ…祐里の死体はどこにある?』
「ニセモノだった?」
『わかんないんだ?普段は頭いいフリしてるだけなんだね…こんな簡単な事もわからないなんて』
「……精神体か…」
『フフ…全く…全く笑えるよ…ホントに…ホントに…ホントにホントにホントに………何だよ全く……』
「氷深?」
『祐里?そんなのいくらでも…でも、違う』
「陽実に戻る事は出来ないのか?…落ち着けよ」
『戻る気はない!祐里は悠に惹かれた…全部全部、操り人形……』
「何だかわかんないけど、祐里は死んではいない…んだな?」
『死んだよ…何度でも繰り返される。僕じゃダメなんだ』
「…わかりやすく言えよ」
『僕じゃダメなんだ!!だから殺した…これから…人間もエルフも抹殺する…理想の社会を築く為に』
「どうやって?」
『地下にジェネレーターがある…』
「本気?」
『ウソ♪』
「…えと…さっきのはどこまでが…本気だったんですか?」
『全部本気…今回の大会だって…』
「おまえを倒す。そしてゼロ・キャノンも止めてやる」
『ゼロ・キャノンなんてないよ…でも…もう遅いよ………ほらっ』
「………っ……」
『クスクスクスクス…ほらほら…ほら…みんな死んだよ…人間なんてこんな脆いんだ』
「!」
『ムダだよ、そんなものは効かない』
「全部まとめて使ったらどうだ?」
『やってみれば?』
「狂ってるわけだな、本気で?」
『正気だけどね。狂ってると言えない事もない。どうする?僕に従う?そうすれば…』
「……何があったかだけは聞きたい」
『……祐里は…僕の……でも、』
「具体的に!」
『祐里は…祐里は悠しか見てないんだ!僕を見てくれない…祐里も僕を見ようとはしてくれてた…でも』
「さっきの繰り返しじゃないかよ、それじゃ」
『祐里は…朝陽…キミを殺すつもりだった…僕はそれでもいいと思ってた。でも、僕は別にキミに恨みはない』
「キミ…か」
『他人だからね…』
「祐里が私に殺意抱いてたのは気付いてたよ。『その為に邪魔なのは…』私だったんだろ?」
『そう…これ以上の説明は必要?聞きたい?』
「聞きたくないな。…人がたくさん死んだ…」
『意志さえ強ければ元の世界では無事だよ。惰弱な精神の人間なんか生きてる価値ないしね』
「ふぅ…氷深は…悠と1つに戻る事は出来ない?」
『…1つに?悠は消えるよ…それよりどうする?僕に従うか、それとも』
「従うよ…」
『そう?それなら…僕が今まで通り体は提供する』
「精神不安定すぎだよ、お前」
『刺激すれば…また人が死ぬよ…』
「1人でずっといる気か?」
『1人でいる事が完全である証…さよなら……お兄ちゃん』

 8月 3日
「おう、おはよう」
 ……??夢?
「夢といえば夢だな、けど肉体ごとあっちの世界行ってたわけだから現実やろな」
 全部、現実なんだ、アレ?…どうなったの?
「うんうん、冷静で結構!」
 …祐里がいきなり。
「えと…どう言えばいいのか…うーん………わかりやすく言うと…祐里ね、死んじゃったみたい」
 そっか…
「あ、信じるんだ?」
 うん。あの後何がどうなったの?
「えっとね…氷深が人間を大量に殺して…エルフも殺すだとか何とかよくわかんなくて…何言ってるかよくわかんなかったけど…何か…うん、この世界の支配者になっちまったわ」
 サイアクの結末…。
「何をもって最悪とするかなんて…もっとヒドい事になってたかもしれないし…それに現状に大した変化はない…」
 夢だと思いたい。
「夢かもしれない…さっき言った通り現実に大した変化はない」
 大量に死んだっていうのは?
「現実にどれだけかはわかんないけど…大した影響があるわけじゃない」
 …誰が悪くて何があったの?
「うーん…よくわからん…とりあえず…祐里も氷深も狂ってた」
 ボク達は…これからあの2人を忘れて…それで幸せでいていいの?
「いいんだと思う…」
 それはその2人の望み?
「祐里はわからん。狂って正気に戻る事なく死んじゃったわけだから」
 一言もなく…狂ったまま…やっぱり最悪。…今回の事で何か救いはある?これだけはいい方向に!っていう。
「ないような気がするね」
 最悪。
「けど、やり直す事なんて無理だし、どんなに悔いたところでもう戻らない。私達は何か手を抜いたか?今、考えれば『こうしてればこんな事には…』という解答はあるかもしれない…私にはその解答さえ思い浮かばないけど、あったとして、その時にその『解答』は絶対に思い浮かばなかった」
 その解答にはいつ気付いた?あれからどれだけ経ったの?
「1日」
 1日ずっと寝てたんだ…それでお兄ちゃんは昨日、悩まなかったの?
「どうかな?」
 辛いな…今まで一番辛いよ…何でこんな目に遭わないといけないのかな?
「何でだろうねぇ。遡っていけば原因はわかるよ…事の始まりが何だったのかとか。でも、運命なんてないし…その時に今こうなるなんて予想も出来ない事だった。そして…氷深はね、狂ってはいるけど、悠に希望を託してるみたいだよ」
 勝手だよ、そんなの。
「たとえばの話、祐里が生きてたとして、2人が幸せに暮らしてるとしたらどう?」
 わかんないよ…今、自分が怒ってるのか泣いてるのかだってわかんないのに。
「でもね、1人にするわけにはいかないんだわ…1人になると…ね。1人にして欲しいと思うかもしれないけど」
 忘れろって事?今回の事は忘れないとダメなの?
「忘れるのは無理だろーね」
 ……あ…お兄ちゃんの両親ってどうなったの?
「知らない」
 知らない?
「うん」
 何か…何か救いないの?
「エルフと人間の戦争は終わった」
 …もう1度聞くけど、幸せになってもいいんだね?
「それを侵害する権利なんて誰が持ってるんだか」
 記憶………消して。
「そう来たか…」
 今回は耐えられそうにない。
「でも、何をどう消す?」
 そっか、ハンパになっちゃうんだ。
「氷深はいつか正気に戻す!それでダメかな?割り切れないかもしんないけど…んで、祐里なんだけどね…彼は何?」
 何って?
「んーーー、正体とか…結局何だったんだ?」
 魔王の息子じゃないの?
「よくわかんないんだよな。死んだのは確からしいけど、この世に存在してないってわけでもないっていうか…どうなんだろ?」
 ボクに聞かれてもお兄ちゃんが何を言ってるのか全然わかんない。
「祐里はね…消滅したんだ…死体がなかった。もしもあの世界に実体があったなら体が残ったはず。でも、決勝戦の相手と同じで…体ごと消えちゃったんだよね」
 死ぬ前に元の世界に逃げた?
「いや、氷深は死んだって…だから精神体だったのかなとも思ったんだけど…どうにもそれも違っていたような…よくわからん」
 …まあ、希望はないわけじゃないんだね…ひみちゃんはボクに希望を託した…そうだよね?その希望っていうのは…。
「事実はわかんない。もし知ってしまったらその時こそ立ち直れないショックを受けて絶望に包まれるかもしれない」
 でも、希望がなくちゃ正気でいられないしね。……多分、もう大丈夫…だから…一人にして欲しい…泣くから。
「泣く?」
 祐里との思い出に浸って泣くの♪
「何かよくわかんないけど…」
 …多分、祐里は本当に死んじゃったんだろうから…。
「うあっ、希望がどうとかの話ぶち壊し」
 明日になったらいつも通り…無理かもしれないけど。無理はしないから…無理して明るく振る舞う事はないからそれは安心して。もし、明るかったらそれは本心だから。
「わかった…私も昨日は落ち込んだし悩んだよ…でも悠がいるから…今は無理して普通に振る舞ってるわけじゃないから…ある意味冷たいかもしれないけどね、あの2人に対して」
 うん…あ…最後にこれだけ…ひみちゃんが狂って人間を殺しちゃったのは…祐里が殺されたから?それとも最初から祐里と同じ事考えてたの?
「う…どう言うのか…最初から狂ってたし…狂った理由は祐里と同じなんだと思う…祐里が死んだっていうのとは……」
 何か隠してるね。
「何故にそうなるかな?」

 8月 4日
 さてと…明日はどこ行く?
「寝る。疲れた」
 何か今日も暑いよね。
「暑いね。…水でも頭から被る?」
 いいアイデアだけど、水不足らしいし。
「むう。私達が夢の世界で闘ってる間にそんな事に!」
 って、1日しか夢の世界にいなかったんだけど…。
「子供はいいよねぇ、裸で水浴び出来て」
 あれって親はロリ禁法で捕まらないの?
「…さ、さぁ?ちなみにロリだけじゃなくてショタもだぞ。男女問わないんだから、あの法は」
 えと、確か…あぁ、問題なさそうだね。
「何で子供は裸でOKなんだ?結局、その適当な認識が…」
 子供と大人は分けて考えるのは当然だよね、少年法とか…。
「そーだけど…しかし、暑いな」
 氷の魔法なら…。使えなくなってるって事はないよね?
「大丈夫やろ…」
 じゃあ…氷!
「凄いかけ声だ」
 どう?
「涼しいけど…やっぱりシャワー浴びないとダメだわ。そもそも汗が…」
 不便な体だね。精神体を肉体化してるだけなはずなのに。
「どうでもいいようなとこで本物なんだよ、この体、まったく…でも、当然といえば、当然か」
 どーするぅ、今日こそ一緒に浴びる?
「ふと気付いたんだわ…今まで気付かなかったのがマヌケなんだけど……2人一緒じゃ…狭い!」
 ……しまったぁぁぁぁぁぁ。
「まあ、シャワー浴びる分にはあんまし問題ないけどさ」

 8月 4日その2
「はぁ?ラーメンを食べる雪女の話ってそんなに驚きか?松本ファンには当然というか…そうでなくても常識だろ?」
 有名だよねぇ、この話って。
「一応、感動系」
 ラーメン食べて死んじゃうんだよね♪
「999におかしな話なんて大量にあるっしょ?っていうか全部ヘンでしょ?」
 何でラーメン食べたいのか?そんなのこの話を最初から見れば…ねぇ?
「999を侮辱してますな、これは…ちなみにメーテルは露出狂なのではないかと最近思うのです」
 999を侮辱してる!
「だって、何かあるとすぐ脱ぐんだもん、あの人。ちなみにアニメ版の車掌さんの体は透明です」
 原作は違ったっけ?
「覚えてないですけど、確か…機械人間らしいという事しか明かされていなかったのではないでしょうか?アニメ版ですと、鉄郎以上にお風呂が嫌いなのがどうとか…それでシャワー浴びてる車掌さんは透明だった…とか、そんな感じで」
 …鉄郎の背中には傷があるんだよ♪
「子供の頃にあの独特の傷を持ってるキャラは!?っていう問題が999のイベントで松本先生自ら出題されましてね…3人いますと」
 4人でしょ?
「何で悠はそんな事知ってますか?」
 常識でしょ?
「当時、私は小学2年生ぐらいだったかな?。答えとしてハーロック、エメラルダス、アンタレスの頬と出て、答えた人は松本先生のサインを…問題が簡単だったので答えようとした人はいっぱいいたんだけどね」
 お兄ちゃんも当然…。
「うん…でも、答え聞いて納得いかなくて…鉄郎の背中にもあるのに…と」
 そっかぁ。
「誰も信じてくれないんだよね、鉄郎の背中に傷なんて無い!って」
 ショックだね。
「でも、松本先生…突然、もう1人いましたって言い出して…それで私が正しかったのが証明されたけど、あんまし嬉しくなかった」
 鉄郎の背中よりアンタレスの方が普通知らないんじゃない?あんな一発キャラ?
「1発キャラって概念はあんましないよなぁ、999に。ガラスのクレアさんは一発キャラ?」
 もしかしてまだいたりして…あの形の傷のある人。
「松本先生があの当時、3人といって、改めて4人と言い直した以上、いないんじゃないかな」
 探してみれば?
「アニメ版のビデオもDVDもないから…無理」

 8月 5日
 ずっと考えたんだ…ボク達、恋人でいるのやめよ。普通の兄妹に戻ろうよ。
「そういう回答を出したか…でも、普通の兄妹でいた時期なんて」
 なかったかもしれないけど…そうじゃなくて…。やっぱり無理だよ、このままじゃ辛すぎるし。
「……わかった。あの日記も…やめだな」
 うん、あれで今回の事を決めたってのもある。でも、お兄ちゃんの事が嫌いになったとか意識が変わったとかじゃなくて。
「変わってないんだとしたら表向き…恋人じゃないっていうだけの事だよ?」
 それでいい、表向きだけで。
「悠の気持ちが変わってないっていうなら私はやだなぁ。これ以上何で苦しむ必要あんの?悠はここに来るまでにも何度も何度も苦しんできたはずだよ?」
 ヒトの幸せって…他のヒトの不幸の上に成り立ってる。だから誰かが不幸になったのに幸せにならないのだとしたら、それは不幸になった人がムダになる。言いたい事はすっごくわかった…でも。
「とにかく!私は認めない…」
 恋人って関係は一方が離れたら成り立たないんだよ。お兄ちゃんが認めなくても意味ないよ。
「そうかぁ…わかった。でもさ…いい加減、悲劇のヒロインにひたるクセやめるんだな…てめぇだけが不幸だと思って、それで…勝手に自分を不幸な境地に追い込んで…幸せになる気がないなら…不幸にひたりたいなら」
 …嫌いだ…。

 8月 6日
 起きろぉぉ。
「起きてる」
 あのね、あのね…
「うん」
 ……あれ、もしかして?
「ん?」
 そうなんだ……わかってるよね?
「バレたか」
 でも…
「そうだね、私も」
 …言葉ってこんなに不便なものだったんだ。
「壁か」
 壁を作りなおそうよ。
「あった方がいいね。個人の意義を失う」
 明日からは元通り…何もかも。死んだ人達…祐里が帰ってくる事はない、でも人間がいなくなった訳じゃない。
「空虚だね」
 それでも…元気でいられる!
「参ったね、氷深のあの言葉の意味理解出来た?」
 日記にあったあれ?出来たよ、お兄ちゃんもでしょ?だから空虚だって。
「朝から憂鬱だわ…」
 考えすぎは良くないよ。
「あぁぁぁ、8月1日以降の記憶消してぇぇ」
 それじゃちょっと前のボクと同じ。
「意味が違うだろーが。…今まで通りにいけると思う?」
 お兄ちゃんがボクのことを嫌いじゃないなら、ね。人間なんてあんまし深く考える能力無いんだから、すぐに元に。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ…強いな?」
 伊達に何度も何度もイヤな目に遭ってきてないからね。
「昨日はごめんなぁ。あぁぁ、空虚だ」
 何でボク達がこんな目に遭わないといけないか追跡してみる?意味無いっていってたけど。
「そうだね。会社行く気力もないし…氷深と悠のどっちが幸せなんだろな?」
 それはボクだろうね。ボクにはお兄ちゃんがいる。けど…あっ、恋人やめるのって撤回していい?
「私は最初から認めてないっていってるんだから、悠の気持ち次第でしょ」
 でも、揺らいでるんだよね?だから、どっちが幸せかなんて。
「なぁ?」
 …うん、いいよ。
 8月 8日
 この御巣鷹っていうの何?
「読めばわかると思うよ。悠が生まれるずっと前に飛行機が墜落したんだよね、その山に。生存者はわずか3名…だったかな?」
 まあ、ボクは生まれてまだ1年ちょっとだし、それは…。
「で、以来毎年毎年何か慰霊とか…」
 飛行機墜落なんて珍しい?
「犠牲者の数が多かったからね」
 数は問題じゃないよ…全然。数は!1人しか死ななかったとしても1度に1万人死んだとしても!!死んだ人にとっては同じなんだよ?何これ?死んだ人の無念を忘れさせない、遺族の無念?ふざけないでよ!!交通事故で死んだ人とどこが違うの?たくさん死んだかもしれない…でも、それは残された人の悲しみは知人の分だけだよ?犠牲者全員に対して同じだけの悲しみを感じられるの?
「忘れさせないっていうのはね…2度とこんな事故を起こさせないって意味なんだ…起きるけどね、事故は。ただ…慰霊という意味ではこれは余計な記事だね。悪いのは新聞社だな。誰だって知人が死ねば悲しいし、それを忘れるわけがない。…そうだね、交通事故で息子を失った人も、この事故で息子を失った人も、その当人にしてみれば全く悲しみは同じだよ…数じゃない、それはわかる。無念の気持ちも同じだろうね…これを書いた人はそういう人の気持ちをまるで考えてはいない。悲しいのは無念なのはこの事故の犠牲者だけじゃないって事を。…毎年、慰霊するのはいいとして、それをニュースにするのは最早間違ってるね。私達がそれを知ってもどうしようもない事だから」

 8月10日
 最近、辛いらしいから今日は話題変えて雑談にするよぉ。
「いいよ」
 テーマは…この、自殺者が3年連続3万人突破っていう♪
「辛いぞ、いきなり、その話題は!」
 どーして死を選ぶのか!
「生きてると辛いからだろ?恐ろしく簡単な理由だな」
 簡単だね。何でそんな簡単な事がわかんないのかな?
「自分は強いと思ってるからだろ?自殺する人は心が弱い…現実から逃げたとしか考えられないんだろ?自分は心が強いから…そう思ってるんだ。『誰だって辛いんだ、でも、自分もそして他のみんなもそれに耐えてるんだ!』そんなとこやろな、所詮」
 逃げたには違いないと思うけど。
「そうか、確かに逃げたのは確かだな、生から。でもそれが弱いって事にはならんし」
 死を選ばないといけない程、悩んでいたかわからない?…ホント、人間って救いないね…。
「選ばなくてすむなら選んでないだろうね。人は1人ずつ価値観違うんだ…死の価値観も、生の価値観も」
 ってわけでぇ…美奈さん心配してるかもしれないから現状報告!ボク達は幸せです♪
「地獄があるっつうなら地獄行きだろけどね」
 そうかな?行為じゃなくて心次第だと思うよ?
「大きな目で見ればね。でも、仕方なかったで済ませられちゃ死んだ人に申し訳ない、残された人の悲しみは…私達に責任あるんだろうね」
 重いなぁ…ホントに。どう思っても償えないもん。
「罪は絶対に消えないしね」
 まあ、でも結論は出てるし、これ以上この話はもう。
「というわけで私達はふつーに生きてます」

 8月11日
 不登校者が増えてるみたいだね。自殺者が多いのと同じ…人間って素敵だね。
「えと、もう人間に絶望しちゃった?」
 違う違う…色んな人いるんだなって。何で不登校するのか!
「学校がイヤだからだろ?恐ろしく簡単な理由だな」
 簡単だね。ってこれじゃ昨日と同じ。
「まあ、行きたくないなら行かなければいい。でもね…逃げたってどうしようもないよ?同じ逃げるなら死ねよ」
 うあっ、ゆうのホームページ★なんだからそういう事いっちゃダメだよぉ。
「同じ逃げるにしても自殺は後に残らない、本人はね。周りは辛いけどね…でもね、不登校は…あとで自分が辛いよ。社会に受け入れて貰えないよ?学歴もなくて…どこの会社が採用してくれるの?不登校者用のフリースクール?いいと思うよ、でも、そこが居心地良くて居着いたらもうそれは終わりでしょ?復帰出来ないよ?あくまでも復帰の為の場だよ…理解して貰えない?当たり前でしょ?だって…てめーら復帰する気ねーじゃん、社会に
 社会に復帰する気ないのに、社会に認めて貰おうとする。
「学校で辛かったら会社も辛いよ。…学生時代が終われば何か変わると思ってるなら死んだ方がいい…絶望するだけだから。死は安らぎだから…何も苦しむ事はないさ」
 …やめてぇぇぇ。このサイトを見て自殺を決意しました、とか言われたシャレにならないから、それ、本気で。
「確かにそりゃそうだな。復帰させるつもりで接してあげられないかなぁ。学校が腐ってるなら学校なんか行かない方がいい。でもさぁ、小中学校9年間は義務なんだ。その義務が守れないなら権利も認められないってのがこの世界の考え方なんだよ。親には教育を受けさせる義務があるんだよぉぉ」
 日本国民の権利って?
「さて?わかる?」
 んと、脱税!!
「それは犯罪だ!」
 教育だっけ?
「そう、教育を受ける権利。でも、この権利はどうにもいまいち保証されてないような気がする」
 あとは…勤労!
「だね、これも全然保証されてないね…ダメじゃん、日本!何だ権利保障されてないし、義務守る必要ないじゃん、こんなの」
 結局、人はホント色々いて、それをひとまとめで教育しようとするからいけないんだよね。
「教師の質も低いしね。…そして加害者保護の精神がある限り…もしイジメが原因だとしたら学校を離れるべきはいじめたヤツらだろう。イジメで不登校になるヤツはイジメる人間を排除しても別の原因で…とか言ってたって始まらない。悪いのはイジメた側だ。排除すべきだろうね、子供の頃から恐怖を与えて育てていくんだ。素晴らしい大人になるだろうね。今の人間社会を整えるには恐怖で縛るしかないでしょ。バカしかいないんだから」
 さすが兄妹だね。ひみちゃんと大差ない、それ。
「イジメた側の将来を考えて?ふざけてんじゃねーよ、イジメられた側の将来はどうなるよ?不登校者に未来はねーぞ、おい」
 でも、それは魔女狩りの再現になりかねない。自分が気に入らない人をイジメた人間として密告していったらそこに残るのは…魔法の使えない魔女の山。残るのは…神に反した偽りの正義。
「密告だけでわかるもんじゃないさ。はっきりとわかればいいんだろ?何故、いじめられても相談出来ないか?その行為が余計にいじめを招くんだ。つまり、それをしてもイジメられなくなる環境…イジメが判明した時点でイジメた連中を徹底排除…それをすればイジメそのものが消えるでしょ?」
 バレないように…地下に潜っていくだけじゃない?
「だとしても減るには減る。被害者を社会不適合者とするんじゃなくて加害者を社会不適合者として排除する。ただし必要以上の救済は必要ない。…被害者が社会不適合者であるのもまた事実だからね。彼らは助力を受けつつも結局は自分の力で社会に適合していくしかないんだ。…学校に行ってる奴らがストレスを感じてないとでも思ってるのかな?好きな事だけやって生きていけるのは一部の人だけだよ」
 お兄ちゃんなんか割と好きな事ばっかりやってるけどね。…まあ、社会不適合者だから当然か。
「果てにこうなっちゃ悲しいだろぉ?こうなっちゃいけないんだよ…まあ、もっとヒドい人もいるけど。本気で不登校時代のノリで大人になっちまった…本気の本気で救いのない人が。でも、フリースクールどうこう言ってるの奴らがそれを創り出してる事に気付いてるのかな?彼らの必要以上の救済が生み出してしまった可哀相な人達の事を」
 まあ、それは個人の資質だし。そこまでは責任持てないよぉ。そーいう人達は救済あろうとなかろうと…結局そうやって生きていったんだろうしね。
「優しさだけを与えればいいんだ…厳しさを与える必要はない。ムチはいらない…それは追い込むだけだから。でもアメもいらないんだ…優しさと甘さは違うんだ」

 8月14日
 これ面白そうじゃない?
「んー?結構早かったな、商品化」
 どれだけの精度かはわかんないけど。
「この程度なら飼い主ならわかるっしょ?猫と犬は違う!とか言われたらそれまでだけど…わかるでしょ、何を言ってるかは大体、このレベルなら」
 確かに、確かにわかる、この程度。これがわかんない人はペットを持っちゃダメ!愛情がないって事なんだから。こんな機械に頼らなきゃペットが何を考えてるかわからないようじゃ。
「猫、とりあえず猫に限定するけど、言語は存在してると思う?つまり、猫語みたいなのがあって翻訳可能だと思う?」
 無いと思う。言語は高等種族にのみ!って言ってるんじゃなくて…心…かな?言語無くして相手の意志を理解出来ない低級種族だし、人間は。
「私もそう思うんだ。確かに鳴き声に意味は込めてあると思う。でも、それは言語として翻訳可能なものではなくて「意志」を伝えるものだと思ってる。本当に伝えたい事は言葉じゃ難しい…心話とまではいかないけど、それに近いレベルで猫は相手の意志を理解してると思う。行動を見てる限り」
 人間にもそれは可能だっていうのはもうわかった。…人間には不要だって事も。人間は言語があってこそだって。低級かもしれないけど、それでいいんだって。
「意志が完璧に通じ合ったらそれは他人である必要ないからね。壁は必要だよな」
 そっか、これがATフィールド!
「わけわからん事を」
 フィールド全開!
「フィールド全開状態って1人で殻にこもってるって事かな?」
 ひきこもり状態なの♪
「ヒトは分かれたからこそ不完全になっちゃったかもしれないけど、分かれたその個体そのものは人間として完全なんだよね」
 他に誰もいなければ、それは不完全では有り得ない。
「完全な世界、それは!」

 8月17日
「アサヒキィィィック」
 遅い!
「どすこい?仮にも女子高生がそれはだめだろ」
 どすこいって言った覚えはないけど、雛子ちゃんとか……どすこいってどーいう意味かな?
「テレホンカードの度数ってあるだろ、あの度数に雨乞いとかのあの乞いをつけて、度数乞い。それで、どすこいなんだね」
 へぇ?まさか答え帰ってくるとは思わなかった。でも、度数って何?何を乞うの?
「力士って四股を踏むだろ?あれっていうのは力強さを示すためだけじゃないんだよね」
 踏み固めてるの?
「正解!」
 ウソ?見たまんま言っただけなのに。
「まあ、悠の言う踏み固めるっていうのは、多分意味違うだろうから、厳密には正解じゃないけどね」
 …精霊信仰か何かかな?
「アレはですね、大地を踏む事で大地を固めてるんだ。…いや、これだと意味わからないか」
 それだと、言ったそのままで何の説明にもなってないね。
「んー、大地を鎮めるとでも言うといいかな?悪霊、ここでいう悪霊は悪い精霊みたいな意味にとって欲しいんだけど、そーいうのを地に封じ込めるみたいな意味もあるし…ちなみに四股踏みは本当の話だけど度数乞いはてきとー言ったウソ」
 相変わらずだね。
「最近、楽しい?」
 楽しいよ。
「夫婦別姓ってどう思う?」
 私達には関係ないね。
「まぁね」
 そうだなぁ、そんなに苗字っていうのは大事なのかなって思う。苗字が家を表すなら、夫婦って家族でしょ?日本人の考え方がおかしいんだと思うな、苗字を変えると「貰われる」っていう感覚になっちゃうそれが。家は関係ないだろ、家は!って感じ。
「時代は変わって…そして受け継がれる。苗字を変えたくないなら一緒になんてならなければいい。ていうか、ミドルネームとして残せばいいじゃん」
 佐藤一郎さんが加藤一子さんと結婚すると、加藤佐藤一郎?
「佐藤加藤一子でもいいけどね、どっちがファミリーネームをミドルネームにするかなんて全然どうでもいいことだね。まっ、ミドルネームにする必要もなくて捨てていいと思うけど、ファーストネームは個人特有のものだけど、ファミリーネームは家族の名前、家族が変わればファミリーネームは変化するものでしょ?それが家族だろ?」
 ファミリーネームじゃなくてあくまでも苗字!だからだめなのかな?
「女性の権利保護団体みたいなのが言ってる事は笑うしかないし、被害妄想だから。別に法律は男性に姓を合わせろなんて決めてないぞ。考え方古いのはあんたらの方じゃん。考え方古いから男女平等に反してるから夫婦別姓とか意味不明な事言い出す。男女平等に反するからじゃなくて、苗字を捨てたくないからこそ騒がれてる話題だと思うんだがなぁ。あいつらだけずれてるぞ、言ってる事」
 元々はでも、その男女平等から始まった話じゃない?
「そんなに苗字は大事かな?看板が変わるだけで本人は何も別に変わらないのに。誰かから貰ったファーストネームはそりゃ大事だよ、でも家を表す苗字なんて…新しい家を築いた新しい家族にとっては本来、新しい苗字をつけてもいいはずなんだ。先祖代々とかその考えを軽蔑したりはしないけど、縛られるのもどうかな?家同士が結婚して、その家が吸収されるわけじゃない。自由意思を持った個人同士が一緒になる、そこで古い家の苗字を捨てられないっていうなら、それは独立できてないって事。所詮は明治から始まった歴史浅い苗字に何で伝統だの家系だのを感じちゃうかな?」
 士族とかなら話は別だね。
「鈴木なんてのは神道系だし、佐藤は藤原氏から続く系だな。なんかこー見るに日本人の大半は先祖代々、明治以前から苗字を持っていたみたいだけど、別に伝統あってその苗字っていうんじゃなくて、明治時代にいきなり佐藤っていう苗字を選択したら藤原氏と関係なくても以降、ずっと佐藤だな」
 にゃあ、私ってばさ、何で田村なんて姓をお兄ちゃんに会う前から名乗ってたのかな?
「んー、何でだろ?っていうか…ん?私?」
 何で今ごろ気づくかな?もうここ数日ずっとそうなのに。
「そうだった?まあ、いいか。それよりさ、私ったらレイゼ名乗ってたとき、苗字なかったのよぉ。だから悠に苗字頂戴みたいな事言った覚えあるんだわぁ」
 どっちが先なのか!お兄ちゃんとボクのどっちが先に田村を名乗っていたのか?
「難しい問題だな」
 難しいわけないんだけどね。苗字変わるわけないんだから。ん?ということは昔は田村陽実って名前だったの、お姉様って。
「その名を聞く度に思い出す、消える事のないこの罪。どーすんだよぉ、たくさん死んだんだぞ」
 私達が背負う事じゃないから、それは。
「んなぁ、性別で一人称意識する必要ないよ?」
 ん?別にそうじゃないし、お兄ちゃんは昔から一人称は私だったの?
「そりゃ違う」
 じゃあ、私も大人になったってとこかな。
「全然変わってねぇよ。一人称以外に。口調が変わったわけでもないし」
 人間っていうのは不思議な生き物だよね?愚かで救いがなくて…でも、それでも死に向かって前に前に必死に進んでる。
「必死ってのは必ず死ぬことだし」
 人間を信じて見る気になった。それだけのこと。願わくば同じ過ちの繰り返される事を!
「繰り返されるのを願うな」
 みんな、私達と同じ苦しみを味わうべき。
「本気?」
 ウソ♪…二度とあんな事起きないといいよね。
「うん。戦争ってさ…その意義を認めちゃう人いるでしょ?戦争があったからこそ文明が発達したっていうのをその代表に、無理にでも利点を。その気持ちはわかるけど、それを認めちゃったら…それは戦争を肯定してる事になるんだよ」
 あっ……………今回の闘いで何も得たものはなかったっていうの…そういう事だったんだ?
「認めちゃいけないんだよ。文明なんか発達しなくたって人間は幸せに生きていける。発達しない方が幸せにいきていけるかもしれない。『黒船があったから、GHQがあったから今の日本がある。それなくして日本の発達はありえなかった』それは考え方が違うよね?それがなかったらなかったで、それなりの国になってた。別に憎悪する必要もないけど、感謝する事も一切ない」
 文明を知らなければ…そのまま幸せに生きていけた。アフリカの人達は日本の人達に比べて不幸なのかっていうと、幸せそうに生きてるもんね。
「そう、文明を与える事は別にいい事じゃないし、誇る事でもない。戦争は確かに科学を発達させたかもしれない…でも、それが本当に幸せへの道だったかどうかなんて」
 でも、ほんの150年前の事なのに…その150年前には侵略行為って当たり前だったんだ…何かやだなぁ。
「非難さえ浴びなければあの国とかあの国とか今でもやると思うがな」
 もし世界全体に広がる戦争起きたとして日本はどう出ると思う?
「世界に広がるような戦争起きたら日本は一瞬にして終わりだろ?幸せじゃないか…長く苦しまずにすむぞ」
 そんなのいやぁぁぁぁ。自衛隊は、自衛隊はそんなに頼りにならない?
「軍備は充実してるかもしれんがな。アテにならん」
 明日は久しぶりにどっかいこーよ、ここんとこずっと暗かったし。
「海?」
 海か…水着は?
「当日でもどうとでもなるでしょ」
 ボクはね…あれ、千と千尋の…。
「ストーップ」
 な、何?…一人称なら気にしちゃダメだよ。不安定な年頃なの♪
「いや、そーではない、そーでは。映画はやめよう、映画は」
 嫌いだった?そっか、ちょっと残念だけどしょうがないか、じゃあさ…
「嫌いとかどーとかでなくて…海は問題ない、しかし映画はだな、実際にそれを見ないと…話が合わなくなる」
 は?
「いや、作者代弁。でも、どんななのか気になるな…感想求む。宮崎作品としては魔女の宅急便以来妙に気になる作品だし」
 名探偵ホームズってこれは何かな?
「犬なんだ。霧が晴れたなら窓を開けてごらんって感じで」
 霧の都巴里!
「巴里は花の都じゃないのか?霧の都は倫敦やろ?」
 …それで明日は?
「飛の台遺跡でも見にいく?」
 ちょっと前まで毎日のように行ってたし。
「遺跡の上にある中学校!浪漫やなぁ」
 言葉だけで言うとね。全然、浪漫じゃないし、あんな校舎と校庭。
「ちなみにね、あの中学校は千葉県有数の霊スポットなのだよ」
 知ってる、それ。よく幽霊出るって。確か防空壕があるんだよね?
「立ち入り禁止だけど、気付かずに入ってしまった人は驚いたそうだ」
 それで実際に見たって人多くて…学校なんて大抵そーいう話あるけど、あの学校の場合、妙に現実味あって怖かった。
「つっても、悠は2つしか学校行ってないでしょ?」
 でも、それでもかなり有名なんでしょ、海○中学校。
「かなりっていうか、その筋では有名?それは有名と言っていいのかどうか。結構前だけど、今ではもう校名変えちゃってるんだけどね、千葉○商って学校は毎年のように死人が出て呪われてるとか何とか、そんな話もあったね」
 今のどの学校?
「秘密」
 気になるなぁ。
「学校なんて色々と怖い話あるんだよ、千葉○業の夜中に走り回るマーキュリー像とか」
 それ、全然怖くないし、ギャグだし、もはや。
「何故だ!二宮さんがマーキュリーになっただけだろーが!マーキュリーって辺りが実に商業高校らしくて本当っぽいじゃないか!」
 そうだけど、走り回るっていうのがギャグかなって。
「それは私も思った」
 それで、明日は!!
「あ、そっか。んー、悠はどこ行きたい?」
 千と…
「ダメだっつってんだろーが」
 だって、雑記に影響なさそーな場所なんてそうそうないんだもん!!
「夢世界にレッツゴーですな」
 行けるの?
「行けるよ。世界の支配者のお仲間ですぜぇ、いちおー」
 そっかぁ、そんなに偉い立場になってたんだ、妙に不名誉だけど。
「全人類の敵ですから」

 8月22日深夜
 久々にでっばんだよっ。
「おう、確かに久しぶりだ。このまま完結かと思ってたぞ」
 無駄に悩んでたから、あの人が。
「相変わらず、意味わからんメール多いのな」
 気にしない気にしない。
「敵か?敵なら潰せ」
 久しぶりの悠ちゃんアンケート。レイゼ好感度2!
「うおっ、ま、まあ私は朝陽だしなッ」
 悠好感度3。
「何ィ?」
 最近、やっぱり色々と…。
「声優、レイゼ、大山のぶ代」
 ふざけるな!
「悠、こうろぎさとみ。ペケ!こうろぎじゃなくて、こおろぎ!」
 ちなみに本名なんだよ、あれ。
「そうなの?子供の頃にからかわれそうな名字だよね」
 漢字でね、こう書くの。
「こうりょ?」
 何でこれ(興梠)でこおろぎになるかは知らない。
「変な読みの名前ってあるよね、何でそうなるのかっていう。どーでもいーが…悠がこおろぎさん?
 いちおー、ボク娘ではメイの声っていうのがある。
「そっか、そーいう前例はあったか」
 2人の関係:別離。
「何やねん、それは。いや、悠がバカ言って別れかけたけど」
 何で人のせいにするかなぁ。
「疲れたよ、もう、真田さんの作業」
 ん?実は小次郎って鷲塚よりも年上。
「鷲塚、老けてるなぁ。あれで27歳?」
 お兄ちゃんと同じ、あれで。
「ところでさ、新撰組ってあんまし興味なくて知らないんだけど、結成は1863年じゃなかったか?
 それが?
「一幕当時は1863年で…この当時、まだ一番隊だの何だのなかったはずだろ?」
 零番隊が何であるのかっていう?零っていうんだから、最初の最初からあったんじゃないかなぁ?
「何かさ…悠って可愛いよな」
 ま、また始まっサれ。
「一応、久しぶりの雑記だから、やっておかないと」
 うーん…それで隊が出来たのって?
「池田屋事件の後、つまり一幕と二幕の間だね」
 何かおかしいな…確かに鷲塚のエンディングで池田屋とか言ってるけど…確か二幕は一幕の半年後だよねぇ?池田屋事件って64年の6月だよ?
「ほお、よく知ってるな」
 そんな事はどうでもよくて一幕の時点で冬だよね、どう見ても?
「い、いや…楓ステージは秋だぞ?」
 あっ、そっか。雪ステージのあの雪はじゃあ、どこなんだろ?
「むぅ、そういえば桜がどうとか天野が言ってたな」
 それぞれ63年の別の時期に旅立っていて、本当のところはわからない、と。一応、楓が嘉神を倒した事になってるから、秋って事にしておこう!
「と、するとだ…芹沢鴨がまだ生きてやしないかい?」
 うぅぅぅ…生きててまずい事はないし…一幕鷲塚のエンディングは実は黄龍を倒した後で、恐ろしいヤツだったっていうのは黄龍の事かな?
「二幕のエンディングがよくわかんないんだよな。第1次長州征伐かな?」
 違うと思うよ。局長いないって言ってるから。
「新撰組の動きは知らないから難しいな。局長が京都にいなかった時期?」
 第1次では有り得ないから第2次征伐って事になるんだけど、それだとかなり時代飛ぶね。
「…そういやさ、一幕で鷲塚が局中法度とか言ってたけど、あれも池田屋事件の後だろ?」
 ず、ずさんだ、無茶苦茶ずさんだ、月華もやっぱり。
「法度の原型はあったかもしれないけどさぁ。あれって武士としての誇りから生まれたんであって…一応は士族だった近藤とかはともかく、平民の出の人達は池田屋事件で武士、士族になれたんだろ?普通に考えるにおかしーだろ、それ以前に局中法度があったら」
 紫鏡なんて存在もかなりおかしいかもね、あの年代だと。新撰組が出来て1,2ヶ月ってとこだから。
「初代メンバーって事か。…月華一幕の頃に芹沢一派が壊滅だよな…っつう事は、人数…記録上では24人しかいないはずだから…いちゃまずいんだけど、それを無視するなら割と合ってるんじゃないか?隊内の粛正が始まる直前だから紫鏡がそれに気付いて脱退っていうのはおかしくない。これから後になると隊士として存在する事自体おかしくなるだろうから」
 調べる程に…月華が本当にただ単に「幕末」を名乗ってただけで、衣装とか背景の時代考証はともかく「歴史」の勉強はしてないのがバレてく。
「いや、こんなのちょっと調べればわかる事だから、イメージ先行でわざとやってるようにも思える。
 そーかなー、思想の事さえわかってないように見えるんだけど。
「鷲塚なんかは尊皇佐幕攘夷ってとこかな、見た感じ。そうだね、それ考えると…雪への攘夷派のどうこうっていうのはおかしいね」
 ああ見えて開国論者とか言ったら笑える。
「どう見てもそうは見えないけど、人は見た目で判断しちゃいけないしな。見た目じゃなくて性格で判断したんだけど」
 8月22日
 うわぁ、いい天気♪
「家にいる分にはな」
 風の音、雨の音…自然のみが作り出す芸術かな。
「家にいる分にはな」
 天からの贈り物、だからアメ。雨っていいよね。
「……こんな台風ん中、出歩きたくねーよ。帰り、電車止まるかもしんねーし」
 何か魔法あるでしょ?
「ん?あれ?魔法使える?私、使えなくなってたよ?」
 …ウソ?
「いや、ホントに」
 えいぃ!
「使えないだろ?」
 あぁぁぁぁぁ、これじゃただの可愛いだけの女の子だよぉ。優越感に浸って他人を見下す事さえ出来ない。
「前半部分はともかくとして、いや、前半もアレだけど後半の優越感どーこーっていうのは。
 魔法カードは?
「だめだね」
 ボクの……誕生日プレゼント…。
「役にたったわけだし、結局は気持ちでしょ。プレゼントそのものが無くなったわけじゃないんだから、ね」
 そうじゃなくて、来年もまた魔法カードで誤魔化そうと思ってたのに、それが出来なくなっちゃったなって。
「そこまではフォロー出来ん」
 うぅ……んん?なんでそれでお兄ちゃんに実体あるの?
「色々とあるらしい。物質化させた精神体ってわけでなくて本物だから、これ」
 何がどうなってるんだか。私の知らないところで何か起きてるなんて。
「あ、覚醒した」
 何に?
「いや、普段はボクって言ってるのに、一人称が途端に変わるから、それを覚醒と呼ぶ事にした。性格も何か変わるし」
 改めて見るに、楓ってヘン。青龍だから覚醒出来るわけじゃなくて、何か特殊体質でしょ、あれ?それとも青龍ってみんなああなの?
「概世おじさんも金髪になってガラ悪くなったのかって?」
 うん、多分そんな事ないと思う。楓って生まれからして不明だし、地球人、ホントに?
「たとえばの話さ…楓の事じゃないんだけど」
 それはいいけど、遅刻するよ?
「休むか、雨だし」
 南の島に住む人なんだ、お兄ちゃんは?
「でね、雪なんだけど、封印の巫女っていうのは…もはや何か運命として…」
 地獄門っていうのが日本だけのものじゃないっていう証拠だろうけど、運命だね、日本にいたなんて。
「四神全て日本人…かっこ楓を除くかっことじっていうのがどうもよくわからないけど、そういう運命とか日本人とかの話でなくて、出来すぎっていう話でもなくて、彼らはさ…というか玄武の翁は封印の巫女が死ぬってわかってて、その命を犠牲にしようとしただろ。雪だって気づいてから初めて止めようとしたわけで。どうにも一幕の頃からそうだけど、玄武の翁ってさ…信用ならねーよな
 厄介事起こして、俗世まで巻きこんで被害が出てるのに、ワシらの問題だから俗世の者は関わるな、とかぁ。
「そもそも、嘉神みたいなのを育てた時点で怪しい。事件には全く関係ないけど、封印の巫女として生まれたんだから死ね!っていうその考え方がともかくとして、不平等に、知っている人の場合はそんな事させないっていうのが」
 示源が封印されて、概世が殺されて…その後、地獄門を開くまでにかなりの年月過ぎてるのに、開くまで結界の中に隠れてたっていうそれがいけない。
「結果として悪かったのは誰か?順番をつけると度bP:嘉神 bQ:玄武の翁かな」
 一番には翁をあげたいとこだけど、感情的には。

 8月23日
 こんな夢見たんだけど…

 以下、聞いた通り再現した悠の夢。

 ひみちゃん、来たよ。
「はっ、あ、あなたは……いじめにきたんだね、ボクをいじめにきたんだね?」
 えっと?
「ヒドい、ボクが何をしたっていうんだ!」
 大量殺人!……と、とにかく勝負だからね。ボクが勝…
「はっ、ま、まさか美少女コンテスト?」
 ふふん、可憐なこのボクに勝てるとでも…って、そーじゃない、何でドラコ…思わず乗っちゃったけど、ボクも。っていうかさっきのはさかなびとちゃんか!そ、そ、それより男が美少女コンテストに出てどうするつもり!
「えーい、ならば仕方ない、ぷよぷよで勝負だ」
 何でそうなる!って、どこからメガドラなんて持ち出した。それより何でメガドラ!
「お前が欲しい」
 えっ!?
「ち、違った、お前の力が欲しい」
 こうなったらぷよぷよで勝負!
「最初からそう言ってるのに」
 最初は美少女コンテストって言ってなかった?
「ふふん、いきなしインチキ10連鎖」
 魔法カード太陽!
「うわーい、太陽ぷよがぽとぽとぽと…って、埋まってるし!」

 以上!

「幸せな奴だな」
 ありがと。
「Tに5連鎖食らったことあるんだけど、信じる?」
 信じなぁい。
「通で、リザーバーバージョンのマスクド出そうとしてたらたらとプレイしてたら…隣で何かすっげーいい形になってて、まずい!と思った時には遅かった」
 大打撃ぃぃ♪Tに負けたの?
「通のTって放っておくと大連鎖を高い確率で作ってくるよ」
 通ってCPU弱いよね。
「っていうかどんどん弱くなっていってる、初代ぷよぷよが一番辛かった。特にルルー。相殺がないからちっちゃい連鎖で相殺しつつ大連鎖で一気に決着とか出来なくて、こまめにこまめに2連鎖、3連鎖」
 うん、確かに初代は辛い!でね、確かにSUNって弱いけど、太陽ぷよで補正かかるから事故あるでしょ?通が一番楽じゃないかな、やっぱり?
「アクションパズル系サイトに作りかえるってのアリかな?」
 可愛いキャラ多いからウケはいいかもしんないけど、格闘ゲームと違って所有本数っていうのと資料と…。
「それだよなぁ。それとあんまし得意じゃないっていうのもねぇ。あと、キャラゲーも多い」
 サイキックフォースとか闘神伝とかプリンセスメーカーとか。
「プリンセスメーカーは気が狂ったとしか思えなかったな、何でアクションパズルで出したのか」
 サイキックフォースもどーかしてたけど、鈴木正人(仮)だっけ?誰あれ?
「没キャラでしょ」
 うーん…そーいやADKも出してたっけ。何故かリュー=イーグルがいるっていう。
「うわぁ、マイナーだ、それ」
 ネオジオCDオンリーのゲームだしなぁ。
「でも、キャラ一覧みたいなのはやりたいね。強さとかも軽く」
 フォーチュン様強すぎ。
「ぷよぷよにはよーん以外にキャラ性能差ないっていうか初代と通はアルルしか使えないけどな」
 そっか、連鎖台詞も網羅したいよね!!
「愛とぉ、勇気のぉぉ…」
 ストレングス?
「闘神伝ぱずる玉は…」
 ぱずる玉じゃない、ぱずる玉じゃ。
「オリジナリティ出そうと努力した跡は見られるけど、ありゃ、まんま、ぱずる玉や。っていうか変な努力の跡が見えるだけに痛いて、逆に。追加した新要素がゲームバランス壊しまくってて、対戦成り立たないし、アレはセバスチャンがいるから素晴らしいね!」
 やっぱり執事はセバスチャン!!
「爺さんでセバスチャンでどことなく品が良くて…あれぞ執事!」
 PSとSSの初代マジドロは紹介したくないよね、キャラクタ。
「あれは可愛くないしね」
 ボイスだけ流用されてるから怖いし。
「マネーアイドルってどうかな?」
 エクスチェンジャー?
「格闘ゲームキャラ、出張編っていうのもありかな?新コンテンツ」
 出張キャラは格闘ゲーム内に閉じて作ったんだっけ?でも、あんまり出張してる人いないよ?

 8月31日
 ふっふっふ、よくやって来たな…我が名は!
「楽しいか?」
 …………我が名はマスクドユーちゃん!
「楽しいか?」
 …………ふっ、素顔を見たいか?
「いや、悠だし」
 付き合えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
「サタン様の真似して何が楽しい!変な小道具まで買ってきやがって」
 ヒマなんだよぉ。
「っていうか、貴様…夏休み中、ずっと、ぷよぷよやってたな。しかも通!」
 ヒマなんだもん。リザーバーバージョンとラスボスバージョン両方とも倒しちゃった…。
「で、何で勝負?」
 当然、ぷよぷよ!勝てたら素顔見せてあげる♪
「ふーん、勝てなかったら…ずっとそのままなんだ?明日、それで学校行くんだ?面白そうだな」
 ………お願い、勝って♪
「ふむ、まあ…」
 じゃあ、勝負ね。
「まあ待てって…着替えてからな」
 テレビとかだと帰ってきてそのままだったりしない?
「現実そーそーいねーよ、そんなヤツ。赤川次郎の小説か何かにあったけど、会社にいる時はネクタイとかも別に気にならないけど、家に帰り着いた途端にすっげー邪魔に感じるんだ。圧迫感っていうか…」
 学校の制服は学校では普通に着てられるけど、家で着てるのは何か疲れるみたいな、そんな感じ?
「んー…多分そんな感じ。よしっ、んじゃ…」
 あ、待った…ボクが2Pに…。
「いや、私がチャレンジャーだから」
 …。
「…」
 …何考えてる?
「いや、未来が見えたんだわ」
 ………ボクが2P!
「まあいいか」
 勝負!
「うりゃ」
 やっぱりぃ。
「むっ、互角か」
 互角だね。
「…しょうがないか」
あ〜あ、負けちゃった。
「私、連鎖どころか、ぷよ1匹も消してない」
 お兄ちゃん強すぎ♪約束だから素顔見せてあげる。
「ふむ、これが二階堂平法「心の一方」か」
 違うと思う。どうだァ、驚いた?実は悠ちゃんだったのだ。
「この手のパターンって多いけど、いい加減、恥ずかしいからやめて欲しいよな」
 龍虎チームのエンディングとかね。KOFのスタッフって全般的に恥ずかしい。97のエディットチームのエンディングとか。
「マスクつけてる時に名前言われて、大きく否定して、それで気付かれてないと思ってるっていう、有り得ると思うか?ヨコシマンとか」
 ヨコシマンなんて知らない。
「何ぃ?仕方ない…まあ、有り得ると思う?」
 有り得ないね。
「1週間に1回しか出番ないのかな?」
 まだ出番あるだけマシだと思おうよ。

 9月 6日深夜
 んー、眠いよぉ。
「出番無いんだから深夜に活動するしかないんや!」
 いいよ、ボク…一応、出てるし。
「お前さんはアヤナミか?何人いるんだ?」
 んと……
「指を折るな、そこで、数えるな!」
 聞いたのお兄ちゃんなのに。
「何かメール来て嬉しいから…これこれ」
 んー……寝るね。
「寝るな!まだ……0:14じゃないか!みなさんネットで活動中の時間だ」
 学生は朝が早いの。
「私も無理矢理たたき起こされてるような気がするんだが」
 幸せでしょ?誰だっけ、長く続かないなんていったの。
「でも、何かだんだんと愛がなくなってきたっていうか…蹴るな!」
 お兄ちゃんはまだマシだよぉ。祐里なんか…。
「可哀相にヤツはもっとヒドい事をされてたのか。だからブチギレてあんなになっちまったんだな」
 えへっ♪じゃあ、今度はフライング悠ちゃんアタックで…
「やめて下さい。朝から痛い思いしたくないです」
 大丈夫、痛くないから。何てたって体重さ…
「さ?」
 秘密だもん。
「秘密はいいとして体重に関係なく多分痛いと思う…つうかこんなバカ話してるヒマあったらとっとと今回の話すれば、早く寝れるだろが」
 だったら早くして…冗談でも何でもなくて、ボクは眠いの!これ以上睡眠妨害すると苛立ちで暗黒悠ちゃん発動するからね!
「それはやだな。えと、DCユーザの方から…このメールアドレスはDCのものですね。DCから見てる人いるんだ…」
 あ〜ん〜
「ま、待てまだ発動するな。でだ、「極」李が息吹してるとこに玄武の咆吼を当てる。すると即死だそうだ」
 息吹中に攻撃喰らうとカウンター扱いだから……悲惨だね、それ。見てみよっか?
「寝るっていうのは?」
 好奇心は睡眠欲に時々勝る。
「時々な」
 うん、時々。

 あっはははは、ホントに一瞬でKOされちゃう。
「現実有り得ないけど、こりゃ何か…何でこんな事になるんだ?」
 全部、カウンター扱いで喰らうからでしょ?
「ふーん」
 へぇ…何か息吹ってバグ技ありそう。
「あったら、とっくに見つかってるでしょ」
 そっかぁ、残念。でも、何でこれ体力残っててもKOされるのかな?体力残ってるからSNK名物、立ち往生が発生してるんだけど…。
「名物になりたかねーな。んじゃ、寝るか」
 うん、朝は約束通りフラ…
「それはいらない」
 愛だよ?
「愛なのか…なら受け取るしかないな」
 そう、ボクの行動は全てお兄ちゃんへの愛なの!
「す、全て!?」
 そうだよ。
「寝るのも?」
 そう、学校行くのも、走るのも。
「それはまた恐ろしい。どこがどう愛?」
 愛は形ないからわからないんだね、これが。
「ウェブダイバーに出てきたゆかりだかゆりかだかってお兄ちゃんラブラブな妹でいいと思わなかった?」
 あれはお兄ちゃんに頼りすぎ。
「そうなのか、よくわからんわ」

 9月 8日
「あっ」
 これなんだけど。
       :
「あぁっ」
 な、なに?
「最近、おかしいと思った事ないですか?」
 何で丁寧口調?
「あなたは最近、猫に触れていますか?」
 うーん…というか、最近何か見ない。
「そうです。結論を言いましょう。あなたは猫に嫌われてます
 …この記事なんだけど、不登校者の。
「…あなたが今さっき部屋に来た途端にぴゃあは凄い勢いで逃げていきました」
 それが?それが何?偶然かも知れないし!
「さっきも同じでした。あなたが来た途端に逃げました。昨日も一昨日も一週間前も!」
 不登校者なんだけど、やっぱり、あんまり。
「ぴゃあを連れてきて下さい」
 ……わかった。あっと言わせてやる!ボクがいかに猫に好かれてるか見るがいい!
             :
「結論を言いましょう。あなたは猫に嫌われています」
 な、何でぇぇぇぇ。
「猫に言語は存在しない。鳴き声に意味はあってもそれは言語ではない。私達が出した結論ですよね」
 猫はある程度、心を読んでいる…。そ、そんなボクのこの綺麗な心のどこに猫に嫌われる要素が…はっ、まさか!?

 9月 某日
 うにゃぁ…
「さっきから何か妙に行ったり来たりしてっけど、何やってるん?」
 顔洗ってんの。
「そんなに気になるんかいな」
 違うんだよぉ…明日雨だよ。
「猫か、お前は」
 そうじゃないけど、雨が降る前って、何か顔がどういうのかな?くすぐったいっていうのとも違うし、何か変な感じで顔洗わないとイヤな感じで…でも顔洗ってもどうなるものでもなかったりして。
「わからんでもないけど…便利だな」
 便利じゃないよぉ。割と不快だし、髪の毛の感覚が何か…そーだなぁ…ティッシュでさらっと顔をなでるみたいなあーいうのがずっと消えないの!むずむずするっていうか…。
「そっか…猫にも嫌われ…雨の予知も出来るか」
 …今、何か「ぴくっ」って感じで反応しなかった?何か知ってるんじゃないの?
「いや、別に…」
 可愛い妹の頼みが聞けないんだ?
「実はその体…猫なんだ!」
 そうだったんだ。
「ウソやけどな。何で?いつから?」
 知らない。
「何で雨降るのわかる?」
 15歳だから。

 9月19日
「ネタが思いつかないからひっさびさに今週の改蔵ぉぉぉぉ」
 わぁぁぁぁぁ、ぱちぱちぱちぱちぃ。
「花火?」
 ッ拍手!
「口で言うのは拍手とは言わんだろ?手って漢字入ってるんだし。
 雑記用にわかりやすくしたんじゃないか!
「小学生の頃、正しい拍手の仕方とか教わったよな」
 ボクに聞く辺り、性格悪いよね。
「両手を合わせんじゃなくて45度ほど斜めにして、んである程度は空気が入るようにちょっとだけ手を丸める」
 学校って何か下らない事教えるんだね。
「おう、地球を逆回転させると時間が巻き戻るとかな!」
 お、お兄ちゃんの先生は完璧超人だったですか!?
「かんぺきちょうじんですか?」
 パーフェクトちょうじん?
「正義超人はジャスティス超人でしょうか?」
 雷蔵先生とか。
「でわでわ、今週の改蔵っすけど」
 へっへぇ、ボクなんか2億円だしぃ。あっれぇ、お兄ちゃんっていくらだったっけぇ、あれぇ?
「古い話を。でも、今ならも少しアップしてると思うぞ……あの頃は冷酷な思考がマイナス材料だったから……今は…………悠のおかげで信じる心取り戻したから」
 ボクは何もしてないよぉ。
「何もしてなかったとしても悠のおかげだしね」
 ボクはパトリシアですか!?
「パトリシアって言うと未だに馬のイメージしかないのな」
 パトリシア=ハックマンは?
「馬」
 パトリシア=マイヤースは?
「馬」
 パティは?
「サイキッカーやね」
 でも…どうかな?今のボクはまた2億円出せるかな?
「私から見れば悠はますます可愛くなったかと思うよ。でも…うん、純真さっていう武器は失ったかも」
 うん、でも、その代わり……今のボクには…………愛する人がいる、大好きなお兄ちゃんがいっつも隣にいてくれる!
「も、もしかして私が悠の値段の一部奪ったですか?」
 いつか、返してね、いつか。
「いつかね」
 色々と背負っちゃってて、そーいうのもマイナスになってるかもしれないなぁ。…でも、お姉さまにはいつか償いをさせる!!
「その時は私達も一緒に償わないといけないね」
 その時はね。
「で、誕生日はあと2ヶ月と無いけど、どーする?」
 け、結婚?
「そっ」
 えと…えとね…それは…。
「ん、も少し待つか?」
 うん!やっぱりまだまだまだまだまだまだまだ…もっと……まだボクはミジュクだから…さ」
「完璧になられると置いてかれた感じで困るなぁ」
 えへへぇ、目指すよぉ、完璧!完璧超人になって時間巻き戻して…。
「待て、それには一つ問題あるぞ」
 一つ?もっとたっくさんありそうな気がするけど。
「いや、まず1つ…完璧超人になれたとしてだ…どうやって地球を逆回転させる?
 ふみぃぃ、それはお兄ちゃんが。
「私にそんな力は…無いッ」
 よね、やっぱり
「無い!」
 あ、でも、冗談とかじゃなくて時間を戻す方法ってないかな?
「あるかもしれないけど、あったとしてやっちゃいけないんだよ、それは…多元世界ならともかく、この世界はそうじゃない」
 違うの?何で知ってんの?
「エルフと付き合うと色々とね…この世界で時間を巻き戻す事はその時間を消去する事だ。それは殺人よりも罪が重いと思わないか?全てを否定するんだ、その時間を過ごしてきた万物の全てを」
 でも、戻った事自体気付かない…もしかしたら何度も何度も時間は巻き戻って…
「るのかもしれない。でも、だからってそれを私達がやる必要はない。そもそも戻す方法なんて知らない。知っちゃったらやるかもしれない。これ以上、巨大な罪を背負うか?」
 それはやだ。
「戻らないんだよ、時間は…ただ過ぎてゆくんだ。やり直せる人生なんて無い」
 やり直せたらインチキだよね…うん、わかった。

 9月24日
 最近、腹ぺこキャラだよぉ。
「誰が?」
 ボクがぁ。
「キャラ?」
 食べても食べても足りない…。腹ぺこだよぉ。
「しゃんふぇか?」
 しゃんふぇでも何でもいいから、何か食べさせろぉ。何か出せぇ
「餓鬼か?」
 ボクは子供じゃない!…子供だけど。
「困ったね、それは…」
 育ち盛りなんだ、きっと!確か成長が始まったはずだし。
「ふむぅ…有り得るね。うん、まあ、食い過ぎには注意な」

10月 3日
「今日、ボクは恐ろしい事実に気付いてしまった。愚昧なる民衆どもは気付いてないようだが…賢いボクは気付いてしまった」
 学校で、変人って言われてやしないか?
「愚衆の言葉は聞こえないな」
 愚妹ねぇ。
「何か今の愚昧って…微妙にイヤな響きだったのは気のせい?何かボクをバカにしてるようなそぉんな響きだったけど」
 気のせいでしょ。
「そうかな?」
 そうだよ。私が悠を愛してるのは知ってるだろぉ。
「むぅ…無茶苦茶怪しい。愛とか言う言葉が出てくるのが」
 ふっ。で、何に気付いたって?
「今日さ、遅刻しちゃって」
 また?
「またとは何だ、またとは!電車が遅れたせいだよ!まほーが使えないし」
 普通の人は使えないものです。っていうか何で遅れるんだ?
「愛の手作り弁当を作ってるせいかな?」
 それは一体誰が食べてるんだろーか…一体いつ作ってるんだろーか。
「で、遅刻しちゃったもんだから、食券売り切れてて…」
 学食ってさ、何でお約束な感じで、カレーうどんあるんだろな?
「どう食そうと、どう気を付けようと飛び散るという恐怖の食物だね!ボクは怖くて手をつけた事ないぞ」
 そうかなぁ?まあいいや、で食券の恐るべき事実が判明したか?
「食券は恐ろしくないんだ、これが実は!恐ろしいのはパン!!しょーがないからパン買ったんだけど」
 ヤキソバパンか?
「世界三大珍味と言われるあの幻の!」
 漫画のキャラに好物としている人が多いあの幻のパンです。私はあの組み合わせは何かどーかなーって思うけど、たこ焼きラーメンよりはマシかな。
「聞いただけで失敗作ってわかるようなそんな…まさか作ったの!?」
 作るか!!むかーし、ダンプ松本がCMやってたんだよ。
「しょ、商品だったんだ…何で誰も止めなかったのかな?」
 社内では好評だったんだろーなー。ヤキソバパンはどうだった?
「ん?世界三大珍味は恐れ多くて手を出せなかったし、それよりももっと奇怪な組み合わせのパンをね」
 物好きだな。
「好奇心こそが人を成長させ、好奇心こそが人を破滅させる」
 破滅はダメ。
「その恐るべきパンの名は…メロンパン!!」
 かないみかさんがCVなんだよねぇ。
「意味わからない事いわない、そこで!」
 メロンパンのどこが恐ろしいか聞かせて貰いたいものだな。
「何と!メロンが入っていない!!愚昧なる民衆はその事実に気付かずに騙され続けている!!」
 愚妹だわ。
「愚昧でしょ、何で誰も気付かないのかな、こんな事に。お兄ちゃんも今まで気付いてなかったでしょ?」
 黙れ。
「まあ、バカはここまでとして…メロンの味もしなかったよ」
 夕張メロンパンとかはメロンの味するぞ。
「そーなの?それは是非食べてみたい。でも、みんな騙されてるよ、やっぱり。メロンが入ってるわけでもなければメロンの味がするわけでもないのにメロンパンなんだよ?」
 あのメロンというのはね。
「デタラメ言う気でしょ?」
 …で、食べた感想は?
「おいしかった」
 そーかそーか。それは良かった。
「でも、メロンパンっていう名前はどーかと思う」
 あのメロンっていうのには「甘い」とかその手の意味があるんだよ。メロンは高級デザートだろ?
「そーなの?そういう印象無いけど」
 そーか?んで、庶民はなかなか食す事が出来ない。と、まあ…こんな経緯があって、庶民用のメロンを!みたいな。それで生まれたのがメロンパンだったかな。つまり「畑の牛肉」とかその手の表現と同じで…まあ、確かに「メロンパン」っていうのはヘンかもね…正しくは「パンのメロン」かな?
「ウソかホントか、相変わらずわかんない」
 どっちでもいいんじゃないかな。
「良くはない。良くはないけどいい」
 でも、そっか、今までメロンパン食べた事なかったのか。
「次はドクターペッパーに挑戦!!」
 あれはやめとけ。

10月12日
 賢いボクはまた恐るべき事実に気付いてしまった!
「フランスパンにフランスが入ってない、とかなら言わなくていいぞ」
 フランスパン!!何それ?フランスが入ってないとしたら……パンのフランスなんだよね…深いなぁ、パン。
「パンのフランスって何だ、一体?そうじゃなくて、フラ」
鷹嵐がいない!!………って、無視されると、ちょっと悲しい。待ってよぉ。

「おぉぉぉぉ、ホントにいないぃぃ」
 な!?
「ん?何だ下で待ってればいいのに…凄いぞ、悠!確かに大発見だ。VF4に鷹嵐はいないッ!フランスパンにフランスが入ってないよりも凄い発見だ」
 でしょでしょ♪でも、わざわざ調べる?
「おう!驚きだ、鷹嵐いないぞ」
 大発見って事でごほーび頂戴。
「この手の1人だけ脱落という現象はどうにかならないかな?…アダムの部屋を復活させるか?」
 ?
「その首の傾げ方と表情はなかなかに可愛い。よって合格とする!」
 わーい、何かに合格しちゃった。というわけで合格祝いちょーだい。ちなみにさっきのごほーびとは別ものだよ♪誕生日近いけど、それも関係ないから、うん。
「さらりと誕生日を強調してなかった?」
 きっとそれは気のせい。誕生日プレゼントを要求した覚えないよ、別に。
「言われないでも誕生日祝いはするって、絶対」
 ホント!?ホントに?
「当然な。で、アダムの部屋っていうのは、メガドラFANの読者投稿コーナーにあった不遇キャラを…んと…笑い者にするコーナー」
 っていうとカルロス宮本みたいな?
「何でそこでその名前が出てくるんだ?」
 今割とカルロスブームなの。
「謎だ」
 えへへぇ、でも、似たようなコンテンツあるよ、もう?確か前に風のヒューイとか…。
「あれは出てきたと思ったら一瞬で消えたみたいなキャラとかそーいうのを集めたんであって、アダムの部屋はアダムっぽいキャラをね」
 ?
「それもまた可愛いから、合格」
 やったぁ、合格祝い2つだよ!
「む!?」
 2つだよ!ごほーび入れると3つね。
「むむ…アダムが誰かって言いたい?」
 別にそんな事は言いたくないけど、誰?
「ベアナックルの主人公の1人」
 …あのコーディーみたいな人?
「あれはアクセル…ん、現物見た方が早いな。ついでだし久しぶりにプレイするか」
 えぇぇ、メガドラ出すのぉ?
「2人プレイも出来るしね。3は対戦も可能」
 はっ、まさか美少女コンテスト?
「おまえはまだぷよぷよやってるん?」
 お兄ちゃん帰ってくるまで暇だし。
「コード無いなぁ」
 ん?MEGA−CD?
「そ、ROMカートリッジ版は持ってないんだよね、1は」
 2は?
「2にアダムはいない。だからアダムの部屋なんだし」
 あ、そっか。どうなっちゃったの、アダム?
「捕まっちゃって、それを助ける為に戦うのが2のストーリー。アダムの代わりは…お、これか…アダムの代わりはサミーつうアダムの弟が」
 電源ないよ、悪いけど。
「ぬお…2つも使うのが痛いな…んー、これだな」
 さっき何げに凄い事言ってたような気がするんだけど、捕まったとか助けるとか。
「うん?ファイナルファイトのジェシカとかと同じ」
 どう見ても捕まって助け求める人じゃないんだけど、このイラスト見る限り。
「ゲームで動かせばもっと驚くぞ」
 あ、ホントだ、アクセルなんだ。
「一応、主人公なんだから消えるわけない」
 そーかなー?
「コーディーの事はどうでもいいとして…おっそいよなぁ、MEGA−CD」

 何かバット持つとどー見ても「助っ人外人選手」だよね、これ。
「似合ってるだろぉ」
 まあ、何でバットを武器に使うかっていう問題あるけど。
「ドラム缶の中に刀やら肉やらが入ってるよりかは問題ない」
 でも、何となく消えた理由わかるような。
「2で1人だけ消えたもんでかなりネタにされて、3には出るか?とか言われつつ結局、サイボーグ爺だのカンガルーだのが加わったのにアダムは復活出来なかった」

10月22日深夜
「よしっ。年内に10万アクセス達成出来なかったら『ゆうのホームページ★』を『アサヒとそのマヌケな妹のホームページ』に変更だ」
 ん?
「感動だろぉ」
 祐里みたいな事ゆーなぁ。あ、悪夢が蘇ってきた。
「ん?」
 年内に1000アクセス達成出来なかったら返せ!というあの忌まわしき思い出。
「キミは何故、虚空に向かって説明台詞を?」
 行くわけないし、10万なんて。今、2万だよ、2万。2年かけて2万だよ!!
「裏の方でいいよ」
 というか強制?
「強制ですな」
 10万?
「10万」
 もし達成出来たら?
「んー、肩たたき券なんかどーだ?」
 見返り小さい…小さすぎる。いい!このサイトは祐里からの預かり物なの!お兄ちゃんがどーこーしていいものじゃないの。
「だいじょぶ。所有権はずーいぶん前に移ってるから」
 い、いつの間に。
「今は悠のものなんだねぇ」
 ……???って事はやっぱりお兄ちゃんがどーこーしていいものじゃないと思う。
「そのとぉぉり!だから年内に10万達成出来なかったら所有権寄越せと言ってる」
 む、無茶苦茶言うね。
「もしもだ、もしも…あの時、悠が祐里のもとに帰ってたらこのサイトどーなってたんだ?」
 さあ?
「そうだろ、わからんだろ!だから10万だ」
 んー、ま、いっか。10万なら行くだろうし。
「甘い甘ぁい。今から閉鎖したら多分行かない」
 でもさ、今、1000とか軽く行くよね、何にも無いサイトでも。
「にゅぅ、名前ばっかりのサイトは多いわな」
 …これって裏雑記の名を借りたただの暴言なんじゃ。
「やる気のない人も多いけどこれは非難出来ない。気持ちわかるし、問題は誇大広告出してるサイトだ。内容スカスカで宣伝バシバシ…客集める為にサイト作ってるのか、情報提供したくてサイト作ってるのか…どうにも勘違いしてるというか…ただ掲示板でお話したいだけなら、掲示板サイト名乗れって感じ。良質のサイトは何か埋もれてる場合が多いのは困ったもんだ…何で宣伝しないんや!気付かないつうの。なんつーかさぁ、時間無い時間無い言うてる割に掲示板に長々と書いてたり、時間有り余ってるじゃんとか思うんだが。というわけで10万ね」
 10万行ったら何かするの?
「しない。10万も1万も1000も何が違うのって感じだし。悠には肩たたき券と印鑑をあげよう」
 何か嬉しくないなぁ。
「何をぉ。私は自分専用の印鑑持ったの社会人になってからだぞ」
 遅い。
「遅い?」
 遅い!
「そっか。じゃあ、やっぱり悠専用の印鑑そろそろ」
 シャチハタ禁止。
「ダメ?」
 ダメ。

10月23日
「ふえぇぇぇ、あらすじ書いてもう1年経ってる」
 1年かぁ。お兄ちゃんと出会ってもう随分経つんだ。
「あ、汗一平クン…全然普及してない」
 というかボクはすっかり忘れてた。
「何ぃ、そんな事じゃいかんぞ。それだから10万達成しないと乗っ取られるんだ」
 それにしてもあの頃のお兄ちゃんと来たら…。
「10月の雑記か…うっ」
 うっ。
「こ、これは…」
 見なかった事にしよう!
「きついな。これは。10月1日に何てもの書いてるんだ!」
 …悠ちゃん、悠ちゃんって、ちゃんづけでいつまでも呼んでるし。
「だって、何か悠って呼び捨てにするの恥ずかしかったし」
 ちゃんをつける方が恥ずかしくない?
「そんな事は無い。読み返したかないわな、こりゃ」
 やめとこ。
「しかし、汗一平クンは何故に普及しなかったのだろーか」
 本気で言ってるとしたらちょっと怖い。

10月27日
 賢いボクはまた気付いた。
「パンはパン粉で作られているわけではない」
 それぐらい知ってる、パン粉からパン作ったら、パン粉は何で出来てるんだか。そうじゃなくてさ……都道府県ってあるよね?
「また、馬鹿な事言い出すし」
 アレッ?あるよね?
「あるな。ちなみにここは千葉県だ」
 知ってるってば。でさ、でさ…千葉都とか千葉府とか千葉道ってある?
「あるわけねーだろが」
 そーだよねぇ…うーん。あのさ、アンケートハガキとかの住所欄で都道府県って最初から書かれてて丸つけるようになってたりするでしょ。あれって千葉って書いて道に丸つけたりすると担当者は千葉道っていう住所で登録とかしちゃうのかな?
「…いいとこに気付いたな。悪い、今さっきまで、また馬鹿な事言いだしてるよ、とか思ってた」
 えへへぇ。
「そーだな。何だろな、あれは。実質、どこに丸つけようが、ついてなかろうが…誰も見てなさそうだな、その欄。普通、そんなどーでもいー事、指摘もしないわな」
 そう!賢いボクだからこそ。
「賢いかどうかっつうより、それが常識として染みついてるかどうかだな。普通、子供の頃からそれが当たり前だったから疑問にも思わないっていうだけ」
 うぅ…ボクの発見をバカにする気だな!
「そうは言ってないって」
 実際、何の為に丸つけんのかな?というか都道府県って何かな?全部、県じゃいけないの?
「ふむ、都は首都だな。1個しかない」
 うん。でも、東京都県じゃダメ?東の京都だから東京都なんでしょ?としたら東京じゃなくて東京都なんじゃない?
「言ってる事は無茶苦茶だが、何を言いたいかはわかった。県って漢字にどういう意味があるかだな。さて、ここで問題だ。私の漢和辞典はどこ?」
 知らない。
「知らないよなぁ、やっぱり」
 うん。
「何ていうか東京都じゃなくて京都が間違ってるような気がするけどなぁ。平城京とか平安京知ってるだろ?」
 うんうん。
「京都の京はそれと同じ。京と都は実際、違うんだけど、結果的には大体同じような意味だと思うんだわ。んで、それを見逃したとしても京都は首都でもないし京都府じゃなくて京府の方が意味的にあってる気がする」
 うにゃああぁ…よくわかんないけど、都道府県はいらないって事かな?
「何故にそーなる?」
 天才の考える事は凡人には理解出来ないって事。

11月 3日
「へっ?」
 そう、呟いたのはボクのお兄ちゃん。ボクの一番好きな人だ。
 お兄ちゃんは隔週で病院に通院している。
「いや、そこで恥ずかしいナレーションしなくていいし」
 雑記用、雑記用♪……何に驚いてるんだろう?そう思ったボクもお兄ちゃんと同じ方向を見てみる。!!そしてボクがそこで見たものは!
「変なナレーションしなくていいから…」
 祝日はお休みですの張り紙!
「帰るか」
 わーい、デートデートォ。
「帰るんだっつうの。どーしよっかな、土曜日が祝日ってのはえらく迷惑だな」
 どっか寄ってこ。せっかくなんだから。
「どっかって言われてもね」
 じゃあね、映画でも。
「寄っていく範囲に無い」
 やだ!行くの!絶対!行った事ないんだよ、15歳にもなって映画館。15年生きてきて1度も行った事ないなんて可哀想だとか思わない?
「お前さんは15年も生きとらんだろ?」
 行くのぉぉぉぉ!
「うん、まあいいか」
 ちなみに誕生日プレゼントってのは無しだよ。
「んな事言わないから…やっぱり千と千尋?」
 そうだね。

11月 6日(今日はとある事情でお兄ちゃんもボクもお休み♪)
「返して、返してよぉ」
 人形を振り回す少年に、涙顔で必死に人形に手を伸ばす少女。どこにでもある風景。どこででも見かける光景。
 いつだって結果は1つしかない。

「って、何をぶつぶつ言ってるんだ?」
 ん?あれ、また声に出てた?
「思いっ切り」
 えとね、小説書いてみよっかなって。
「………ジョジョのパロディ?」
 何でそーなるぅぅ。
「いやだってさ…この後、貴族の息子が出てきて…キミが泣くまで殴るのをやめない!とかやって、相手は目の中に指を突っ込んで殴り抜けたりするんだろ」
 するわけないでしょ?お兄ちゃんは何を考えて生きてんのかな。
「しっかし、私の書くものよりさらに独特だな、その文体は」
 まだプロットだからいいかなって、これで。
「コナンのパロディ?」
 違う!
「真実はいつも1つ!じっちゃんの名にかけて」
 何か金田一少年混ざってるし。これはね…ベガのお話なの。
「ベガ?」
 そう、ベガがいかにしてサイコッパーワーを身に付けたかの。
「オリジナル書けよ。他人の作った物語を借りて書くなんてのは独創力身につかんぞ」
 独創力よりまず、文章力!
「サイコパワーは、修行で身に付けたんだがな」
 そんな知ってる人がほとんどいない設定は無視!
「ふーん、まあ頑張れや。んで、この少女ってのがベガ?」
 そーだよ。
「……」
 あぁ、バカにしてるなぁ。ベガはベガでもベガじゃないんだもん。
「ん、まあ、頑張れや。でも、実はベガはアニタだったとか、面白くもない事するのは無しな」
 ………な、無し?
「………………これは凄いアイデア!とか思ってた?」
 もしかして誰でも思いつく?
「ん」
 でも、ベガがアニタなんて事しないもーん。
「アニタがローズも無しな」
 それも無し?
「無し」
 じゃあ、どうやって書けばいいの!?
「どーやってと言われても。まあ、悠が楽しければ何だっていいんだよ、実際は」
 実はサガットが女の子でキャミィが合体ロボットでも?
「……いい…と…思う」
 ロケットパンチしてもいい?
「待て、おい。何書くつもりだ!」
 ベガ様サイコパワー物語。
「ロケットパンチ?」
 動力源はサイコパワー。
「やめろ、書くな、んなもん!」
 うぇーん、ウソつきぃ。いいもんいいもん、お兄ちゃんがサイコパワー身に付けて目からミサイル飛ばすから。
「すな!」
 でも、それぐらいは出来るよね?
「誰が?……指さすな!出来るか、んなこと!それは人間じゃ無ぇ」
 よしっ!目からミサイル出せたらキスしてあげよう!
「いいです、無理です。人間には出来ません」
 じゃあ、肘から?
「肘からも出ないし、膝からも出ないし、華からも口からも出ないっつうの」
 ブロッケン以下なんだ、お兄ちゃんは。よっわーい。
「小説まともに書く気あんのか?」
 あるよ、でも、邪魔してるのはお兄ちゃんだよ?
「期限は2日!完成したらばらまくべし」
 2日は無理ぃぃ。
「美少女高校生小説家目指して頑張れ!…美少女って辺りがちょっと怪しいが」
 ……ボクの事を世界一可愛いだとか言っておいて、これだし。…今でもまだ可愛いって思ってくれてるなら紅茶持ってきて欲しいなぁ。
「おう、世界一可愛い妹の頼みは聞かないとな。…美少女じゃないらしいけど」
 自分で美少女言うつもりないけど、美少女じゃないって言われた事も無い!!!!
「言わないだろーな、そりゃ、普通は。あ、そーだ…指…じゃなくて…紅茶?」
 指輪?
「紅茶をどう聞き違えると指輪になるんだ?」
 だって、指輪じゃなくて紅茶とか…あ、でも、指輪なんていいって、無理しなくても。
「だから何で指輪?」
 だって、あの魔法の発動体の指輪役に立たなくなっちゃったし、新しいの買ってくれるのかなって。でも、いいよ、ホントに。…って、こういう言い方だと欲しくて言ってるみたいに聞こえちゃうだろうけど、そうじゃなくて…ボクにとってはあの指輪がやっぱり。
「うーん…とりあえず紅茶持ってくるわ」
 うん。

11月 6日その2
「悪ぃ、紅茶無いわ、切れてる」
 缶紅茶も何もないの?
「無い」
 別にティーバッグでどうこう言わないから…午後の紅茶で十分だから。
「いや、だから無いの」
 何で何でぇ?
「飲んだら無くなる。行くぞ!」
 行ってらっしゃぁい。
「…く、私に昔は可愛いって言ってくれたのにとか言っておいて…貴様……昔は来るな言うても『一緒に行くぅ』とか…」
 可愛くなくなったとでも?
「…可愛いです。可愛いから一緒に行くんだよ!てめぇの飲み物だろーが、あ?」
 うるさいうるさい、ボクは今執筆中なんだ。邪魔するなら、この悠容赦せん!薔薇に波紋込めて投げるぞ!
「やってみろ、クローン風情が」
 言っちゃいけない事を…クローンにクローン言うのは人権無視だ。クローンとはちょっと違うけど、ボクの場合は。
「いいから、来い」
 もう…

『これも?』
 店員の不可解なモノを見るかのような表情に怯えつつコクコクと頷くボク。
「…」
 もちろん、こんな事は口に出しては言っていない。心の中でだけ。

「なぁ、何か今の店員凄くないか?客に対する口振りか、あれ?」
 表情も何かすっごくイヤな感じだった…紅茶買っちゃいけないみたいな。
「紅茶っつうか、その大量のチョコレートに反応してたような気もするが」
 欲しい?
「今は別に。…2月14日にでもくれや」
 えぇぇぇぇぇぇ…腐るよ?
「誰がそれを2月までとっておけゆうたか!アホか、貴様は」
 あぁあ、昔のお兄ちゃんならもっと愛あったのに。
「ククククとか笑うのが好きですか?」
 それはちょっとイヤかも。

11月11日
 雑記だよぉ♪
「何で誕生日に雑記なくてこんな日に」
 大事な日に雑記なんか書きたくないもん。
「なんか扱い?」
 そっ、雑記なんて、なんかで十分。
「なんて扱い」
 昨日はいい人の日だったけど、今日はネタない日。
「ふむ、中学受験に小学校学習要領から逸脱した内容は出題するな!って今までやってたらしいんだわ。ところが今年は、出してもいい、というか意味的には是非出してくれと…国からのお達しが」
 180度転換?何それ?
「学校は役に立たないから塾行けよ!と言う国からのメッセージだな、うん」
 小学校受験の番組とか見たんだけど、何かそれも受験対策とかバカらしいなって思った、見てて。
「バカらしいかどうかはその人次第だろ?」
 うん、でもボクはイヤ。
「ふーん…よしっ、それをネタに雑記書くわ、んじゃな」
 へっ?…え、えぇぇぇぇぇ?こ、こっちの雑記は?
「悠1人で書いて。私のセリフ、好き勝手にねつ造していいから」
 そんなの意味なーい。
「悠…いつ見ても可愛いよ」

「……それってねつ造しようがしまいが…」
 じゃあ、言って!
「う、何げにそのセリフは恥ずかしいものがある」
 やっぱりねつ造しないとお兄ちゃんがそんな事言うわけないし。…ちょっと前なら言ってくれてたけど。
「とにかく、好き勝手やってくれ」
 そんな空しい事したくないから、邪魔する。

11月24日
 ねぇねぇねぇ。
「ん?」
 クリスマスプレゼントはもうゲットしたかな?
「してねーよ。っていうか来月だろ、それ」
 そーじゃなくて、用意したかなって。
「んな早く用意してどーする!」
 これこれ。
ブランドショップ「セブンズ・デイ」へようこそ〜
クリスマスプレゼントはもうゲットしたかな!?
今年のクリスマス、彼女のハートを射止めるにはやはり
「プレゼント」しかもブランド物。でも高いしな・・・
大丈夫!新作から定番ものまで、激安でお届けします。
彼女のハートを、しっかりゲット出来るかはあなた次第!
 ボクのハートをしっかりゲット出来るかはお兄ちゃん次第!
「何ぃ?ブランド物って何かわかってて言ってるか、貴様」
 うむ!
「うむ!って…」
 わかってますよ、お・に・い・さ・ま。
「わかってるか、偉いぞ。そうか、そうか」
 うん。誕生日プレゼント貰ったからクリスマスプレゼントはいらないなんて事はぜーんぜん考えてないから。
「偉くない、全然偉くない」
 ボクのハートをゲットしたくないと言いますか!
「だってなぁ、ハートって何?」
 え?…ハート……し、心臓かな?
「悠の事は好きだけど、心臓はいらんぞ」
 というか、あげない!
「いらないって言ってるのに」
 うーん…悠も最近、可愛くなってきたし…ここは一つ眼鏡でも。
「目は悪くないよ?」
 眼鏡というアイテムはだな…装着しただけであんまり可愛くなくなるという効果があるのだよ。
「そんな事して何が楽しいかな?」
 下手に高校生どもに手ぇ出されたらイヤだし。
「へえ…小学生を好きになる奴なんていないだとか散々バカにしてたのに…」
 最近の悠見てるとちょっと危惧せざるを得ない。何かいきなり可愛くなった。
「そ、そうかな?そんなにはっきり言われちゃうとホントの事でも何か照れちゃうな。って、前から可愛いとは言ってくれてたような」
 そーいうんじゃなくて…むぅ。
「大丈夫!お兄ちゃん一筋だから、ボクは」
 何だ、じゃあハートをゲットする必要ないじゃん。
「あうっ…ハ、ハメだ!」
 ふっ…いや、でもね、可愛くなったっていうか…何か魅力的になったってのはホントだから。
「何かまた騙されてる気がする」
 いーや、今のはホントだ。
「そっか、何か嬉しいな、それって」

12月29日
 どう?
「もう、ダメかな…」
 暗いぞぉ。この世界が無くなったって、消えたって、人間が滅びたって、そんなの。
「来年にはもう滅ぶかもしれんな。シャレにならん…滅びの神獣?」
 フシが?
「違うわい。こぉんな可愛いヤツがそんなわけあるかい!」
 そんな事より、今だよぉ。はつもーでっていうのは行くとして…やっぱり海かな?
「今から?」
 冬の海で…
「磯釣り?」
 寒中水泳♪
「1人でしてくれ」
 レキィシヘン。
「まぁ、待て」
 フシィデービー。
「待てとゆーとろーが」
 真!ファイナル悠ちゃんアタァァァァァァァァック。
「滅びの神獣…」
 痛ぁ、ぐぅ。
「どーするつもりだ!今年中にぶっ壊れるぞ、おい!」
 ま、ま、そんな些細な事はいーとして、そうだ海に行こう!
「行かないつうの」
 リリース。
「お前なぁ…」
 思い切ってパーッと。
「お前…やっぱり…陽実の分身だな…危険だわ、無茶苦茶」
 やっぱりさ、何ていうのかな?
「来年はもっと雑記書こーな」
 ネタがすっかりなくなっちゃったね。
「うむぅ、あの交換してるんだか何だかわからん日記辞めるか」
 ヒドイ!何でそんな事言うの!そうだ、きっとボクの事嫌いになったんだ。それで追い出そうとしてるんだ。家もこんなボロボロだし。
「そっか…暇そうだし。海に行く時間あるなら直しておけ、このぶっ壊れた壁とか」
 何で、何でそんな事言うの!
「壊したものは自分で責任持って直しましょう」
 ボクに破壊以外の事が出来るわけない。
「魔法があるだろ、魔法が」
 使えないってわかってるくせに。
「ん!?」
 ね、ね…お正月どうする?
「人があんましいないとこ行こっか」
 うん!混んでるとこってやだ、ボクも。
「じゃあ、正月までに直そうな、これ」
 手伝ってくれる?
「自分で壊したものは自分で、な」
 壊したのはボクかもしれないけど、その原因を作ったのはお兄ちゃんなんだよ!!
「はうぅ、何でそう言い切れるんだかよくわからんな」
 ……ちょっと待ってて。
「手伝わないからな」

「もっと、静かに出来ない?」
 これ、なーんだ!
「……」
 これって、ボクの記憶だとね、今年のクリスマスプレゼントなんだ。それもボクの一番大事な人からの。…これ見て、思わず暴れたくなるとかってわっかるかなぁ?
「あぁぁぁぁぁ…なんかなぁ」
 ちなみに、これ何かわかる?
「ぬいぐるみ?それって貰ったんだ?」
 そっ。ふっふっふっふ…いつまでもお兄ちゃんだけのボクじゃないって事、覚えておいた方がいいよぉ。
「むぅ、誰から貰ったのかも気になるけど。それって愛しい人とかに渡すプレゼントじゃあないだろ、どー見ても」
 問題!これとこれと見比べて…さて、どっちが愛する人へのプレゼントだと思いますか?
「こっち」
 ふーん。
「……わかった。直そう!うん、一緒に」
 うんうん、可愛い妹の頼みはやっぱりね。
「可愛い妹とかそーでなくて、なーんか脅迫された気がね…なんか今、可愛いとはとても言えん、つっめたーい目をした少女がね」
 いっそのこと、全部、フシとレキに頼むってのはどうかな?
「猫に何が出来る」
 使えないファミリア。
「危ない事言わない!全部聞いてて理解もしてんだから、あいつら」
 可愛いからいいんだけど、時々…なんかさ…つっめたーい目するんだ、フシって。さっきのはフシの真似してみた。
「嫌われてんじゃないかな」
 それは…やだなぁ。
「やだろ。だったら使えないとかそーいう事言わんの」
 ふぅ、レキィシヘン、フシィデービー!!

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